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「ポケットモンスター」吉永拓斗 インタビュー2022/11/02

「『ポケモン』に出演することで自分を知ってくださる方もいたのでうれしかったです」

 現在放送中の大人気アニメ「ポケットモンスター」(テレビ東京系、以下「ポケモン」)では、ポケモンバトル最強を決める「ポケモンワールドチャンピオンシップス」のマスターズトーナメントの模様が描かれている。トーナメントのファイナルは、サトシ(松本梨香)と、ガラルチャンピオンで無敗のダンデ(小野大輔)との戦いとなり、お互いが持っているものをすべて出し切る圧倒的なバトルが繰り広げられている。その戦いで、ダンデを観客席から応援し続けているのが、吉永拓斗演じるホップだ。ダンデの弟であるホップもまた、兄のようなチャンピオンになりたいと憧れるポケモントレーナー。兄を信じる気持ちや兄を好きな気持ちは、その声からもしっかりと伝わってくる。今回、吉永に「ポケモン」のこと、そして自身の兄弟についても聞いた。

――「ポケモン」との思い出というと?

「僕が生まれる前からあるので、『共に育ってきた』と言ってもいいのかもしれません。もちろん家に集まってゲームをやって、誰が一番ポケモンバトルが強いのかを競っていましたし、映画もよく父と見に行っていました。『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』(2007年)、『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール アルセウス 超克の時空へ』(09年)も見に行って、映画館で入場者プレゼントをもらったりしていました」

――ゲームだけでなく、映画も人気でしたからね。

「とにかく映画はたくさん見ましたね。『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI』(00年)、『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシス』(04年)、『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオ』(05年)とか、大好きでした。あと小学生の頃、誕生日プレゼントでゲームの『ポケットモンスター パール』を買ってもらったんですよ。弟が『ポケットモンスター ダイヤモンド』で、一緒に戦ったりしていました。当時、ディアルガ派かパルキア派か、みたいな派閥がありましたよね(笑)」

――それでどちらのゲームを買うか、みたいな。

「ゲームは弟と一緒にやっていたんですけど、勝手に進めると怒られました。『分からない』って言うから、弟が寝ている間に進めておいてあげたんですけど、ポッチャマを勝手に進化させてしまってケンカになりましたね。『起きたらポッチャマがエンペルトになっているんだけど!』みたいな(笑)。そんな思い出があります」

――それなら、ポケモンへの出演が決まった時は喜ばれたのではないですか?

「家族はすごく喜んでくれていました。『「ポケモン」出るの!?』ってメッセージもくれたりして、うれしかったです」

――ファンからの反響もあったのではないですか?

「そうですね。『まさか「ポケモン」に拓斗くんが出るなんて!』と言ってくれた方もいますし、『ポケモン』に出演することで自分を知ってくださる方もいたのでうれしかったです。でも、その反面、期待に応えられるだろうかっていうプレッシャーもありました。元々ゲームなどで、ホップの存在は知っていたので…」

――アフレコはどうでしたか?

「かなり台本を読み込んでから収録に行きました。瞬発力と、どこまで声を出せるかみたいな熱量は大事にしましたね。あとは、元々『ポケモン』ファンですし、緊張してキャストではなくファンのようになってしまうかもしれないと思ったから、そうならないようイメージトレーニングはしました(笑)。実際現場に行くと、アフレコブースにはピカチュウのぬいぐるみとかもあって…そこで『あっ! ピカチュウだ!』とか言えないから、心の中に頑張ってしまい込んでました。実際はボソボソ言っちゃってたかもしれないです(笑)。書かれている技を見て『わ~、すげー!』とか。イメトレしていなかったら、マイクに乗っちゃうくらい大きな声だったかもしれなかったです(笑)」

――サトシとダンデのバトルはどう感じましたか?

「マスターズトーナメントを通して思うのが、ポケモントレーナーの一人一人が駆け出しだった頃を思い出している描写がすごくエモいということ。シンオウ地方のチャンピオンのシロナ(櫻井智)もそうでしたね。でもそれは、サトシがそうさせているところもあって、そこがグッと来るところなんです。ダンデ戦にもそれがあったので、すごく人間ドラマだなと思いました。それにしてもサトシとシロナの戦いは衝撃的でしたよね! まさかピカチュウがひんしになるなんて! “えっ? ピカチュウが負けるの?”って驚きと意外性があるじゃないですか。今までは見られなかった戦いが見られるのが、マスターズトーナメントのすごいところですね!」

