放送局から直送便・ドラマ版

コラム

柏木由紀インタビュー 女流棋士役で主演を務めるも「最近“詰んだ”ことは、AKB48で最年長になったこと」!?

 12月スタートの連続ドラマ「この恋はツミなのか!?」(MBS/TBS)で主演を務める柏木由紀さん。柏木さんが演じる駒田多恵は、少し抜けた性格の癒やし系、でも実は人気プロ将棋指しという役どころです。伊藤健太郎さん扮する小日向大河の生まれて初めての恋の相手で、年下の男性からのアプローチに戸惑いながらも将棋の世界に本気で立ち向かう、そんなギャップが魅力のキャラクター。

 多恵は、柏木さんの実際の年齢より5歳上の32歳。「私も30代になったらこんな女子になりたいなって思うくらいすごくかわいらしいキャラクターで、演じていて楽しかったです」という柏木さん。ここでは役のことや見せ方へのこだわり、さらにAKB48/NGT48のメンバーとして過ごす上での心境の変化など、たくさんお話を伺いました。

●「個人的には大満足!」のいちごのパンツ!?


──“童顔で巨乳の癒やし系”と紹介される多恵というキャラクターを演じてみて、いかがですか?

「多恵は自分の実年齢より上の役なんですけど、天然でちょっと抜けているところがあるかわいらしい性格です。原作漫画の役の説明では“童顔で巨乳”って書いてありましたよね(笑)。ドラマにはそういうシーンもあったりしつつ、なおかつ女流棋士という顔も持っていて、いろんな魅力があって男の人が好きそうなキャラクターだなって思います。私も30代になったらこんな女子になりたいなって思うくらいすごくかわいらしいキャラクターで、演じていて楽しかったです。自分で言うのもなんですけど、私も結構抜けているところがあって、それこそ多恵と同じようにスカートを挟んで出てきちゃったこともあるんですよ(笑)。あと、多恵の仕事の時は真剣に集中するという姿勢も、私もそういうふうにしようって思っているので共感しながら演じていました」

──原作をご覧になっての感想を教えてください。

「こういう恋愛っていいな、って素直に思いました。男性の一目ぼれから恋が始まって、それもバスでばったり出会って、その日の夜にもう1回会うっていう運命的な出会い方もすてきですし、多恵のためにひたすら一生懸命な大河が空回りするのがかわいくて。恋愛の形として愛らしいな、かわいいなって思いながら読みました。あと、少女漫画は好きなんですけど、男性目線の漫画ってほとんど読んだことがなかったので、新鮮でした。男の人ってこういうこと考えてるんだ~って、勉強になりました(笑)」

──原作ではインパクトのあるシーンも、ドラマでは忠実に描かれると伺いました。

「そうなんです! 特にパンツが見えるシーンはめちゃめちゃこだわりました。10枚以上下着を用意していただいて、はいて、鏡を見ながらどれがいいかなって話し合いを重ねて、最終的には原作に一番忠実ないちごのパンツをチョイスしました。個人的には大満足です(笑)。30代で将棋に本気で取り組んでいる人がいちごのパンツをはいてるっていう、多恵のかわいらしさとギャップが表現できるように、現場ではみんなで真剣にミリ単位でパンツの見え方を研究したりもして。大河との出会いとなるバスのシーンも、バスに差し込む光の当たり方や日の暮れ方にこだわって進めました。一番ストイックに撮ったシーンです」

──将棋を指すシーンでは、お着物で登場されますね。

「以前は撮影で着ることがあると窮屈でどう動いていいか分からなかったんですけど、(NHK大河ドラマ)『西郷どん』で1日中着ることが増えて、着物がしっくりくるようになったと言いますか…。違和感を抱くことなく撮影できました。将棋はプロの方に一つずつ教えていただきながら進めていたんですけど、ちゃんと勉強してみたいなって思いました。将棋って、年齢関係なくできるじゃないですか。せっかちなので先を読むのが苦手なんですけど、趣味にできたら面白そうだなって思いました」

──メークも普段の柏木さんとは少し違いますよね。

「メークは自分でさせていただきました。原作漫画を持ち歩いているんですけど、『この多恵、かわいいな!』っていう印象的な表情のページを写真に撮っているんです。多恵はたれ目の感じが特徴的なので、アイラインがポイントです。あと、漫画なので唇に色は付いていないんですけど、多恵ならどんな色にするだろうなって自分で想像してリップを決めています。派手じゃない絶妙なピンクを使って、とにかくかわいらしく見えるように、多恵に寄せるようにしました。眼鏡もいくつか用意していただいたものから原作に近いものを選んだんですけど、私、小学生まで眼鏡をかけていて、あだ名が“メガネザル”だったんですよ(笑)。今は視力が良くなったのでかけることはないんですけど、久しぶりにかけたらしっくりきました」

●「いつの間にか年下をかわいいなって思う年齢になったんだな…」


──大河役の伊藤健太郎さんとは、共演してみていかがでしたか?

