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「鼓動」浪川大輔 インタビュー2022/06/22

「自分自身がファンの方々に何かを伝えようと考えた時、音楽があるのとないのとでは全然違います」

 浪川大輔の8枚目のシングル「鼓動」が発売中だ。リード曲の「鼓動」では、透明感ある声で、どんな時も鳴りやまない鼓動の音を、未来への歩みに重ねて歌い上げている。浪川がこのシングルで“心臓”をモチーフに取り上げた理由とは? 楽曲制作秘話から、アーティストとしての姿勢が浮かび上がってきた。

――シングル「鼓動」の制作経緯を教えてください。

「前回リリースしたのは、僕のアーティスト活動10周年を記念した2ndフルアルバム『Ruts』(2021年)でした。『ここから新たな気持ちでスタートする』と言ったものの、コロナ禍が続いてしまい、21年7月に開いた10周年のライブは大阪公演だけとなりました。そういう流れを踏まえると、『Kiramune Presents Daisuke Namikawa LIVE 2022 POMP to POMP』(今年4月2日・3日に舞浜アンフィシアターで開催)はただのライブではなく、メッセージ性があるものにしたいなと思ったんです。そこで、『曲を作らせていただけませんか』と提案したのが『鼓動』です。なので、ライブが前提にあったんです」

――そのライブでは、リード曲「鼓動」を初披露。4月4日に楽曲配信スタートという流れでしたね。

「楽曲制作中は、配信日が決まり切っている訳ではなかったんです。『鼓動』の配信日が4月4日と固まった時点で、“せっかくなのでライブで歌いましょう”と。リリースや配信に先駆けて、ライブで新曲を歌う“先出し”は、僕にとって初。だからこそ、やってみようと思ったんです」

――シングルのコンセプトは?

「ある時、心臓は意識がある時もない時も一生懸命動いていて、偉いなと感じたんです。何か行動を起こす時は、ワクワクして心臓がドキドキしているもの。そうやって衝動が起こり、何かをやってみようと思うわけで、そういうことを歌ってみたいなと。アーティスト活動の中で、常々『一歩踏み出す人の背中を押せれば』と言ってきました。ただ、今まではその前段階である『何かを始める時の衝動』については歌ったことがなかったんです。それで、『鼓動』を打つ“心臓”をテーマに楽曲を作ってみようと思いました」

――リード曲の「鼓動」はもちろん、シングルに収録されている「カウンターブロウ」、「スパイス」も“心臓”がテーマなのでしょうか。

「そうですね。『鼓動』ではすべての行動の起源となる衝動を取り上げていますが、『カウンターブロウ』は、“何をやってもダメ、結局全部無駄だったんじゃないか”というネガティブなシチュエーションを歌っています。もう何も考えられないし、前にも進めないけれど、心臓は頑張って動いている。『自分がマイナスの状態なのに、心臓だけは前に進もうとしている。それってカッコよくないですか?』とディレクターに話したら、最初、『何を言ってるんですか?』と言われてしまった曲です(笑)。そして、同じ鼓動でも、切羽詰まったドキドキが続くとちょっと疲れちゃうから、リラックスした楽曲も聴いてほしいなと思って作ったのが『スパイス』です」

――「カウンターブロウ」は、浪川さんの楽曲には珍しくダークな歌詞ですね。

「基本的に、僕は“否定”が好きじゃないんです。皆さんもそうだとは思うんですけど…。アーティスト活動を始める時、“歌もダンスも別に得意ではないし、面白いことを常に言えるわけでもない。じゃあ何ができるの?”と考えました。それで、僕にできるのは『楽しい空気で、楽しかったねと言いながら帰っていただけるライブ』だなと。なので、否定は必要なかったんです。今回、あえて否定を入れてみた理由として、それによって楽しさがより一層際立つんじゃないかと思ったこともあります」

――歌詞は「今を生きろ」で結ばれていて、最後は不思議とポジティブな気持ちになれる楽曲です。

「作詞家の方には『否定を多めに入れてほしい』とお願いしたのですが、最終的には応援歌にしたかったんです。“生きていれば何とかなるじゃない”って。何もできないという力不足は、誰だって感じるものですしね」

――「鼓動」のMVでは、楽曲制作やライブを浪川さんと一緒に行っているバンド「ノンストレス」の皆さんと共演されていますね。

「MVの制作時期はライブが近かったので、『ノンストレス』のメンバーと一緒の方が、力強さが出るかなと思ったんです。あと、オーソドックスなバンド演奏を見せるスタイルのMVは最近作っていなかったので、やりたいなと」

――どこか力強さを感じるMVでした。

「MV制作にあたって僕が最初にお願いしたのは、『奇麗なものはいらない』。爽やかさやポップな感じは必要なくて、男臭くてもいいかなって。言わずもがな、みんないい歳なのでどうしても男臭くはなるんですけど(笑)。舞台は廃墟みたいな所で極力シンプルに、そこに色や植物、生き物を入れることで生命感を表現しつつ、自分たちの力で“生きている感じ”を出したいとお伝えした覚えがあります。心臓って、普段外から見えないじゃないですか。でも、すごく頑張って動いている。それを単に奇麗な映像では表現したくないなと考えての提案でした」

――コロナ禍などでライブの形が変わるなど、音楽活動にも大きな影響がありました。浪川さんにとって、“音楽の力”の感じ方は変わりましたか?

「生活もライブのやり方も変わらざるを得なかったけれど、音楽そのものは変わらないどころか、むしろ力強くなったように感じます。個人的な話をすると、音楽があったから変われたところもあるんです。音楽には変わらない強さがあって、人を変える力がある。コロナ禍に限らず、10年以上のアーティスト活動で実感したことでもあります。アーティスト活動を始める前も、“この曲を聞いて心がふっと柔らかくなった”、“励まされた”といったことはあったと思うんです。ただ、自分自身がファンの方々に何かを伝えようと考えた時、音楽があるのとないのとでは全然違います。音楽の圧倒的な力を借りているからこそ、何かをお伝えすることができているのかな。そんなふうに思っています」

【プロフィール】

浪川大輔(なみかわ だいすけ)

4月2日、東京都生まれ。B型。アニメ「群青のファンファーレ」(TOKYO MXほか)に出演中。「永久少年 Eternal Boys」(フジテレビほか)が今秋放送、「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」第13~24話がNetflixにて今秋配信&テレビでも今年放送スタート予定。

【作品情報】 

8thシングル「鼓動」
発売中
【豪華盤A(CD)】¥2,640 【豪華盤B(CD+Blu-ray)】¥2,640 【通常盤(CD)】¥1,540 ※写真
Kiramune

どんな時も奏でられる“鼓動”に着目したシングル。人を突き動かす衝動を歌った「鼓動」、何もかもうまくいかない状態での悪戦苦闘をボクシングに例えた「カウンターブロウ」、ゆったりとした曲調の「スパイス」を収録。

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取材・文/仲川僚子 撮影/Marco Perboni ヘア&メーク/川又由紀(HAPP’S.) スタイリング/村田友哉(SMB International.)



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