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「怒りや悲しみが性欲に変わる瞬間がある」。木村佳乃が「恋する母たち」セリフに感銘2020/10/19

「怒りや悲しみが性欲に変わる瞬間がある」。木村佳乃が「恋する母たち」セリフに感銘

 木村佳乃が主演する、TBS系で10月23日スタートの連続ドラマ「恋する母たち」(金曜午後10:00)の制作発表会見が、東京・WITH HARAJUKU HALLで行われ、木村をはじめ、共演の吉田羊、仲里依紗と、3人の息子役を演じる奥平大兼、宮世琉弥、藤原大祐が出席した。

 ドラマの原作は、「東京ラブストーリー」などで知られる、漫画家・柴門ふみ氏による同名コミック。多くの恋愛ドラマをヒットさせた大石静氏が脚本を担当し、強くたくましく一生懸命に生き抜く母親たちの姿と、彼女たちが心の隙間を埋めてくれる3人の魅力的な男性と出会うことで、再び女性として恋に落ちてしまう瞬間を描くリアルなラブストーリーだ。シングルマザーの主人公・石渡杏を木村、キャリアウーマンの林優子を吉田、セレブ妻・蒲原まりを仲が演じる。さらに、3人の心を揺さぶる男性役で、阿部サダヲ、小泉孝太郎、磯村勇斗も出演する。

「怒りや悲しみが性欲に変わる瞬間がある」。木村佳乃が「恋する母たち」セリフに感銘

 本作が2001年放送「嫁はミツボシ。」以来の同局での主演作となる木村は、「19年ぶりと聞くと、グッと年齢を感じますけれども」と苦笑しつつ、ドラマ出演が決まる以前から原作のファンだったそうで「お話をいただいた時は、『いいんですかー!』とうれしくて」と心境を明かし、夫が別の女性と駆け落ちして以来、懸命に1人息子を育ててきたシングルマザーの石渡杏役については、「これまで演じたことのない役柄なので、大変新鮮でした」とコメント。また、杏の「怒りや悲しみが性欲に変わる瞬間がある」というセリフに感銘を受けたそうで、「すごく考えさせられる、深いセリフだなと思っています」とキャラクターを知るカギになるセリフだと話した。

 また、息子の研を演じる藤原大祐については、「高校2年生とは思えない語彙(ごい)があって、監督にも役柄に対する解釈を自分の言葉でしゃべっていて、とてもしっかりしているんです。英語の発音もすごく上手で、趣味はジャズピアノだそうで、動画を撮ってきてとリクエストしてるんです」と目を細める。

 恐縮する藤原は「木村さんは実際にお会いしたら、テレビで見ているそのままで、もうとんでもなくて明るくて、木村さんのおかげで現場が陽の雰囲気が流れていて。初日はめちゃくちゃ緊張してたんですけど、すぐにフランクに接してくださったんで、緊張もほぐれて、楽しくできています」と打ち解けた様子を見せた。

「怒りや悲しみが性欲に変わる瞬間がある」。木村佳乃が「恋する母たち」セリフに感銘

 売れない小説家の専業主夫の夫・シゲオ(矢作兼)と、引きこもりの息子・大介(奥平)を養うキャリアウーマン・林優子を演じる吉田は「(優子は)家にいるよりも仕事をしている方が落ち着くという、自分の母性に確信が持てない人なんですが、実生活で子どものいない私にとっては、そこが共感できるところかなと思います」と自身と役柄の共通点を語り、夫役の矢作については、「すごく真面目で、本番の直前までセリフの練習をしているんですが、本番で明らかにセリフが飛んでしまっても、自然な間だよっていう顔でOKテークにしちゃうんです。それは、長年お笑いライブで鍛えられたたまものなんじゃないかなと思っています」と称賛した。

 そして、奥平については、「映画『MOTHER マザー』を見た時はすごい人が出てきたと思って、今回ご一緒できるのをすごく楽しみにしていたんです。今作が2作目で演技に慣れていないからこそ、変に演技でこねくり回すのではなくて、セリフを真っすぐに私に届けようとしてくださるので、一つ一つセリフが突き刺さるんです。お芝居だなと分かっていても、母としては悲しくて切ない気持ちになるんです」と、その素質を絶賛。さらに、与論島ロケに行った際、自分は仕事なのに水着を持って行っていて泳いだにも関わらず、奥平は引きこもりの役のため、日焼けをしないようにずっとホテルにこもっていたと、高校生ながらもストイックな奥平の姿に感心したことを明かした。

 奥平は「吉田さんにつらく当たるシーンは、演技だと分かっていても毎回胸が痛い」と話し、「大先輩ということもあり、(親子としての)距離をどうやって縮めようかと考えたんですが、吉田さんや矢作さんもそうなんですが、カメラが回っていないところで、僕とコミュニケーションを図ってくださって、僕の演技を受け止めてくれるので助かりました」と述べた。

「怒りや悲しみが性欲に変わる瞬間がある」。木村佳乃が「恋する母たち」セリフに感銘

 法律事務所代表の夫・繁樹(玉置玲央)の不倫に目をつぶりながら、3人の子どもを育てるセレブ妻・蒲原まり役を演じる仲は「分かりやすく言うと“港区女子”と言いましょうか、夢のようなおうちに住まわせてもらって、夢のようなかわいい3人の子どもたちと暮らさせてもらっているけど、夢のような旦那さんではなかったという感じで。そんな心の穴に、ぬるっと丸太郎(阿部サダヲ)さんが入り込んでくるんです」と役柄を説明。18歳の子どもがいるという役柄には戸惑いもあるそうで、「3人の子どもがいる母性をちゃんと出せるのか、頑張っています。息子の繁秋(宮世)をしかるシーンでは、実際の自分の子どもは7歳なんですが、その子が18歳になったらどんな感じかな?と想像しながら演じています」と自身に引き寄せながら、試行錯誤しつつ演じていることを明かした。

 また、宮世については「目が大きくて、瞳がとても奇麗なんです。私は30歳にもなって人見知りなので、私の方が息子とのシーンに緊張していたんですが、『Instagramフォローしていいですか?』とか、『YouTube見てます!』とか話しかけてきてくれたので、私からもよく話せるようになったし、いいコミュニケーションがとれていると思います」と積極的な宮世に感謝している様子。

 そんな仲の話に、「よかったです。ようやく緊張が解けました」とホッとした表情を見せた宮世は「共演する前からYouTubeを見ていて、共演が決まった時は『うそでしょ! 母親役ならずっと一緒じゃん』ってうれしかったです。YouTubeで運転しながらコストコに買い物に行く動画が特に好きで。どうやって撮影しているんですか?とか質問攻めにしちゃいました」と笑顔で話した。

 会見の終盤には、10月18日に31歳の誕生日を迎える仲へ、サプライズでバースデーケーキが送られ、「本当に、ありがとうございます。こんな大勢の方にお祝いしていただいて、うれしいです。31歳も頑張りたいと思います」と満面の笑みを見せた。


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