西田敏行、満島真之介、當真あみが「さよならマエストロ」に出演。オーケストラに深く関わるキャラクターに2023/12/18
西田敏行、満島真之介、當真あみが、TBS系で2024年1月スタートの「さよならマエストロ～父と私のアパッシオナート～」（日曜午後9：00、開始日未定）に出演することが分かった。
西島秀俊が主演し、芦田愛菜が共演する「さよならマエストロ」は、「凪のお暇」「妻、小学生になる。」（ともにTBS系）などを手掛けた大島里美氏によるオリジナル作品。天才指揮者だったが、ある事件で家族も音楽も失った父・夏目俊平（西島）と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘・響（芦田）が、地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていくヒューマンドラマだ。さらに、大きな見どころとなっていくのは、廃団寸前の市民オーケストラ・晴見フィルハーモニーにやって来た主人公の俊平が、彼にしかできないやり方で個性豊かな団員たちの悩みを解決していくとともに、オーケストラとしてもう一度立ち上がっていこうとするサクセスストーリーでもある。晴見フィル団員役として宮沢氷魚、新木優子、玉山鉄二、津田寛治、響の母親役で石田ゆり子も出演する。なお、副題のアパッシオナートとは、イタリア語のappassionato。音楽の発想標語の一つで「熱情的に」「激しく」の意（大辞林第4版より）。
今回発表された3人は、俊平や晴見フィルに深く関わるキャラクターだ。
西田が演じるのは、曲を演奏して歌うことができるカフェ「うたカフェ二朗」の店主・小村二朗。小村は晴見フィルハーモニーの最古参で、オーケストラで使用されるほとんどの楽器を演奏した経験があるほどの音楽好き。「うたカフェ二朗」は暇を持て余した中高年や晴見フィルの団員たちのたまり場になっていて、小村はいつも客をまとめ上げて昭和歌謡を楽しく歌っている。俊平とも、何か過去に深い縁がありそうで、日本に帰って来た俊平のよき相談相手にもなっていく。また、トランペッター・森大輝（宮沢）の祖父でもある。
西田は「オファーをいただいた時に西島さんと芦田さんが親子のドラマをやると聞いて、これはすてきなものになるだろうなと思い、僕も参加するのが楽しみになりました。昨今はサスペンスのような番組が際立っているような印象がありますが、音楽が話の本筋になっているドラマは最近少なく感じていましたので、テレビを見て楽しい気持ちになっていただければと思います」と語り、「サブタイトルに『父と私のアパッシオナート』とありまして、西島さん、芦田さん、ともにクールな俳優さんですが、葛藤や喜び、悲しみを前面に出した、非常に情熱的な、アパッシオナートな熱い演技を戦わせるのではないかと期待しています」と、西島や芦田との共演への期待を明かしている。
また、満島は謎の男・鏑木晃一役を担う。夏目にまつわる5年前の“ある事件”を知っているようで、ある目的から晴見フィルに近づいき、大きな波紋を呼ぶことになる。當真が扮（ふん）するのは、音楽に憧れて、晴見フィルに近づいてくる高校生の谷崎天音。音楽経験はゼロだが晴見フィルに入ることになり、クラシックに恋をしてハマっていく。わが道を行く性格で楽天的なところがあり、楽器演奏に関して甘く見ている部分も。明るい天然キャラに見えるが、ある秘密を抱えている。
TBSドラマにレギュラー出演するのは、これが初となる満島は「はじめまして日曜劇場さん。『ついにこの時が来たか！』と胸を躍らせています。そして、はじめまして西島秀俊さん。いつか共演したいと熱望していた大先輩とこんなにもすてきな作品でご一緒できること、心からうれしくワクワクが止まりません」と興奮気味にあいさつ。加えて「はじめましてのスタッフ・キャストの方も多く、人生の新たな扉が開かれる予感がしています！」と気合十分。
続けて「家族の物語とクラシック音楽が融合する魔法のような脚本が、これからも幸せに生きていきたいと願う一人一人の背中を押してくれるでしょう。何げない日常の中に広がる美しい景色と懐かしの音楽。愛と癒しの力が、ほどけてしまった糸をもう一度つないでくれるんです。アパッシオナートに生きるこのドラマの登場人物たちがオーケストラのように一丸となって、皆さんの心に響く作品をお届けします！ このドラマを見れば2024年が明るくキラキラした毎日なること間違いなしです。あ！ 私の役柄に関しては、ヒ・ミ・ツ。お楽しみに」と、魅力あふれる作品であることを熱弁している。
一方、「台本を読んで、オーケストラの演奏を間近でたくさん聴けるかもということにワクワクしました。また、音楽を通してみんなの心が一つにまとまっていく、音楽の大切さを感じ、参加できることがとてもうれしかったです」と目を輝かせる當真は、「撮影で演奏を聴いていると、つい聞き入ってしまいますし、演奏する皆さんの表情を見ると本当に生き生きとしていて、熱意がビシビシと伝わってきます。自分も演奏につい乗ってしまうくらいとても楽しい作品です」とアピール。
そして、「私が演じる谷崎天音は、音楽に憧れて右も左も分からないまま音楽の世界に飛び込んでいく女子高生です。音楽を好きな気持ちは私も天音ちゃんと同じなので、楽しみながら撮影に臨んでいます」と役柄について触れ、「見てくださる方に音楽の素晴らしさを知っていただける作品になると思います」と述べている。
ドラマの企画プロデュースを務める東仲恵吾氏は「ものすごく個性的で魅力的で面白い方々の出演が決まりました」と胸を張り、「西田さんは、この作品を作る時になんとしても出てもらいたいと思い、オファー前から当て書きさせてもらいました。西田さんの、周りを翻弄（ほんろう）するおちゃめさとグッと芯を突く芝居が本当にすてきで、今回の小村も主人公や響に大きく影響を与えていく存在になっていきます。満島さんは、本当に太陽のような明るさと繊細な芝居が魅力的で今回お願いしました。すでに撮影に入っておりますが、満島さんがいらっしゃると現場の空気がガラッと変わるような、ものすごいアパッシオナートの持ち主です。鏑木は謎の男ですが、本人同様にガラッと作品を変えてくれるような役になっております。そして、當真さんに演じていただくのは、心（しん）の強い、天真らんまんな女子高生役です。當真さんが持つ柔らかさと、ものすごく澄んだ意志の強い目がずっと印象に残っていて、今回お願いしました」と、それぞれ起用の理由と魅力を話している。
なお、豪華キャストが勢ぞろいしたポスタービジュアルが完成。キャッチコピーは「響け、あなたの心まで。」。それぞれの登場人物に関連する楽器を手に持ち、撮影が行われた。俊平と響、微妙な距離感のある2人の関係性を構図で表現しながらも、全体としては「日曜劇場」らしい温かみにあふれたビジュアルになっている。
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