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「レッドアイズ」主演・亀梨和也は「体の動きが奇麗で躍動感がある」――アクション監督・下村勇二が明かす演出のポイント2021/01/20

 KAT-TUNの亀梨和也が主演を務め、日本テレビ系で1月23日にスタートする連続ドラマ「レッドアイズ 監視捜査班」(土曜午後10:00)で、アクションシーンの演出から編集までを手掛けているアクション監督・下村勇二氏が、自身が演出するアクションの見どころや、主演・亀梨の魅力などを語った。

 本作は、愛する人の命を奪われた元刑事で特別捜査官・伏見響介(亀梨)と、天才的な頭脳を持った元犯罪者たちが、国内に500万台あるといわれる監視カメラを駆使した科学捜査によって、凶悪な連続殺人鬼に迫っていくスリリングなサイバークライムサスペンス。物語の舞台となるKSBC(神奈川県警捜査分析センター/全国500万台の監視カメラやNシステム、ネット解析・画像分析など日本国中から集まるビッグデータを駆使して犯罪捜査する架空の組織)で、伏見とチームを組むメンバーとして、趣里、シシド・カフカ、SixTONESの松村北斗、木村祐一、伏見の先輩役で松下奈緒が出演する。

 数々の映画・ドラマ、そしてゲームなどのアクション監督を務め、自らも映画監督として活躍している日本を代表するアクション監督の下村氏は、その役割について「チームや人によって違いますが、僕の場合は、まず台本にあるアクションシーンのドラマと動きをアクションチームで構成してから、ビデオコンテを作成。その際に実際の撮影を想定したカメラアングルやカット割りを決めます。その後、役者さんのトレーニングをして、撮影現場ではアクション演出はもちろん事故防止の安全管理などもやります。最終的にはそのシーンの編集から効果音までを担当しています。作品ごとに少しずつ関わり方は違いますが、もちろんアクションは1人では作れないので、チームとして役割分担をしています。今回はアクション指導の谷本(峰)を助手に付け、一緒にアクションシーンを考えています」と、多岐にわたることを説明。

 そして現場では、「アクションをただの暴力に見せないために、戦う意味と必然性を一緒に考えることもあります。キャラクターの性格や特殊技能など裏設定も監督からお話をうかがい、役者さんと話し合った上で撮影していくと、アクションに深みが出てくる。ドラマ全体を通してアクションが浮かないように、キャラクターが自然と戦っているように見せる意識をしています」と、対話を大切にしていることを明かす。

 さらに、アクションを見せる上では「どうしてもアクションというと動きだけになりがちなんですけど、実は動いてないところもすごく重要なんですよ」と語り、「たたずまいだったり、歩き方だったり、ちょっと振り向く動きもキャラクターによって違うはずですよね。例えば、強いキャラクターなら普段から強そうな雰囲気が感じられるはず。例えば銃声を聞いて驚くという演技でも、強くて戦い慣れているキャラだったら、大きく驚かないかもしれない。でも、戦い慣れてない人は、弱そうな表情や動きがつい出てしまう。そういった瞬間だけでもキャラの裏が見えてきます。そのようにキャラクターを理解しながら、日常の動きの中にアクションシーンを作っていくと、より世界観が広がってアクションに説得力が出ます。そのためにはやっぱり、『アクションをしていないところ』がすごく重要です。だから、構えって実はすごく難しいんですよね。動いているとごまかしが効くところも、下手な人が構えると『この人絶対弱いよね』ってバレてしまう。だから僕の中ではアクションというと、ただ立ち回りをするだけではなく、動いていない瞬間も大事にしています」と、“動”のアクションと対極にある“静”の部分が大切であることを強調する。

 また、第1話では、亀梨演じる伏見が感情を爆発させるシーンがあるが、「あのシーンは、現場にいた僕が見ていてもいいシーンだと思いました。狭い空間での撮影で、雑物も多く位置関係や動きの幅などに制限もありアクションをするのは難しかったと思います。その中で、ただ容疑者を拘束するアクションだけでなく、どこで伏見の感情のスイッチが入るのか、どこで理性を失う瞬間があるのか? 監督と打ち合わせをしながら、こだわって撮影しました」と撮影秘話を披露。

 そして、主演の亀梨のアクションを見て、「まず、アクションを覚える感覚がすごいと思った」という下村は、「僕たちがアクションの動きを見本でやるのを見て、大体、1〜2回で動きを覚えてしまうんですよ。僕自身もまだ覚えきっていないのに(笑)。お仕事でダンスをされている感覚と同じなんでしょうか。そして、早く覚えるだけではなくて、体の使い方が奇麗ですよね。あと、躍動感ですね。ちゃんと格闘技をやっている体の使い方もされていて、蹴りもしっかりと腰が入っていて、すごくアクションに向いている動きなんです。このパンチで人は飛ばないだろうとか、この蹴りで人は倒れないだろうっていう、うそをなくすための体の使い方がある。それができないとただの形や段取りに見えてしまう。そういう意味でも亀梨さんは、説得力のある動きをされるので、やっぱりうまいなと感じました」と、亀梨の勘の良さとアクションの才能に賛辞をおくった。

 ただの暴力ではなく、キャラクター設定やシーンの意味もしっかりと描いたアクションも見どころの一つとなっている本作。サスペンスだけでなく、人間ドラマとしての魅力も詰まった作品として、注目を集めそうだ。

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