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長瀬智也、「俺の家の話」プロレスラー役の体づくりはヘビメタを聴きながら!?2021/01/19

長瀬智也、「俺の家の話」プロレスラー役の体づくりはヘビメタを聴きながら!?

 長瀬智也が主演を務め、TBS系で1月22日にスタートする連続ドラマ「俺の家の話」(金曜午後10:00)のオンライン記者会見が行われ、長瀬のほか、戸田恵梨香、永山絢斗、江口のりこ、桐谷健太、西田敏行、脚本の宮藤官九郎が出席した。

 宮藤のオリジナル脚本で描かれる本作は、生きていたら誰もが経験する、人生の関門=介護と相続をテーマに、濃すぎる家族が織り成す王道のホームドラマ。プロレスラーを引退し、20年ぶりに実家に戻った主人公・観山寿一(長瀬)が、能楽の人間国宝である父・寿三郎(西田敏行)の介護のために現役を引退。名家の長男として、家族と謎の女性介護ヘルパー・志田さくら(戸田恵梨香)を巻き込んで、介護と遺産相続を巡る激しいバトルを繰り広げるストーリーだ。寿一の幼なじみで寿三郎の芸養子・観山寿限無役を桐谷、寿一の弟で弁護士・観山踊介役を永山、寿一の妹で進学塾の講師・観山舞役を江口が演じている。

 同局では、「池袋ウエストゲートパーク」(00年)、「タイガー&ドラゴン」(05年)、「うぬぼれ刑事」(10年)以来のタッグとなる長瀬と宮藤。長瀬は「今までもいろんな役をやらせていただく中で、いろんな二面性とかを自分なりに演じていましたが、今回の能は伝統芸能で、片やプロレスは海外から生まれた文化で。今までの二面性とはまた違う経験というか、味わったこともないような感覚や気持ちになっています。そこで、宮藤さんが書いてくれたメッセージというか伝えたいことを感じて。お互いに年もとって、若かった時には表現できなかったニュアンスを、シンプルなセリフでも、自分自身感じることもあったので、すごく感慨深い気持ちとともに、新しいものを作るという、台本を書いていただけたなと思いました」と長年積み重ねてきた関係が、今回の作品へと生かされていることを伝える。

 一方の宮藤も「この年末年始で『池袋ウエストゲートパーク』とか『タイガー&ドラゴン』を見たんですが、見ているとやっぱり若い時のテンポや、セリフのキレっていうのをいつまでも意識していてもしょうがないかなっていうのもあって。今だからということと、親の介護をする話なので、タッチも変わってくるし。今、2人でやるならこういう感じかなっていう。そんなに早口じゃないし、そんなに大きい声も出さないし、まあ、大きい声は(芝居では)出しているんですけど…」と、現在の2人の姿から生み出された作品であると話し、「(これまで長瀬が演じた役柄は)思ったことを全部口に出して言う役だったので、心の声はいらなかったんですが、今回はその言えないっていうところが一番重要なのかなと思ったので、今思ってることを口には出さない(長瀬の)モノローグがいいですよ。聞いていると『この人不器用なんだろうな』っていうのがすごく分かるし」と、長瀬の語り部分もポイントとなっていることを明かした。

 また、長瀬はプロレスラー役を演じるために、12~3kg体重を増量。メインビジュアルでは、鍛え上げられた肉体美を披露しているが、「毎日ヘビメタを聴いていました。ヘビメタを聴くと、ああいう体なりますから皆さん、お試しあれ!」と笑いつつ、「まず、闘争本能を湧き立たせないとね。トレーニングも何もできないんです」と、トレーニング時の“長瀬流”の気分の盛り上げ方を説明した。

 さらに、長瀬が世代的に「ヒーロー的な存在」という永山が、「毎日幸せですね。学生時代の自分に教えてあげたいです。長瀬さんと共演することになるんだよっていうのを。そのぐらい現場でフワフワした気持ちでいることがある。とても気遣いがあって、うそのないありのままの姿で現場にいる長瀬さんを見て、本当にこういう人なんだっていう、うれしい気持ちがすごい強いですね」と憧れの長瀬との共演を心から喜んでいる様子。そんな永山のコメントに「照れますね」とほほ笑む長瀬は、「絢斗くんは、すごいナイスガイだなって思います。これから残りの撮影の中で、いろいろ触れ合っていきたいと思います」と語った。

 そして、二つ返事で「出演にOKした」という西田は、「長瀬くんは今40代ですけど、今働き盛り、遊び盛りの世代ですよね。その世代の長瀬くんが、宮藤さんに相談を持ちかけてこの企画が生まれたと聞いていますので。そういった意味では、本当に頼りになる2人が立ち上げてくれたドラマだなと思っています」と2人のタッグに信頼を寄せ、「『能とプロレス』を一緒にするっていう発想がまずすごいでしょ! 今までこのTBSでは、いろいろなホームドラマの名作が残されていますが、その轍はちゃんと追いかけながら、なおかつ新しいアイデアを全面に取り込んでホームドラマを作っていくという、この姿勢が素晴らしい。ホームドラマの真髄を、この第1話の完パケを見て感じました。古くて新しい、面白くて悲しい。宮藤さんの本も、文字面を見ていると、一見チャラく感じるんですが、面白さと悲しさが表現された部分を感じていただけたら。日本の文化度がもっとグッと上がるというふうに確信しております」と宮藤の脚本を絶賛した。

 そんな西田の言葉に「うれしい、うれしいですよ」と顔をほころばせた宮藤は、「能とプロレス」の組み合わせについては、「いつか長瀬くんにプロレスラーの役をやってほしいなと思っていて。プロレスってすごく大きく見せるじゃないですか。動く表情も動きも。技を食らった時のリアクションとかが、ぴったり合うんじゃないかなと前から思っていた」そうで、そこから「能も面をつけるので、プロレスもマスクマンがいたりとかっていうことで、一応かかっていたり。四角い舞台とか。それに、能は耐える芸なんですよね、自分を抑える。(反対に)プロレスは自分を出すというか、発散する。また、『動くな』っていうのが能で、『動け』っていうのがプロレスなので、そんなギャップが面白いかなと、『能とプロレス』を題材にしました」と意外な組み合わせとなった理由を語った。

 会見の最後には長瀬が「このクドカンが書いてくれた『俺の家の話』。正直、テレビの連続ドラマのキャパを超えているんじゃないかなと、個人的には思っています」と強い手応えを語り、「能とプロレス。これを実際に自分も経験させてもらって、思うことはたくさんありました。そのいいところも悪いところも、伝わったらいいですし、ここにいる家族の絆とか、みんないい年なんで、そういった一人一人の、積み上げてきた気持ちとか思いみたいなものが、交差して、笑わせたいわけでも、泣かせたいわけでもなく、ただ面白いものが作りたいという一心でずっと今までもやってきたし、今もやっています」と作品に懸ける思いを告白。

 そして「こんなご時世ですが、家にいらっしゃる時間の、少しのお供になればいいなと思いながら日々撮影しています。きっとまた新しい形のホームコメディドラマが生まれると思っています。22日からの3カ月間、僕らも日々撮影に励みたいと思いますので、楽しみに、毎週見ていただけたらうれしいなと思っております。ぜひご覧ください」とアピールした。


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