A.B.C-Zが主演ドラマ「ワンモア」完成を報告。「年齢のリミットはなく、いつだって青春」2021/03/18
メ~テレほかで4月5日にスタートする連続ドラマ「ワンモア」(月曜 深夜0:15)の完成報告会が東京・神楽座で行われ、主演を務めるA.B.C-Z(戸塚祥太、五関晃一、塚田僚一、河合郁人、橋本良亮)が出席した。
現在、Amazon Prime Videoで先行有料配信中の本作は、定時制高校を舞台に、元ヤンキーの火村直哉(戸塚)、シングルファーザーの空田公平(塚田)、引きこもりの風間翔(橋本)ら生徒と、ドライで生徒とあまり関わろうとしない担任の地井誠(河合)、憧れの教師になりたての熱血副担任・水野真二郎(五関)がさまざまな過去を抱えながら、そっと寄り添い合っていくさまを描いた、珠玉の学園ドラマだ。
完成報告会では、A.B.C-Zのメンバーと榊英雄監督が、作品に懸ける思いや撮影の裏話などをたっぷりと披露。会見中には、2019年にA.B.C-Z×メ~テレ企画として放送されたスペシャルドラマ「ぼくらのショウタイム」でプロデューサーを務め、本作にもカメオ出演しているよゐこ・濱口優もサプライズで登場し、トークを大いに盛り上げた。
──戸塚さん、今の心境をお聞かせください。
戸塚 「この作品が世に放たれてみんなのもとに届くことがうれしいです。はっしー(橋本)は20代後半、そして僕ら4人は30代ですが、そんな中、初の学園ドラマに挑みました。定時制高校というユニークな角度でこういうドラマができるのが、A.B.C-Zっぽいかなと思います。何かに取り組むことに年齢のリミットはなく、自分の心さえみずみずしければいつだって青春だというメッセージが込められているので、多くの人に届いてほしいですね」
──榊監督、今回のドラマ制作の経緯は?
榊 「『ぼくらのショウタイム』の上映イベントで橋本くんが『学園ドラマをやりたい』と言っていて、河合さんたちが年齢のことをおっしゃっていたので、『定時制ならいけるよ』と。そこから始まったんですよね」
──その時のことは覚えていますか?
橋本 「覚えてます。『学園ドラマをやりたい』ってプッシュさせていただきました。ただ、今回、台本を読んでいて“楽しいな”とは思いましたけど、僕が思ってる学園ドラマじゃなかったです(笑)」
河合 「あははは!」
橋本 「少女漫画に出てくるような、ブレザーを着てデートをしたりとか、そういうことを想像してたんですけど…(笑)。でも、いい意味で、もっと楽しめました」
河合 「今までにないしね。“この年になっても学園ドラマできるんだ”ってうれしかったけど、僕と五関は先生役なので…。(五関に)生徒役、憧れたよね?」
五関 「そこのびっくりはあったね」
河合 「“メンバー内で先生と生徒に分かれるんだ”っていう驚きがね」
五関 「細かいことを言うと、(河合が)担任で、(自分が)副担任なので、“あっ、河合の下なんだ”という驚きもありましたね(笑)」
河合 「それはいいでしょ!(笑)」
五関 「いろんな驚きがありました(笑)」
──前作から比べて、メンバーの変化は感じましたか?
榊 「橋本くんには(引きこもりの役ということで)『ぽっちゃりするか、痩せるかにしてほしい』とか、塚田さんには『黒髪に戻してほしい』とか、それぞれ要望を出して応えてもらいました。また、皆さん、顔が引き締まってきたなとも思いましたが、一番の違いは、河合さんが忙しくなりすぎたこと(笑)。河合さんのスケジュール合わせに、僕らは右往左往していました。でも、それはすごくうれしいことですし…」
河合 「ありがとうございます!」
榊 「あるインタビューで、『戻ってくるような感じがする場所、メンバーと会う場所がここ(「ワンモア」の撮影現場)なんだ』って言ってくれたのもうれしかったですね」
河合 「ありがたいことにお仕事が入り始めた頃だったんです。『ワンモア』と『24時間テレビ』(日本テレビ系)のドラマを同時に撮影していたので、ホントに、“ここに帰ってきたらちょっと安心する”現場になっていました。5人全員いるって幸せですよね」
塚田 「A.B.C-Zはわりかしそういう現場が多いんですよね。すごくいいチームワークでできました」
──メンバーの皆さん、初の学園ドラマはいかがでしたか?
橋本 「最初の教室のシーンは違和感しかなかったですけど、だんだん撮影が進むにあたって慣れてきて…。“ここのシーンはこうしてやろう”と考えたり、“ここでとっつー(戸塚)はこういう芝居でくるんだ”と新たな発見があったりして楽しかったです」
──五関さんはどんな役作りをされたのですか?