――ホップに関しては、やはり兄のダンデへの信頼感とか、リスペクトの気持ちが印象的でした。吉永さんにも兄弟がいらっしゃるとのことですが、兄弟愛を感じたエピソードがあれば教えてください。

「弟と、あと妹もいるんです。妹は10歳離れているんですけど、日に日に女性らしくなっていくのがちょっと寂しいですね。ちょい反抗期で照れが出てきたり。しかも、今の中学生ってみんなスマホを持っているんですよね。“それって早過ぎない? 大丈夫かな?”って心配になります(笑)。でも、僕が出演するライブにも、Tシャツを着て応援しにきてくれるんですよ。僕の仕事に対してはすごく興味を持ってくれているし、『ポケモン』ももちろん見てくれています。あと、弟とは仲が悪くて口もきかなかった時期があったんです。でも、そこで仲良くなったきっかけが漫画でした。弟が借りてきた漫画を僕も読んで、それがきっかけで夜な夜な漫画について語るようになって、めちゃめちゃ仲が良くなったんです(笑)。実は、弟は僕がやっている仕事に対して聞きたくても聞けないみたいな気持ちもあったみたいで…。今は仲が良いから、『ポケモン』に関しても『出演、おめでとう』と言ってくれたし、そういうのはうれしいですね」

――吉永さんは、音楽ユニット・SparQlewでも活躍されています。今年は『Kiramune Presents SparQlew LIVE TOUR 2022』も開催されましたが、ライブはいかがでしたか?

「ライブツアーは初めてで、いろんな所へ行けて、いろんな舞台に立てて、直にお客さんの熱量を感じられて楽しかったです。ホールはいろんな所に視点が行くし、ライブハウスはお客さんが壁のように感じるんです。そんなお客さんに負けないようにお客さんを引っ張って“付いてこい!”みたいな気持ちで、全力でぶつかるような時間でした。ホールとライブの両方を楽しめた、本当にすてきなライブツアーになりましたね。あと、おいしい食べ物をいっぱい食べました! 名古屋だったらみそかつ。福岡ならば、モツ鍋と明太子。大阪だったらたこ焼き…ご当地グルメが食べられたのがうれしかったです」

――ツアーで、メンバーの新たな面が見られたりはしましたか?

「いつも通り楽しいメンバーでした。でも、今回、自分がMCをするタイミングがあったんですよ。話を振って受けて、お客さんに『どうですか? 盛り上がれますか?』ってあおったりしたんですけど、実際に経験して、いつもそれをやっている人たちのすごさが分かりました。『どうしてあんなきれいにまとまるんですか?』って何度も聞きましたから」

――事前に話をされたんですね。

「打ち合わせをするようにしました。そこでメンバーともたくさん話したんですよ。『どんなことを伝えたいか? どんなエピソードを話したいか?』を入念に話して、譲るところは譲るっていうことをやっていったので、メンバーとのチームプレイで絆が深まったというか、いろいろと勉強になりました」

――そんな吉永さんですが、今後の目標はありますか?

「今、すごく楽しめているんです。ただ、僕も23歳になったので、明確な目標があったらいいなって思いました。それこそ、サトシやゴウ(山下大輝)もちゃんと夢があるじゃないですか。ただ、“少年時代に見ていた作品に出たい!”っていうのは目標の一つでしたし、僕自身が子供たちに憧れられる存在になりたかったので、『ポケモン』に出演できて、一つ目標がかないました」

【プロフィール】

吉永拓斗(よしなが たくと)

9月14日、埼玉県生まれ。A型。アニメ「魔入りました!入間くん」第3シリーズ(NHK Eテレ)、「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」(TOKYO MXほか)などに出演中。所属する音楽ユニット・SparQlewの最新アルバム「neon」が発売中。

【作品情報】 

「ポケットモンスター」
11月4日
テレビ東京系
毎週金曜 午後6:55~7:25

ポケモンバトルの最強を決める「ポケモンワールドチャンピオンシップス」のマスターズトーナメント。そのファイナルで、ホップ(吉永)の兄でガラルチャンピオンかつ無敗の最強王者・ダンデ(小野)とサトシ(松本)が対決する模様を描く。(放送日時・内容は変更の場合あり)

【プレゼント】

サイン入り写真を1名様にプレゼント!
応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募期間:11月2日正午~11月9日午前11:59)

ハガキでの応募方法は「TVガイド」11月11日号(P98)をご覧ください。
「TVガイド」の購入はコチラ→https://honto.jp/cp/netstore/recent/tokyonews-book/01.html

取材・文/塚越淳一 撮影/武石早代 ヘアメイク/yuto



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