井ノ原快彦主演「特捜9 season6」がクランプアップ。「絆がなかったら、こんなに長く続かないと思います!」2023/05/24
テレビ朝日系連続ドラマ「特捜9 season6」(水曜午後9:00)がクランクアップを迎え、“座長”として現場をけん引してきた井ノ原快彦をはじめ、中村梅雀、羽田美智子、吹越満、田口浩正、深川麻衣、原沙知絵らがチームへの愛と感謝の気持ちを語った。
前身となる「警視庁捜査一課9係」から数えると18年目に突入し、浅輪直樹(井ノ原)ら個性派刑事たちの活躍を描いている「特捜9」。この4月5日にスタートしたseason6では、事件だけでなく特捜班メンバーそれぞれが抱える事情が色濃く映し出され、彼らのプライベートが捜査に複雑に影響を及ぼしていくストーリーが毎週反響を呼んでいる。
season6の最後に撮影されたのは、メンバーが顔を突き合わせて疑問点を話し合い、捜査の突破口を見いだす重要なシーンだ。キャストたちは長年培ってきたチームワークを凝縮させたような絶妙なやりとりを繰り広げ、監督から「カット、OK!」の声がかかるとスタジオは盛大な拍手に包まれた。
その後、監督から大きな花束を贈られた井ノ原は「皆さん、お疲れさまでした!」と笑顔とともに一礼。あいさつ直前に、羽田から「今シーズンは“絆”がテーマだってイノッチ(井ノ原)が最初に言っていたよね」と話題を振られると、「確かにそうでした! でも当たり前すぎて忘れかけていました(笑)。絆がなかったら、『特捜9』はこんなに長く続かないと思います!」と言って、現場の高い結束力を称賛。加えて、「普段のスタッフさんの会話を聞いていても“本当に家族みたいだな~”と感じることが多く、だからこそ、僕ら出演者たちも心おきなくお芝居に打ち込むことができました」とスタッフに感謝した。
また、「今シーズンは特捜班メンバーの事情を色濃く描きましたが、新たな試みを考えていくことで、さらなる未来が見えたような気がしました」と物語の広がりに手応えを感じていたことも明かし、「毎年、会えない時期も皆さんの顔が浮かんでは『あんなこと言っていたっけ』『次に会ったらこういうこと言ってみようかな』と思いながら生活しています。来年もまたお会いできますように、皆さま体と心の健康を大切にしてください。ありがとうございました!」と充実感にあふれた表情を見せた。
特捜班・小宮山志保役の羽田は「今シーズンは最初にイノッチから“絆”がテーマだと聞いたのですが、愛あるスタッフの皆さまと私たち出演者の絆、そして尊敬できる共演者の皆さまと私の絆もさらに深まった1年だったと思っています。短かくも濃い2カ月間でした。大好きな皆さん、本当にありがとうございました。また、来年お会いできたらうれしいです」とメンバーへの信頼を語り、次シーズンへ期待を込めた。
青柳靖役の吹越は「今シーズンは浅輪夫妻が赤ちゃんを預かったり、矢沢の息子・福太郎の話題が出てきたり、青柳の恋人・妙子(遠藤久美子)の入院シーンなどが織り込まれて、“画”とストーリーがつながっていたため、すぐに思い出せるという大きな違いがありました。これは『特捜9』が“事件もの”ではなく、“刑事もの”、さらには“刑事の家族のドラマ”にもなったということ。そういうちょっとした変化が、とても大きかったと思います」と振り返り、「この場を借りて謝らなきゃいけないことが…」と言いながらおもむろにスーツのジャケットを裏返し、「実は、この場を借りて、謝らなきゃいけないことがあります。前シーズンからわがままを言って衣装のスーツに白の裏地をつけてもらったんですよ。黒地に白で、パトカーをイメージして…。いつか劇中で裏返すつもりだったのですが、結局、今年も裏地をお見せするチャンスがありませんでした(笑)」と意外な事実を口にし、一同を驚かせた。
矢沢英明役の田口は「今年は体調不良の時期もあり、ご迷惑をおかけしました。皆さんにうつさなかったのが幸いでした。あらためていろいろな方に助けられたシーズンでした。ありがとうございました!」と述べ、高尾由真役の深川は「2年目も参加することができ、とてもうれしかったです。スタッフさんはもちろん、出演者の皆さん、エキストラの皆さんまで本当に愛にあふれた現場で、こんなに隅々まで愛情たっぷりの温かい現場はなかなか出合えるものではないと思います。あらためて、恵まれた場所にいられたことに感謝しています。来年またお会いできるように、私自身も頑張って力をたくわえます」とさらなる成長を誓った。
早瀬川真澄役の原は「今シーズンでは特捜班のセットもリニューアルしてコンパクトなお部屋になりましたが、コンパクトさゆえ皆さんの距離も近くなって、体温が伝わってくるようで…。新しい特捜班が大好きでした。撮影を終えたばかりで皆さんクタクタかなと思うので、リフレッシュしてまたお目にかかれたらうれしいです」と“特捜班愛”たっぷりにあいさつ。
国木田誠二役の中村は「今シーズンは特捜班の部屋も変わり、新しいムードでスタートしましたが、まだ特捜班の引っ越しの荷物も片付いていないことですし(笑)、今後さらに別の視点からそれぞれのメンバーを掘り下げていけたら、もっと面白いことができるだろうと期待しています。皆さんお疲れさまでした」と“掃除好き”で知られる国木田班長の役柄そのままに、チームへの思い入れが伝わる言葉で締めくくった。
最終回直前となる本日5月24日放送・第8話は、直樹が子ども時代を過ごした大規模ニュータウンを舞台に、特捜班が誘拐事件に挑む。特捜班をまとめる主任・直樹のルーツが描かれる貴重なストーリーとなる。
直樹ら特捜班に、特殊事件捜査係から緊急応援要請が入った。都内の大型ニュータウンに暮らす小学6年生・篠原吉宏(嶺岸煌桜)が学校帰りに何者かに誘拐され、父・信一郎(金子岳憲)の携帯電話に身代金を要求する脅迫メールが届いたという。現場は奇しくも直樹が子ども時代を過ごした場所で、直樹はまさか自分が住んでいた街の事件を担当するとはと、驚きながらも極秘捜査をスタートする。
現在、幹線道路が工事中のため、ニュータウンに出入りするには三つの橋のいずれかを徒歩で渡らなければならず、監視カメラをチェックした結果、吉宏の姿は確認できなかった。つまり被害者は地域内で監禁されており、犯人はニュータウン内に暮らす住民である可能性が高いと思われた。
特捜班メンバーは、吉宏と同じ小学校に通う子どもたちに、それとなく聞き込みを開始。青柳と矢沢は、吉宏が誘拐された日、サングラスをかけた見知らぬ男と一緒にいたという目撃証言を得る。一方、志保と由真は事件当日の帰り道、吉宏がスーツケースを持った怪しげな女と話していたという目撃証言をつかみ、それぞれ行方を追跡する。
そんな中、直樹は吉宏の部屋からさびた鉄の輪を発見。それが何なのか気にかかるが…!? そして、刻一刻と身代金受け渡しのタイムリミットが近づく中、直樹は謎の少年を見かけて後を追う。小学6年生の男の子をさらった犯人は、同じ地域に暮らす住民なのか? 直樹は忘れかけていた子ども時代の記憶をよみがえらせていく。
なお、TELASAでは毎週、地上波放送終了後に、ドラマ本編と、過去全シーズン&スペシャルドラマを配信している。
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