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杉野遥亮、この先の展開は「森生とユキコだけじゃなくて、みんなでハッピーになりたいです!」――「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」インタビュー2021/11/28

杉野遥亮、この先の展開は「森生とユキコだけじゃなくて、みんなでハッピーになりたいです!」――「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」インタビュー

 恋に臆病な盲学校の女の子と、けんか上等だが純情なヤンキーが出会い、互いにひかれながら認め合い、心の交流を深めていくハートフル・ラブコメディー「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(日本テレビ系)。いよいよ物語も後半戦に突入したということで、実は誰でも心優しく、対等な関係を気付いていく好男子・黒川森生を演じる杉野遥亮さんに直撃インタビュー! 作品に対する思い、演じていての手応え、後半の見どころなどを、たっぷりと語っていただきました。

心と心の触れ合いや、分かり合っていくさまを通して、日々の鬱憤やストレスを洗い流してもらえたら

――毎週見ていて、とにかくすごく面白いです。周囲からの反響などもお耳に届いているかと思うのですが、ご自身では手応えなど、いかがでしょうか?

「演技のことに関していうと、やっぱり、まだまだできることはあるというか、放送を見ても、もっとこうだな、ああだなという目で見てしまいますね。反響は、家族、友人など身近な人たちから、すごくいい感想をいただけています。SNSなどで直接的に何かを見るということはないですけど、なんとなく空気感で、いいものを作れているのかな、という感触は伝わってきてはいます。ただ、僕はどちらかというと、面白いという声をいただくのはもちろんうれしいですけれども、大事なのは、自分がやるべきことをやること。それがちゃんと、楽しくできていれば、それでいいんじゃないかなと思っています」

――やるべきこと、物語を作っていくことに集中できているのですね! では、ドラマの内容について詳しく伺っていきます。スタート当初は“恋愛もの”というイメージでしたが、だんだん物語が進むにつれ、それだけではなく、それぞれ世間と折り合いのつけにくい要素を抱える2人が、互いを受け入れていく。そして、周囲も含めて認め合っていく流れがすごく丁寧に描かれています。

「演じている時にはシーンのことに一生懸命ですけれども、後で通して見た時に、俯瞰で見ると、すごく自然な流れで2人の関係が作られていっているなと思います。また、ここから2人が変わっていくことで、周りも変わっていったりという反響も起きてきます。特に7話からは新たな登場人物が出てくるので、大切な人としての何かが見えてきたりするのかなと」

杉野遥亮、この先の展開は「森生とユキコだけじゃなくて、みんなでハッピーになりたいです!」――「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」インタビュー

――第6話放送の予告で出てきた人物は、今後の展開に深く関わってくるのでしょうか?

「僕自身も台本はまだ7話までしか読んでいないので楽しみにしています。あとやっぱり、原作がとてもすてきなので、その世界観を壊さずに、皆さまにお届けできたらいいなと思います」

――原作、私も拝見しました。とてもピュアですてきですね!

「はい、それは今すごく求められているものではないかと思っているんです。この物語に悪い人が出てこないんですよ。温かくて、肉体的、物質的なものではなく、心と心の通い合いだったり、人として分かり合っていくさまが、今刺さるというか、こういう世の中の状況だからこそ、大事だなということを再確認しました」

――おっしゃる通りです。ここまでのドラマの中でも、アルバイトの話で、一番排除しようとしていた先輩と認め合うとか、見ている側も自然と受け入れられる、ポジティブに応援できる話になっているように思います。

「本当に浄化してくれますよね。日々たまった鬱憤とかストレスとか。涙を流すことって、浄化につながるので、そういうシーンが1話に1回はあるのが、とてもすてきだなって思います」

杉野遥亮、この先の展開は「森生とユキコだけじゃなくて、みんなでハッピーになりたいです!」――「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」インタビュー

ユキコと森生だけでなく、周りのみんなも一緒に幸せになれるハッピーエンドを迎えられたらうれしいです

――森生も、周囲の人物たちと理解を深め合っていきます。共演者の方とのキャッチボールというか、演じることで発展していくものはありますか?

「そうですね、今回、純粋に楽しんでいる部分が強いです。森生は物語の中で、いろんな人と関わる機会が多くて、僕はそれをとっても楽しく思っているし、森生のいいところが広がっていけばいいなという思いでやっています。だから、特に6話の空ちゃん(田辺桃子演じる紫村空)とのやりとりは感情が行き渡しできて、とっても楽しかったし、一緒に会話できたのはうれしかったです」

――空ちゃんの話題が出ましたが、ユキコ(杉咲花)と森生だけでなく、いろんなペアというか組み合わせが描かれています。赤座イズミ(奈緒)と金沢獅子王(鈴木伸之)、空と青野陽太(細田佳央太)、緑川花男(戸塚純貴)と橙野ハチ子(生見愛瑠)…彼らはこの後、どうなっていくのでしょうか?