五関 「教師に憧れていたがゆえに、いろんな有名学園ドラマの教師になりきる役なんです。用意していただいた映像を見ながら練習したおかげで、完璧でしたね。6、7役やりました。自分で言うことじゃないかもしれないですけど、俺、カメレオン俳優だと思いました(笑)」
河合 「はははは!」
──A.B.C-Zでものまねというと河合さんという気がしますが、違ったんですね。
塚田 「『ぼくらのショウタイム』は、僕らの得意なことや笑いの雰囲気を生かしつつキャラクターや物語を作っていただいたんですけど、今回はその良さを封印していこうっていうことで…。河合の面白さもそうだし、僕の金髪も封印して、“黒髪、短髪、塚ちゃん”になりました。あ、“黒髪、短髪、空ちゃん”だ」
河合 「絶好調だね(笑)」
塚田 「だからやりがいがありました」
河合 「メンバーそれぞれ、今までチャレンジしたことがない役がほとんどだったので、大変だったし楽しくもありました」
──五関さんのものまねは、河合さんから見ていかがでしたか?
河合 「僕はジャニーズものまね専門なので、ジャンルが違いますからね(笑)。うらやましいとは思わないけど、楽しそうだなと感じました。あと、僕があんまりしゃべらない役だったので、(五関が)アドリブを入れてきて…。俺のことを見て笑わせようとか、そういう姑息なことやる子なんですよ(笑)」
五関 「いやいや。“地井先生を含めて楽しく授業をしたい”っていう水野の気持ちですよ(笑)」
──撮影が真夏で暑かったそうですね。
河合 「スタッフの皆さんがタオルを巻いた氷を首に当ててくださったりしていました。コロナ対策も大変でしたし、僕らというよりスタッフの皆さんがものすごい汗をかきながら大変な思いをして撮ってくださったので、僕らはとても暑いなんて言えなかったです。でも、五関さんがアイスをプレゼントしてくださったので…」
五関 「そうですね。スタッフさんと演者の皆さんにボンっと。『暑いだろ、食えよ』って」
塚田 「そんな感じじゃなかったじゃん。じゃんけんして、たまたま五関くんが差し入れすることになったじゃん(笑)」
五関 「じゃんけんで勝ちまして(笑)」
河合 「男気じゃんけんでね」
──主題歌はA.B.C-Zの「灯」という曲になりますが、どんな曲でしょうか?
戸塚 「『ワンモア』をイメージして書き下ろしてくださった曲なので、静かに優しく、そして激しく背中を押してくれるような楽曲です。『ワンモア』にふさわしい、何度でも聴きたくなる曲になっています」
塚田 「(何かに気付いたように)あの…ちょっといいですか?」
河合 「何? 今日しゃべり過ぎよ?」
塚田 「ちょっと気になったことがあるんですけど。(会場の後方を指して)あの、壁にもたれている方って濱口さんじゃないですか?」
河合 「確かに、1人服装が…うそっ!?(笑)」
(メンバーが驚く中、通路でスタッフにまぎれて立っていた濱口が話しだす)
濱口 「バレてしまいましたか。A.B.C-Zが心配で、こっそり見に来ていました。どうも、よゐこの濱口です。そっち行っていい?」
──(濱口、舞台に上がり…)舞台あいさつが始まる前から、皆さんに内緒でお越しいただいていました、よゐこの濱口優さんです!
濱口 「A.B.C-Zが心配でやってきました。ちゃんとやれてるかなって思って。(塚田に)何で『金髪、筋肉、塚ちゃんです』やれへんのよ」
塚田 「あっ、金髪、筋肉、塚ちゃんです!」
河合 「遅い(笑)」
濱口 「やってくれるって思ってみんな期待してたのよ」
河合 「しっかり見てくださってる」
濱口 「めちゃめちゃ見てたよ。僕は、A.B.C-Zのコンサートにサプライズで出してもらったりもしているしね」
──最近のA.B.C-Zの活躍ぶりはどうご覧になっていますか?
濱口 「河合くんがものまねで今、ブレークしてますんで。めっちゃ忙しいでしょ?」
河合 「めっちゃ忙しいです」
濱口 「あははは! 言うか? それ(笑)」
河合 「でも、こうなりたかったんで」
濱口 「今日ものまねやってくれてないやん。何か新作あります?」
河合 「じゃあ、新しめのやつで。今のタイミングにぴったりな、二宮(和也)くんのものまねを、お祝いの意味を込めて…。二宮くんの猫背で踊るロックダンスです(と、ものまねをする)。おめでとうございます」
──ご本人公認なんですか?
河合 「いや、誰にも公認はされていないです。皆さんお優しいので怒られたりとかはないですけど。やらなくなったら察してください(笑)」
──メンバーからご覧になって、クオリティーはいかがですか?
河合 「似てるべ?」
橋本 「まぁ、ポイントはつかんでますよね」
塚田 「河合のものまねって、ちょっと感想を言いづらいんですよ。似てるものは似てるけど、“これ大丈夫かな”って思うのもあって…」
五関 「公認じゃないっていうのが、僕らも引っ掛かっていて(笑)」
河合 「いやいや…とっつー、似てたよね?」
戸塚 「そうかなぁ…」
濱口 「みんな守りに入ってる(笑)」
河合 「メンバー、頼むよ!(笑)」
──監督、今回の役作りというのはいかがでしたか?
