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戸塚祥太主演! 舞台「BACKBEAT」取材会&ゲネプロ、ロングリポート2026/05/05 14:30

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戸塚祥太主演! 舞台「BACKBEAT」取材会&ゲネプロ、ロングリポート

 5月3日に東京・EX THEATER ROPPONGIで舞台「BACKBEAT」の取材会及び公開ゲネプロが行われた。世界的ロックバンド・ビートルズが5人体制だった創成期を描く本作は、2019年の初演、23年の再演を経て、今回、ファイナルを迎える。

 取材会には戸塚祥太A.B.C-Z)、加藤和樹辰巳雄大ふぉ~ゆ~)、JUON(THE& ex FUZZY CONTROL)、上口耕平、愛加あゆ、林翔太、尾藤イサオ、翻訳・演出の石丸さち子が登壇。

 冒頭、60年前にビートルズの初来日公演時に前座を務めた尾藤が、「いただいて、しまっていたのを忘れていた」というメンバーが着用していた法被とおそろいのものを羽織り、当時の思い出を語ると出演者らは大盛り上がり。その熱に引っ張られるように、各々がビートルズ、そして本作への熱い思いをさく裂させていった。

戸塚祥太主演! 舞台「BACKBEAT」取材会&ゲネプロ、ロングリポート

 石丸は「ビートルズを演じていいのかと手探りで苦悩しながらやってきたが、もう恐れも不安もない。青春という言葉を使うのは難しいが、年齢関係なく、先の分からない未来に向かって疾走する、本質的に人間が持っているエネルギーというものを、ファイナルにして、彼らが本当に何の飾りもなくストレートに表現し、ぶつかり合う姿が見れる」と力を込めた。

 “5人目”のメンバーと言われるスチュアート・サトクリフ役の戸塚は、「たくさんの方々に、この作品を愛していただいていることを実感している。その方々の気持ちを自分なりの色に変換して、ステージの上に優しくたたきつけていきたい。非常に楽しい時間を過ごしている」と感謝を交えて話した。一番楽しかったことを聞かれた際に若干言いよどんで苦笑すると、すかさずジョン・レノン役の加藤やジョージ・ハリスン役の辰巳をはじめ、ビートルズのメンバーが「今からだよな!」「さらに!」などと陽気にフォロー。ちょっとした瞬間にもチームワークの良さが垣間見えた。そして、「きっと自分の人生の端々で、あの時楽しかったなとか、みんなで笑っていたなとか、思い出す気がしている」と思いをはせた。

戸塚祥太主演! 舞台「BACKBEAT」取材会&ゲネプロ、ロングリポート
戸塚祥太主演! 舞台「BACKBEAT」取材会&ゲネプロ、ロングリポート

 加藤は「初演も再演もファイナルだと思ってやってきた。一回一回がファイナルに相応しい熱量を持った公演になっている。ビートルズはとんでもなく大きなエネルギーを持っているので、自分がジョン・レノンか、と最初は本当に怖かった。一人では作れなかったが、メンバー、スタッフに支えてもらってジョンになれた」と振り返った。

「ギターを弾ける」と“うそ”をついてでも作品に参加したかったという辰巳は、初演から7年間、ずっとギターに触れてきたと言い、「(ジョージは)ギターテクニックが必要な役だが、おかげで今では『ジョージだよ』『ギタリストの手をしているよ』と言ってもらえる」と自信を見せた。さらに“うそを本当にする男”だとして「舞台はファイナルだが、ビートルズの魂を胸に刻んだバンドとして活動を続けて、いつかこの5人で日本武道館に立ちたい!」と宣言すると、メンバーもノリノリで賛同した。

戸塚祥太主演! 舞台「BACKBEAT」取材会&ゲネプロ、ロングリポート

 ポール・マッカートニー役のJUONは普段は右利きでギターを演奏しているが、ポールに合わせて初演時から左利きでの演奏を習得。「普段、食事は左だけど右に。左右を逆にして脳をスイッチしていくと、だんだん変わっていくのが分かった。今では左で弾く方が快感」と話し、取材陣を感心させた。創成期のドラマー、ピート・ベスト役の上口は、ポジション的に後ろから4人を見ていることも多く、「公演を重ねていくとセーブするなど調整していくものだが、この公演は皆さん不可能なようで、リハから爆発している。後ろから見ていると僕もテンションが上がるし、それぞれ毎公演、違う爆発の形があり、ゾクゾクしながら見ている。どうなるのか楽しみ」と興奮を伝えた。

 今回初参加で2役を演じる林翔太は、のちにピートに代わって加入するリンゴ・スター役としてドラムに初挑戦。「どんどん上達している」と自信満々で、「ピートさんお疲れさまです。絶対に(自分を入れた)この5人で武道館に立ちたい」と急な宣戦布告が飛び出し、メンバーもテンションアップ。上口は「楽しみになってきたぞ(笑)」と受け、辰巳は「ダブルドラムか(笑)!?」とはやし立てていた。また、ビートルズと運命的に出会う写真家、アストリッド・キルヒヘア役として再演時から出演している愛加が、メンバーの様子を「毎日大変なライブを重ねているのに、袖ではずっとふざけて、笑い合っている」とほほ笑ましく話せば、初演時から出演しているエルヴィス・プレスリー役の尾藤も「お別れがさみしい。雄大くんも言っていたけど、機会があったら5人とまたやりたい」としみじみと話した。

