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東京オリンピックの競技を解説【自転車競技/BMXフリースタイル】初代金メダリストに輝くのは? 中村輪夢はメダル候補の一角2021/07/17

今大会から新たに採用された種目で、車輪の直径20inch(約51cm)のBMX用自転車を使う点はBMXレーシングと同じだが、着順を競うのではなく、アクロバティックなジャンプ、回転などさまざまなトリック(技)を行い、難易度や完成度、構成、独創性、ジャンプの高さなどを5人の審判が採点し、その点数を競う自転車競技。フリースタイルにはいつか種目があり、スノーボードのハーフパイプのようなコースで行われるものもあるが、今大会で採用されたのは男女の「パーク」。曲面やスロープを複雑に組み合わせた専用の施設(パーク)で60秒間の演技を2回行い、順位を決定する。
今大会は男女各9人の選手が初代メダリストの座を競う。まず決勝のスタート順を決定するシーディングランと呼ばれるラウンドを実施。選手たちは、1回60秒の演技を2回行い、2回のポイントの平均がスコアに。最高ポイントの選手は決勝の最終滑走者になる。決勝でも60秒の演技を2回行うが、2回のうちのベストスコアで順位が決まる。したがって、1回目で失敗があっても2回目で逆転することは可能。最終演技者は、それまでの全員の演技を見ることができるため、ほかの選手の構成や、それに対する採点傾向を見極めて自分の演技を修正できるので、有利になる。通常、1回目を安定性の高い技である程度のポイントを確保し、2回目に高難度の技で勝負を懸けるパターンが多い。勝負に成功した選手が順位を上げ、それを見た後続選手も独創的なトリックを披露し…という展開に。最終演技者は、自分の前の選手や一番高いスコアを出した選手の構成などを参考にできる利点がある。
男子の初代金メダリスト候補に挙げられているのは、2019年から2年連続で世界ランク1位に君臨し、今季もその座を守るローガン・マーティン(オーストラリア)、昨季世界ランク2位のニック・ブルース(アメリカ)ら。いずれも高さ、多彩さを備えたトリックを使いこなす。女子は2019年世界選手権を制し、今季世界ランクでも1位に立っているハンナ・ロバーツ(アメリカ)が金メダル有力だ。
日本男子の中村輪夢もメダル候補の一角だ。2015年に年代別の世界大会で優勝し、2019年ワールドカップで年間総合チャンピオンに。スムーズな動作が生み出す高いジャンプが持ち味であり、長い滞空時間を生かして世界でも数人しかできない高難度の大技を使いこなす。女子の大池水杜も表彰台が狙える力の持ち主。2018年ワールドカップで日本勢初勝利を挙げ、2019年アジア選手権でも優勝した。今大会も安定感のある演技で表彰台を狙う。
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