榊 「どこか当て書きのところもあれば、普段とは真逆のところに振っていきたいという僕らの思いもあったので、それをメンバーの皆さんに伝えて、それぞれ役を作っていただきました。あと、『ぼくらのショウタイム』に続いて2本目なので、遠慮せず探ることなく、ようやくピントが合って話せたっていう感じがありました」
──濱口さんはMCを務めていらっしゃる「デルサタ」(メ~テレ)でもA.B.C-Zの皆さんと共演していますが、ドラマで見せるA.B.C-Zの顔と普段の顔ってどういう違いがあるんですか?
濱口 「ドラマをやってる時は真剣で、みんなカッコいいですよ。ちょっと近寄りがたいというか。“今、役に入っているのかな”と思うと、気軽に声を掛けづらいですよ」
河合 「そうなんですか。まぁ、確かに役者の気持ちにはなっていました」
濱口 「いや、俺、河合くんには結構しゃべりかけてたよ(笑)」
河合 「そうですね、結構しゃべりましたね(笑)」
濱口 「でも、やっぱり表情が違いますよ。キリッとなります」
塚田 「意図してはいないですけどね。監督から、『リアルに、一人一人生きてるように』と言われたので、すごく(役に)向き合ってそうなったのかなと思いますね」
榊 「塚田さんが一番NGが多かったけどね(笑)」
濱口 「とっつーが怖いヤンキーのキャラで、普段とちゃうから怖くて…。しゃべりかけづらかったのよ」
戸塚 「あら、そうだったんですか(ニコニコ)」
濱口 「今みたいにニコッとせぇへんかったやん」
戸塚 「そうですね(笑)」
濱口 「“機嫌悪いのかな”と思ったら役作りやったんや」
塚田 「『ワンモア』には濱口さんも出られていますけど、台本がなかったそうですね」
濱口 「みんなに迷惑かけへんようにセリフを覚えていこうと思ったけど、台本を見たら僕のとこ、真っ白なんですよ。現場で別紙が渡されるって言われたけど、その別紙も真っ白で。監督に『現場で作るからよろしくお願いします』って言われました」
河合 「じゃあ、ほぼアドリブで?」
濱口 「そうですね。監督から耳打ちされながらやっていきました」
──では、最後に一言ずつメッセージをお願いします。
戸塚 「いろんな層の方に幅広く刺さる作品だと思います。配信もされていて、状況を選ばず自由度の高い環境で見られると思いますので、ぜひチェックしてください。そして“ワンモア”ということで、このキャラクターでワンモア…もう一度チャレンジしたいですね。修学旅行に行ったりとかね」
河合 「京都、奈良とか行きたいね」
榊 「離島とかどうでしょう?」
河合 「ああ! いいっすね」
榊 「ここで言うと約束になるので」
──これは続編決定ですね。
榊 「大丈夫ですか? スケジュールとか」
河合 「大丈夫です!」
──では、続けてメッセージをお願いします。
五関 「“青春”と聞くとどうしても若い子のものであったり、大人には照れくさいものだというイメージがありますけど、何かに打ち込んだり本気になっている時って、もうそれが青春なんだなとこの作品を通して気付けました。見ていただいた皆さんにもそういう気持ちになっていただきたいなと思います。このドラマを見て、皆さんそれぞれの青春を送ってください」
塚田 「自分の学生時代の思い出はジャニーズの活動が多いので、このドラマを通してもう一度学園生活が送れてありがたかったです。そして、“スタートはいつどんな時でも切っていいんだ”ということも教えてもらいました。本当にたくさんの人に見ていただきたいです」
河合 「A.B.C-Zの5人だけでなく、すてきな役者さんも出演しています。泣けるところも笑えるところもたくさんありますので、おうち時間にぜひゆっくりご覧になってください」
橋本 「このご時世で気分が沈んでる方もたくさんいると思いますが、このドラマは皆さんの背中を押すような作品になっています。ぜひ楽しんで見てください」
濱口 「普段は明るく楽しいA.B.C-Zですけど、『ワンモア』には俳優としてのA.B.C-Zの魅力がたっぷり詰まっています。ファンの人はもちろん、それ以外の方も楽しめる作品になっていますので、ぜひ楽しみにしていてください」
榊 「一つだけ少しネタばらしギリギリのことを言いますと…。最後のエピソードで、五関さん扮(ふん)する水野先生がみんなに一言言うところは、台本にプラスして五関さんが考えた言葉になっています。撮影の当日、(五関が)台本に真っ黒に書き込んできたので、尺のことは考えず、とりあえず全部やってみようと…。他のメンバーには内緒にしていたのですが、本番で皆さんすごくいい表情をしていて、素晴らしいシーンになりました。A.B.C-Zには、すてきな俳優として、ここからもっと飛躍していただければと思っています」
なお、ドラマは、テレビ神奈川でも4月10日から放送スタート予定。
取材・文/高瀬純
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