 最後は戸塚が「ファイナルにして最高傑作ができあがった。俳優が芝居をし、そして生演奏をするという、なかなか他では味わえない作品。パーティーに来た感覚で、一緒に楽しみましょう」と呼びかけた。

戸塚祥太主演! 舞台「BACKBEAT」取材会&ゲネプロ、ロングリポート

【本編リポート】

 ゲネプロは一幕のみ公開された。巨大なフレームのセットの中央で、スチュアート(戸塚)が全身で一心不乱にキャンバスに絵を描いている。そこへ客席を通ってジョン(加藤)、ジョージ(辰巳)、ポール(JUON)、ピート(上口)が現れ、そんなスチュアート(以降、スチュ)を見守るようにステージに集まる。スチュの渾身(こんしん)の一筆を合図にバディ・ホリーの「That’ll Be the Day」が流れると4人が踊り出す。「That’ll~」は当時まだ“クオリーメン”というバンド名だった彼らが最初にカバーした1曲だそうだ。こんなにワクワクとしてしゃれたオープニングに心が沸き立たないわけがない。

戸塚祥太主演! 舞台「BACKBEAT」取材会&ゲネプロ、ロングリポート

 1960年、イギリス・リヴァプール。画家を目指すスチュは、同じ学校の親友・ジョンにベーシストとしてバンドに入るよう強引に誘われる。ギターを弾けないため最初はためらうが、ジョンに言われた通りに音を鳴らすと楽しく、加入を決める。ジョン、ジョージ、ポール、ピート、そしてスチュ。5人で“ビートルズ”と名乗った彼らは、クラブの専属としてオファーを受け、いざドイツ・ハンブルクへ。ロックの名曲「C’mon Everybody」に合わせ、気取って陽気に踊る5人は、歓喜、若さ、希望…ポジティブなエネルギーにあふれている。

 ハンブルクでは、想像もしていなかった劣悪な労働環境と欲望が渦巻く日々に翻弄(ほんろう)されるビートルズ。ここから本格的に物語が動き出していくと同時に、役者たちが生演奏を次々と披露していく。当然、バンドとして普通に演奏するだけではなく、芝居やパフォーマンスをしながらとなり、素人目に見ても相当な鍛錬が必要だと分かる。それを初演時からものにしてきた彼らのポテンシャルに改めて脱帽。筆者は初演、再演も見てきたが、やはり技術や精度が上がって洗練されているのは明白で、再々演という尊さとぜいたくさが身に染みた。

戸塚祥太主演! 舞台「BACKBEAT」取材会&ゲネプロ、ロングリポート
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戸塚祥太主演! 舞台「BACKBEAT」取材会&ゲネプロ、ロングリポート

 ハングリー精神と音楽への情熱を強く持ち続けたビートルズがどんどん頭角を現していく一方で、スチュは、アーティストでありミュージシャンでもあるクラウス(林)の恋人の写真家・アストリッド(愛加)と運命的に出会い、恋に落ちる。スチュが彼女に夢中になり、また絵を描き始めたことに焦りといら立ちを感じたジョンはもどかしさを募らせ、グループにも不協和音が生じ始める。

戸塚祥太主演! 舞台「BACKBEAT」取材会&ゲネプロ、ロングリポート
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 ビートルズを演じる5人にも触れたい。戸塚は、はかなさと脆さを全身にたたえながらも研ぎ澄まされた感性を持ち、愛に真っすぐに生きるスチュとして、そこに生きていた。一挙手一投足に魂が宿っているようで、目が離せなくなるような、とてつもない求心力があった。特にジョンやアストリッドと向き合っている時のスチュの強くて憂いを含んだまなざしには吸い込まれてしまいそうだ。

戸塚祥太主演! 舞台「BACKBEAT」取材会&ゲネプロ、ロングリポート

 加藤はジョンを演じているからだけではなく、その強い存在感とカリスマ性で作品全体を引っ張っていた。歌唱やギターはもちろんだが、特に喜怒哀楽すべてを荒々しくむき出しにするような迫力のある芝居は圧巻だ。

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 辰巳は持ち前の陽気さでビートルズの末っ子・ジョージをとびきりチャーミングに体現。演奏中も表情がくるくる変わり、飛んだり跳ねたりと楽しそうで、みんな好きになってしまうだろう。

戸塚祥太主演! 舞台「BACKBEAT」取材会&ゲネプロ、ロングリポート

 JUONはやはり演奏時、ポールとして歌って演奏していることの安定感と安心感が絶大だ。メインで歌唱したり、一人で弾き語りをしたりする場面はハスキーで甘い歌声に誰もが聞き惚れてしまう。そして上口は、収拾がつかないメンバーをときにまとめたり叱咤したりするような冷静さもあるピートをクールに演じる一方、ドラムプレイはパワフルでりりしく魅力的だ。もちろん役者が演じているのだが、そこにいるのはまさしくビートルズなのだ。そう思わせるのは、このキャスティングでしか生まれなかった本人と役、そして5人の関係性が生み出した最高の化学反応の結果である。

 果たしてビートルズの運命はどうなるのか? 誰もが知るビートルズになるまでの、あまりにドラマチックでエモーショナルな彼らの青春をぜひ目撃してほしい。

 東京・EX THEATER ROPPONGIでは5月17日まで公演中。チケットの購入は公式サイトから。兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールでは5月21日〜24日まで公演予定。

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