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當真あみ主演で創作テレビドラマ大賞「ケの日のケケケ」を映像化。奥平大兼が共演する“令和時代の青春物語”2024/02/20

當真あみ主演で創作テレビドラマ大賞「ケの日のケケケ」を映像化。奥平大兼が共演する“令和時代の青春物語”

 當真あみが、NHK総合・BSプレミアム4Kで3月26日に放送される、創作テレビドラマ大賞「ケの日のケケケ」(午後10:00)で主演を務めることが分かった。また、奥平大兼が共演することも発表された。

 「ケの日のケケケ」は、第47回創作テレビドラマ大賞を受賞した27歳の脚本家・森野マッシュ氏のデビュー作をドラマ化。“感覚過敏”の高校生の少女が、仲間と共に自分の居場所づくりをしようとする姿を通して、“生きづらさ”を感じる人々に勇気を届ける令和時代の新たな青春物語だ。

 主人公・片瀬あまね役にテレビドラマ初主演の當真、あまねの理解者で同級生・進藤琥太郎役に奥平を迎え、小宮山莉渚望月歩中井友望伊礼姫奈岡山天音山田キヌヲ板橋駿谷尾野真千子が脇を固める。演出は「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(Prime Video)、「外事警察」(NHK)の堀切園健太郎氏が担当。Ryu Matsuyama氏の透明感あふれる音楽にのって紡がれる映像美にも注目だ。

 15歳のあまねが生きる世界は、刺々しくうるさくて、過剰にまぶしい。感覚過敏と共に生きるあまねが入学した東高校には、部活動への入部を強制する校則が存在した。聴覚、視覚、味覚が特に過敏で、昼休みを教室で過ごすことも難しいあまねにとって、部活は非常に難易度が高い。そこで、同じく部活に入りたくないという同級生・琥太郎と一緒に、校則を守りながらも人生を休憩したい人のための同好会「ケケケ同好会」を設立することを決める。

 當真は「私が演じたあまねは、光や音に敏感で、食べられる物と食べられない物などがある感覚過敏の女の子です。感覚過敏とは何か、あまねはどんな世界で生きているのかを知る必要があり、感覚過敏を知っていく中で、自分にとって普通だと思っていたことがまったくそうではないということに気付かされました」と明かし、「個人差があり、人それぞれな感覚。どうにもならないことばかりでも自分が自分でいられるよう努力するあまねの姿とともに、感覚過敏について見る方に知っていただけるとうれしいです」と期待を寄せている。

 脚本の森野氏は「はじめまして、森野マッシュです。こうして皆さまにごあいさつできるのも、大賞をいただけたからこそ。うれしすぎるからもう一度、はじめまして! 『ケの日のケケケ』は、私が思ういとおしい人たちをたっぷり詰め込んだお話です。希望を探そうとすることすらしんどくて、上どころか前すら向けないし、歩くとか絶対無理。そういう日々の中で見てもつらくならない作品を目指して書きました。どうか、楽しんでいただけますように!」と作品に込めた思いを伝えている。

 また、制作統括の落合将氏は「創作テレビドラマ大賞、今年の受賞作は、『刃のような』作品だと私は捉えています。令和世代の森野さんのデビュー作は、一読して痛烈に従来の昭和的価値観に疑問を投げ掛けているように感じました。『人は等しくみな平等』『頑張れば夢はかなう』『話をすれば理解し合える』『家族も夫婦も皆仲良く、それが幸福』と高度経済成長期の昭和がアナウンスしてきた言葉たちは令和の今、大きくほころんで、格差社会の中で収入も二極化し、家族も持てない恋愛もできない、そんな単身者世帯だらけ、が令和の日本の現実となっています」と脚本の印象とともに、現代の日本の状況にも触れる。

 それを踏まえて「『ケの日のケケケ』は、1人の高校生の今を描くことで、昭和的な価値観のゆるやかな強制を風刺して、『人間はそんなに単純なものではない』『無神経で理不尽な現実から、自らの強い意志で距離をとって、命懸けで守るべきものがある』というような、悲鳴に近い叫び声を、若き作者が上げている気がしました。私たちが生きている日常での現実の人と人との生のぶつかり合いには、とても複雑な情報性と深い魂のやりとりの世界が隠されている。そして人間は、不条理な『けもの』を内面に飼っている単純化できない生き物である。私はそういう世界を描いて、戦後の日本の社会が人々にあてはめようとしてきたつまらない価値観に反逆したい、という静かな怒りが、無意識かもしれませんが、令和世代の森野さんのこの台本からは聞こえてくる気が、私はしました。27歳の俊英作家のまったく『新しい』透明な叫び声に、このドラマに触れることで、耳をすませていただけたら」と熱い思いを語っている。

 そして、演出の堀切園氏も「若者の生きづらさはいつの時代にもあるが、あまりにも繊細なその配慮のありように舌を巻く。しかし、描かれる世界はまさに社会の縮図だ。多様性が叫ばれ過度な優しさが求められる時代に、どの視点でこの物語を捉えるかで自分の立場を見透かされる。悩み、苦しみ、傷ついた主人公が自らの手で居場所を勝ち取ろうとする姿は、若者だけでなく大人へのメッセージだ。デリケートな題材を真面目で誠実なだけの描写に留めず、物語として昇華させている点はこの脚本の大きな魅力である」という作品の解釈。それととともに、「実際の当事者から話を聞きながら、この難役を繊細かつ前向きに、時にコミカルに演じてくれた當真さんは、今の彼女にしか演じられない魅力にあふれている」と當真のみずみずしい演技を称賛している。


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