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オダギリジョー脚本・演出・編集・出演! こだわりの世界観が満載な「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」が放送2021/09/17

 オダギリジョーさんが脚本・演出・編集を手掛け、自らも出演するオリジナルの連続ドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」(NHK総合)が9月17日から放送されます。

 オダギリさんといえば、初めてメガホンをとった長編映画「ある船頭の話」(2019年)が、第76回ベネチア国際映画祭に正式出品されたことでも話題ですよね。独特の存在感と振り幅の広い表現力で、今回は初めて連続ドラマに挑戦。そんなオダギリさんが、本作に込めた思いを語ってくださいました。

構想約10年。カルチャーとして、格好いい作品に。

「この作品は10年近く前から考えていました。警察もののドラマは、それぞれのクールで必ず数作品放送されているじゃないですか。その中で、作品の個性を際立たせるために考えたのは警察犬を入れることでした。動物の目線を加えると人間を客観的に見られるので、今までにない広がりを作れる。犬だからこそ言えることがあると思ったんですよね。今回の警察犬はしゃべるし、かなり変わっています。まるでコントのような設定です。でも僕が目指したのは、コントのような設定であるのに、格好いい大人や職人たちによって、崇高なレベルに昇華させることでした。そのギャップを楽しみたかったのと、いかに違和感を覚えずに、カルチャーとして格好いいものにするのかが大きな挑戦でした。せっかく作るなら、やはり世界で勝負をしたいですし、世界に通用する作品にしたかったので、海外の方が見た時に、日本の美しさや面白さ、文化を楽しんでいただけるように、いつも心掛けています。この作品にもいろんなところにフックを掛けたので、視聴者の方に楽しんでいただければと思います」。

世界中がつらい状況だからこそ、エンターテインメントが力になる

「第1話の台本を書き上げた後、第2話と第3話はコロナ禍で“巣ごもり”といわれる生活を送りながら書きました。世界中がつらい状況の中、エンターテインメント作品を書いていていいんだろうか…と気持ちが脚本に向かない時期もあったんですが、同時に、こういう時だからこそエンターテインメントやアートが、いつも以上に力を持つだろうし必要とされるはずだと強く感じました。主演の池松(壮亮)くんは、僕が書いた台本の流れやシーンの目的、テンションを正確に理解してくれたので、演出として僕からお願いすることは数えるくらいしかありませんでした。そのくらいしっかりと台本を読み込んで現場に来てくれたと思うので、あらためて池松くんにお願いして良かったなと感じました。他にも素晴らしい俳優さんたちに集まっていただいて…。松重豊さんや橋爪功さんは、台本を書いている時からこの役を演じてもらいたいと思っていました。“こういう状況で、こういうセリフを言ってほしい”というのを想像しながら書きましたし、永瀬正敏さんや麻生久美子さんもそうでした。想像力を刺激してもらえる、素晴らしい俳優さんたちのおかげで、本がより一層面白くなったと思います」。

NHKの表現方法はプラスに!

「最初は、どこで放送するか考えていなかったんです。挑戦的な作品なので、慎重になっていました。その中でも一番想定していなかったのがNHKさんだったので、共に立ち上がってくださったのには驚いたし、うれしかったですね。ただコンプライアンスも強く、『この表現はやめてほしい、マイルドにしてほしい』みたいなやりとりがたくさんあったんですよ(笑)。でも、だったらそれを逆手に取って“もっと面白い言葉遣いはないかな…”と模索しましたし、あえて“ピー音”にしたら視聴者も何を言ったんだろうと興味を持ってくれるかもしれない、画面にモザイクをかけたら、面白い画になると思ったので、NHKさんからの注文は、僕にとってはプラスに捉えて、困難なお題であってもクリエーティブに乗り越えていこうと頑張れました」。

あらすじ

 鑑識課警察犬係に所属する警察官・青葉一平(池松)は、いつものように相棒の警察犬・オリバー(オダギリ)と朝のトレーニングを終えると、先輩の漆原冴子(麻生)から、「優秀なオリバーの足を引っ張らないように」と釘を刺されてしまいます。ある日、警察犬係に出動要請が。一平や漆原、課長(國村隼)、同僚の柿崎ユキナ(本田翼)、後輩の三浦(岡山天音)たちは、奇妙で不可思議な事件に巻き込まれ…。

【番組情報】

ドラマ10「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」(全3回)
9月17日スタート
NHK総合 金曜 午後10:00~10:45

NHK担当 M・I

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