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新型コロナが浮き彫りにした貧困と格差。困窮者支援の第一人者の姿を追いかける2020/07/24

 RKB毎日放送など九州・沖縄7局ネットで毎週日曜に放送中のドキュメンタリー「ムーブ」(各局の放送時間は公式サイトを参照。http://rkb.jp/move/)。7月26日放送回では、RKBが制作した「コロナ禍の貧困」をおくる。

 「NPO法人抱樸」で理事長を務める牧師の奥田知志さん(57歳)は、福岡県北九州市の路上で暮らすホームレスの人々を、32年支援してきた。温和な人柄で柔軟性があり、困窮者支援の第一人者といわれている。新型コロナウイルス感染拡大で、激増が心配されたのがホームレスだ。社会的に立場が弱い人ほど、大きな犠牲を強いられることから、奥田さんたちはいち早くさまざまな支援に乗り出した。感染拡大を恐れ、炊き出しを中止する団体も多い中、弁当と一緒にマスクや消毒液、薬を配っている。

 「抱樸」が大切にするのは「伴走支援」。弁当には一つ一つ手紙が添えられ「決してあなたは1人ではない」というメッセージが込められている。全国へ支援の輪を広げようとクラウドファンディングも立ち上げた。コロナ関連死を食い止めるための支援付き住宅の提供が目的だ。

 マスクもなく、ステイホームすることさえできない人たち。リーマンショック時を超える、大量の雇止めと派遣切りが懸念される夏がやって来た。番組では奥田さんらの活動を通して、新型コロナウイルスが浮き彫りにした「非正規雇用と貧困の問題」に焦点を当てる。

【高藤秋子プロデューサー コメント】 
「行政も相談窓口や支援制度を用意していますが、路上生活者や生活困窮者はそもそも、そこまでたどり着けない人が多い。窓口や制度があることを知らず、誰かに助けを求めることを知らない。残念ながら、人と制度・窓口をつなぐ仕組みが行政にはまだ十分整っていないのが現状です。奥田さんたちの活動は困っている人の中に入り込み、窓口と制度をつなごうとしていました。取材を進めると、路上生活者を撮影する難しさに直面。さまざまな事情を抱えた方が多く、顔を出すことが難しい。また、声のかけ方も難しく、対応を間違えると質問に答えてもらえません。携帯電話を持っていないため、約束ができず、次にいつ会えるか…。約束しても、その時間、場所にいることが少ないのです。そんな取材過程を含めて、現実をありのまま見ていただきたいです」

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