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西山宏太朗◆成長していく姿を見せ続けていたい!2020/10/07

 「学園ベビーシッターズ」「あんさんぶるスターズ!」「A3!」「アイドリッシュセブン」などで人気キャラクターを演じる西山宏太朗。柔らかく包み込むような声質が魅力の西山が、アーティストデビュー。1stミニアルバム「CITY」のコンセプトからアーティスト活動への意気込み、そして常に自然体でいられる秘訣(けつ)までを聞いた。

――アーティストデビューが決まった時のお気持ちを教えてください。

「声優活動を始めた頃は、自分がアーティストデビューするとは思ってもみませんでした。お声がけいただいた時は、『まさか自分が!?』という驚きがありましたね。ただ、『あんさんぶるスターズ!』『アイドリッシュセブン』など数々の作品でキャラクターとしてステージに立つうち、歌う楽しさを感じ始めたタイミングでもありました。前向きな気持ちでスタートしました」

――ミニアルバム「CITY」でのデビューとなります。

「最初はフルアルバムにしようという話もあったんです。ただ、1stでいきなり10曲以上を制作するよりも、一つ一つ、成長していきたかったんです。そこで、『ミニアルバムでどうでしょう?』と僕から提案させていただきました。曲数が少なすぎず多すぎず、いろんな曲のタイプに挑戦できるので。結果、バラエティー豊かな曲をそろえることができました」

――5月6日、「こうたろうの日」にアーティストデビューを発表。同時にリード曲「真昼どきのステラ」のMVが公開され、話題を呼びました。ファンの方の声で印象的だったものは?

「『真昼どきのステラ』のMVを見て、『この曲好き』『曲がタイプ!』と、リプライやYouTubeのコメントをいただいたんです。その言葉が、デビューをお祝いしてくださる気持ちと同じぐらいうれしかったですね。僕もこの曲が好きだから、『気持ちが合うね!』みたいな。最近はラジオで『真昼どきのステラ』を流させていただく機会があります。スタッフの方が曲を聞いている時リズムに乗ってくれたり、『この曲いいね』と番組終わりに言ってくれたり。『こういうふうに人に届いているんだ』と実感すると、『あ、すっごい幸せだな』と思うんです」

――シティポップな曲調にぴったりのMVでしたね!

「今回のミニアルバムは『1日』がテーマ。『真昼どきのステラ』はそのタイトル通り、11時~13時ぐらいをイメージして作った曲なんです。最初に作り上げた曲なので戸惑うこともあったのですが、 やっぱり信頼できるチームのおかげで、すごく自分好みのすてきな雰囲気に仕上がりました。MVでは、カフェ店員に扮(ふん)しています。店員としての1日と、西山宏太朗としての1日、オンとオフを見せています。すごくおしゃれに撮っていただいて、監督にも感謝しています」

――「真昼どきのステラ」の作詞は音楽ユニット「ORESAMA」のボーカルでもある、ぽんさんがご担当されていますね。

「ぽんさんが書かれるファンタジックな歌詞がもともと好きなんです。スタッフさんから『作詞はぽんさんはいかがですか』と提案されて、『むしろ、いいんですか!? ぜひお願いします』と。作詞にあたっては、空を飛んでいるような楽しい雰囲気を出したいとお願いしました。ただ、空を飛ぶといっても、魔法や羽というよりはジェットっぽいというか、勢いのあるものがよかったんです。そうしたら、歌詞の中にも『サーチライト』といった勢いのあるワードを散りばめてくださいました」

――収録曲で気になったのが「よこはまスウィング」。やはり西山さんが神奈川ご出身だからこその曲なのでしょうか?

「そうですね。僕の出身の横浜の曲をぜひ、ということで。楽曲の内容としては、みなとみらいや赤レンガ倉庫など、横浜の街を外国の方に道案内する内容になっています」

――6曲目の「タイムマシン」では、女性ボーカルが入っています。

「1日の最後、とびきり楽しい夜も終わった後をイメージした曲です。この曲のサビでは、同じ事務所でアーティストとしても同じレーベルに所属している、上田麗奈さんにコーラスをお願いしています。もともと、このアーティストプロジェクトが発足した時、デュエットがしたいと話していたんです。ただ、男女で歌う曲って最近ではあまり聞かないし、難しいかなと思っていました。ただ、この曲のサビにちょうど1オクターブ上のコーラスラインがあったんです。じゃあ、これを誰かにお願いしてしまおう!という話になって。ディレクターさんが同じというご縁もあって、上田さんにお願いしました。僕の歌に合わせて、包み込むようにコーラスをまっとうしてくれました。上田さんの声が入ったことで、この曲が引き締まりましたね」

――ミニアルバムのジャケットやアートワークでも、「1日」が印象的に表現されています。

「ジャケットまわりの撮影でも、朝・昼・夜、それぞれテーマを変えて撮影をしていただきました。『朝』がテーマの写真では、部屋着っぽい衣装でヘアメークさんに寝癖をつけてもらっています。カメラマンさんには、『声優界一、寝癖が似合うんじゃない?』なんて言われました(笑)。昼はカジュアルでスポーティーな雰囲気。夜はおしゃれなところへ行くような、ちょっとカチッとした雰囲気。『最終的には写真を半分にしてくっつけます』と言われて、どの衣装に切り替えても、同じ椅子で同じ態勢をし続けました。撮影時は全然想像がつかなかったのですが、出来上がってきたものを見たら、トリッキーかつ印象に残るビジュアルになっていました。『CITY』のロゴデザインもめちゃくちゃ僕好み。ジャケットのデザインを見た時はうれしかったですね」

――ミニアルバムのタイトル「CITY」にちなんで、西山さんが「CITY」を感じる瞬間を教えてください。

「おしゃれして出かけて、好きな音楽を聞きながら買い物をしているとき。自分の生活よりもちょっと背伸びしたお店に行くと、キラキラとした都会的なところに飛び込んだ気持ちになれるんです。その時間、空間がすごく好きです。最近だと、渋谷に新しいビルがたくさんできたじゃないですか。そこを巡るのが楽しいです」

――ショッピングは洋服メインですか?