「年下ですし、静かな方なのかなと思っていたんですけど、現場をナチュラルに盛り上げてくださるすごく面白い方でした。タイトなスケジュールでの撮影だったんですけど、疲れを見せるどころか、せりふが終わってからも台本にはないコミカルなアドリブをずっと話されていて。監督が全然止めないので、伊藤さんのアドリブをみんなで見るっていう(笑)。柏木由紀としてツッコミを入れたくなることが何度もあったんですけど、そこをグッとこらえて、おしとやかな多恵でいなくちゃ、と思って『ふふふ』と笑うくらいにとどめて。笑いをこらえるのが大変でした(笑)。本当に面白くて、天才だなって思いました」

──大河はコミュ障で他人に興味がないというクセの強いキャラクターですが、柏木さんから見て大河の魅力はどのようなところだと思いますか?

「何事にも全力で取り組む、後先考えない一生懸命な姿が愛されるキャラクターだなって思います。会社では心を閉ざしているんですけど、たった一人の女の人と出会ったことをきっかけにあんなに変わるなんて、恋ってすごいなって。第1話で、会社の飲み会で大河が空気を読めない態度を取るんですけど、私、空気を読めない人ってあんまり魅力を感じなくて(笑)。でも多恵を振り向かせようと頑張る大河は、どんどん魅力的に見えてくるんです」

──年下の男性からのアプローチを、柏木さんはどう感じますか?

「多恵の気を引こう、好かれようといろいろ頑張っている大河はすごくかわいいなって思いました。同時に、自分もそう思う年齢になったんだなって(笑)。20代前半の頃は年上の男性に憧れたり、大人な人をかっこいいって思うことが多かったんですけど、いつの間にか年下をかわいいなって思う年になったんだな…と(遠い目をして)。母性というか、親心みたいなものなんですかね? AKBグループでは年下の女の子と一緒に過ごしていますけど、女の子は精神年齢が高いというか、年下の子といるなっていう感覚はあまりなかったんです。でも男の子って、すっっごい子どもというか…(笑)。伊藤さんも“男子!”って感じで、すーぐふざけるし、かと思ったら寝てるし、っていう(笑)。勝手に振り回されたような感じはありました(笑)」

●ゆきりんがぶっちゃけ「詰んだな~」と感じた出来事とは?


──本作では主演を務めるとともに、柏木さんの5年ぶりの新曲「そっけない君」がオープニングテーマに起用されています。メンバーからはどのような言葉がありましたか?

「さっしー(指原莉乃)とみぃちゃん(峯岸みなみ)は『見るよ!』って言ってくれたり、横山由依ちゃんが撮影中に気を使って連絡をくれたり…。優しい後輩が多くて、最近親しくなれた岡田奈々ちゃんも『ドラマお疲れさまです』って連絡をくれて、うれしかったです。あとは卒業した(渡辺)麻友も同じ時期に演技のお仕事をしていたので相談したり。お互い忙しくてなかなか会えてはいないんですけど、同期で仲が良かったので、連絡は頻繁に取っています」

──ドラマでは、将棋で八方ふさがりになる状態から「詰んだ」というせりふが出てきます。柏木さんが最近「詰んだ」と感じた出来事はありますか?

「結構、AKB48で最年長になったことが『詰んだな~』って思ってるんですけど(笑)。むしろ全面的に自分から言うようにしているんですけど、実際のところ詰んだなって感じています(笑)。正直、ダンスや立ち位置もなかなか覚えられなくなってきていて、すぐ間違えちゃうんですよ。でもあえてそれを、分からない、できない、覚えられないって積極的に言うことで、後輩に教えてもらうっていう形が出来上がってきつつあります。大人でいることとか、ちゃんとしようとすることを諦めた感じはありますね(笑)。でもそうすることで後輩との距離も縮まって、みんなも以前は気を使っていたのが『ちゃんとしてくださいよー!』ってフレンドリーに言ってくれるようになったりして。総監督の横山由依ちゃん、岡田奈々ちゃん、高橋朱里ちゃん、向井地美音ちゃんとか、その世代の後輩はみんなすごく頼りにしています。誰に聞いても、何でも教えてくれるんです」

──最後に、ドラマを楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。

「恋愛要素だけじゃなくて、将棋も、コメディーも楽しめる男女問わず見ていただける作品になっています。思わずクスっと笑ってしまう部分もたくさんあるので、仕事帰りで疲れたな、っていう時に見ていただけたら『明日も頑張ってみようかな』と思ってもらえるんじゃないかなと思います。セクシーなシーンもあるので、たくさんの方に見ていただけたらうれしいです!」

【プロフィール】 
柏木由紀(かしわぎ ゆき)
1991年7月15日生まれ。鹿児島県出身。かに座。B型。2006年、AKB48の第3期メンバーオーデイションに合格。現在はAKB48・チームBとNGT48・チームNⅢのメンバーとして活躍中。13年にはシングル「ショートケーキ」でソロデビューし、16年には全5都市を巡る全国ツアー、18年には上海、重慶、台北、香港を巡るアジアツアーを開催。19年には全4都市のZeppを巡るツアーが決定。主な出演作は、映画「ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」「タガーリン」(共にフジテレビ系)、「黒服物語」(テレビ朝日系)、NHK大河ドラマ「西郷どん」など。

【番組情報】

「この恋はツミなのか!?」 
MBS 日曜 深夜0:50~1:20 
TBS 火曜 深夜1:28~1:58


取材・文・撮影/宮下毬菜(TBS担当)

 
キーワード

関連記事

TVガイド最新号

TVガイド
2019年6月21日号
発売日:2019年6月12日(水)
※一部地域は発売日が異なります
特別定価:400円
表紙:相葉雅紀

新着連載

PAGE TOP