「やっぱりハッピーエンドがいいなと思いますね。それぞれが何かしら幸せの形だったり、ゴールだったり、学びだったりを得られるっていうのがいいなと。僕自身、昔からハッピーエンドが好きなんです。だけど自分からすると、やっぱりユキコと森生のストーリーだけど、2人で成り立つものではないので、周りがあってこその2人で、周りがあってこその森生だというのは、見ていてすごく実感するし、みんなで作り上げるチーム戦なのかなと。だから、そういった意味でもみんなで上がっていけたら、と思いますね」

杉野遥亮、この先の展開は「森生とユキコだけじゃなくて、みんなでハッピーになりたいです!」――「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」インタビュー

――みんなが幸せに…。

「そうですね、はい。やっぱりそれって、相互関係じゃないですか。森生ってたぶん、花男だったりハチ子だったり獅子王だったり、イズミさんからも空ちゃんたちからも、何かいろいろもらっているから、森生としても、彼らに対して思いをはせるんじゃないかなと。気持ちの面でもらっているから、気持ちの面で幸せになってほしいって。そういうのがたくさんあればいいですよね。支え合いの輪が広がっていくっていう」

――獅子王が、実は森生に思いを寄せていて、7話でもとても切ないというか、いとおしかったですよね!

「いとおしい! で、特に後半くらいから、いろんな人物たちのことが、ますますいとおしくなっていくと思うんですよ。今までユキコと森生を軸に見てくださっていた方にとっても、どんどんそこだけじゃないことが起こるというか。登場人物みんなが魅力的に描かれていくので、自分も放送を見るのがとても楽しみです」

杉野遥亮、この先の展開は「森生とユキコだけじゃなくて、みんなでハッピーになりたいです!」――「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」インタビュー

登場人物みんなに、それぞれの色があって、バックボーンが想像できる。そこには原作の持つ力も大きいので、ぜひ皆さん読んでいただきたいです!

――青野くんもじわじわと良さが出てきました。第3話の「同じ赤でもいろんな赤があるでしょ」というシーンが、とても印象深くて。

「あの場面ですね、分かります。確かにって思うし、まあ実際に映像を見た時、撮影している時から画面の中に“赤多いなあ”って思いましたけど(笑)、ああいうセリフを青野くんが言うことで、彼の魅力とか深さが出るなってすてきに思ったり、空ちゃんが弱いところを打ち明けることでまた深みが出てきたり、そういう一人一人にスポットが当たっていくのがいいなあと思います」

――一方で、ユキコの初恋の人・緋山翔太(小関裕太)も、後半これからたっぷりと描かれるのでしょうか?

「どうなんでしょう。これから出てくるんだと思いますけどね。でも絶対、いい面もあれば、見る方にとっては、考え方を揺さぶられる発言だったり、価値観を持っていたりもすると思います。それをいいと思うか悪いと思うかは、見ている方それぞれの受け止め方によってですよね。今こういう時代になって、価値観や考え方は本当に千差万別というか、いろいろあって、誰が正解・不正解っていう単純なことではなくて、誰がいい、誰に沿いたいって思うのも自由だと思うので、そういった意味で、緋山くんが登場して、また作品がより豊かになっていくんじゃないかと思います」

――登場人物の名前に、みんな「色」が付いているのがまたいいですね。

「考え方とか価値観が、全然みんな違うので、それこそまさに“色”ですよね。そこからそれぞれの生きてきたバックボーンが想像できるし。そう考えると、やっぱり『ヤンキー君と白杖ガール』っていう原作の持つ力は大きくて。温かさや、ちょっと神聖な感じすらしています。ぜひ原作も読んでもらいたいです!」

――私もそうだったのですが、ドラマで初めてこの作品に出合った人が、そこから原作を読んで、本当に面白い、温かいと感じられると思います。

「はい、うれしいです、ありがとうございます!」

杉野遥亮、この先の展開は「森生とユキコだけじゃなくて、みんなでハッピーになりたいです!」――「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」インタビュー

――では、締めとして、このインタビューを読んでくれている方、ドラマのこれからを楽しみにしてくれている方に向けてメッセージをいただけますでしょうか。

「はい。『とりあえず見て!』と(笑)。『見た方がイイですよ~』という感じです。だって、泣けますもん! 自分がこれを視聴者として見ている立場だったら、友達や親にすすめると思います。だって1週間に1回泣けたら、1週間に1回は涙出てスッキリするわけじゃないですか。日々の鬱憤を晴らして、大事なことに気付いたりとか、初恋を思い出したりとか。もし気付かなくても、見ているだけでホッとしてくれたらな、と。ピュアな感情が胸に突き刺さる作品だと思うので、そういうふうに感じていただけたらうれしく思います!」

――ありがとうございました!!

【プロフィール】

杉野遥亮、この先の展開は「森生とユキコだけじゃなくて、みんなでハッピーになりたいです!」――「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」インタビュー

杉野遥亮(すぎの ようすけ) 
1995年9月18日生まれ。千葉県出身。2015年に雑誌「FINEBOYS」専属モデルオーディションでグランプリを獲得。17年に俳優デビュー。以降、「俺の話は長い」(日本テレビ系)、「直ちゃんは小学三年生」(テレビ東京系)、「教場Ⅱ」(フジテレビ系)、映画「東京リベンジャーズ」(21年)、舞台「夜への長い旅路」(21年)など、数々の作品に出演。現在、「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」のチェインストーリーとして、赤座ユキコと出会う前の黒川森生を描くHuluオリジナルストーリー「黒川森生、アルバイト探してますっ!」がHuluで独占配信中。

【番組情報】

杉野遥亮、この先の展開は「森生とユキコだけじゃなくて、みんなでハッピーになりたいです!」――「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」インタビュー

「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」 
日本テレビ系 
水曜 午後10:00~11:00

取材・文/TVガイドみんなドラマ編集部  撮影/尾崎篤志



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