「洋服も雑貨も買いますよ。最近は花瓶を買いに行きました。出演したアニメの最終回でお花をいただくことがあって、それをペットボトルに挿していたんです。それではあまりにも味気がなさすぎるなと思って」

――「CITY」の発売時期にちなみ、この秋、やりたいことはありますか?

「食べたいですね! 秋は食べ物がおいしいので。なかでも、秋刀魚とさつまいもは大好きです。涼しくなるので、街巡りや散歩をして、食べ歩きをしたいなと思います」

――レーベルメイトには、古川慎さん、仲村宗悟さん、畠中祐さんなど、年代が近い方もいらっしゃいますね。刺激を受けた方はいますか?

「皆さん他の作品でご一緒させていただく機会がある方ばかり。歌のパフォーマンスも本当に輝いています。歌がうまいのはもちろん、音楽をすごく愛していることが伝わってくる。刺激はめちゃくちゃ受けますね。なかでも、宗悟とはめちゃめちゃ仲がいいんです。アーティストデビューが決まったことを報告した時も、『おめでとう!』とすごく喜んでくれて、うれしかった!」

――もし、仲村さんとコラボするとしたら…?

「新たな曲よりも、お互いの曲を歌ってみたいですね。お互いの曲をあえてデュエットするとか。一緒に『Here comes The SUN』(仲村のデビューシングル)したいですね! あと、宗悟の曲だと『imitation』も好きなんです。僕はパーカッションで参加したい!」

――こうして話していると、西山さんはいつも自然体だなと感じます。何か意識していることはあるのでしょうか?

「デビューしたての頃は、もっとガツガツ前に行かなきゃとか、そういう気持ちがありました。でも結局、本当に自分がやりたいことでしか輝けないなと思ったんですよね。自然体でできることじゃないと戦えない。周りは秀でている人ばかりなので。その人たちと一緒にやっていくためには…というより、その中で自分を見つけてもらうためには、自然体でいることが一番の強みなんじゃないかなと思うんです。今はちょっとかっこよく言い過ぎましたね(笑)。これは『こうありたい』という願望でもあるんです」

――キャラクターとして歌っている時は、ファンと西山さんの間には必ずキャラクターが存在します。一方、個人名義でのアーティスト活動では、西山さんとファンの方が直接向き合う形に。向き合い方は変わると思いますか?

「裏ではたくさんのスタッフさんに支えられていますが、ステージに立つ時は1人になるわけですよね。一対多数ではなく、より一対一を意識したステージングができたらいいなと思います。そういう意味では、作品のキャラクターとしてステージに立つ時と変わらないのかなあ…。ただ、より気が引き締まりますよね。ちゃんとしよう、ちゃんと頑張ろう、ちゃんと成長し続ける姿を見せ続けられるようにしないとって。ただ、まだアーティストとしてステージに立ったことがないので、どういうふうになるか、自分自身でも未知な世界だと思いますね」

――この先、ライブも開催できるようになるかもしれません。期待感は…?

「無観客ライブが配信される『おれパラPRESENTS ORE!!SUMMER 2020』に出演します。配信のみなので、皆さんの声は直接届かないとは思いますが、逆に僕の方から届けられたらいいなと思いますね」

――今後のアーティスト活動の抱負をお教えください。

「こうやって場数を踏ませていただけているのは、本当にありがたいこと。そのたびに成長していく姿を見せていきたい。この音楽プロジェクトは、自分にとって大きなチャンスだなと思っています」

【プロフィール】

西山宏太朗(にしやま こうたろう)
10月11日、神奈川生まれ。天秤座。B型。「学園ベビーシッターズ」「あんさんぶるスターズ!」など人気作に多数出演。2018年に第12回「声優アワード」新人男優賞受賞。10月からは「A3! SEASON AUTUMN & WINTER」「アイドリッシュセブン」(ともにTOKYO MXほか)に声の出演予定。WEB番組「あつまれ!西山宏太朗の家」をOPENRECで不定期配信中。

【作品情報】 

デビューミニアルバム「CITY」
10月7日リリース
【初回生産限定盤】3,500円(税別) 【通常版】2,200円(税別)

声優として活躍する西山宏太朗のデビューミニアルバムは、優しい声質を生かしたシティポップを収録。「1日」をコンセプトに、朝、昼、昼下がり、夕方、夜、1日の終わりと、各時間帯を楽曲で表現。リード曲「真昼どきのステラ」ほか、全6曲。

【プレゼント】

サイン入り生写真を1名様にプレゼント!
応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募期間:2020年10月7日正午~10月14日午前11:59)

ハガキでの応募方法は「TVガイド」10月16日号(P98)をご覧ください。
「TVガイド」の購入はコチラ→https://honto.jp/cp/netstore/recent/tokyonews-book/01.html

取材・文/仲川僚子 撮影/ティム・ギャロ 
ヘア&メーク/中畑薫(フリンジ) スタイリング/村留利弘(Yolken)

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