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柄本佑が2024年大河「光る君へ」で藤原道長役。「妻も楽しみにしてくれています」2022/11/09

 2024年に放送されるNHK大河ドラマ第63作「光る君へ」(日時未定)で、柄本佑が藤原道長を演じることが発表され、主演を務める吉高由里子、制作統括の内田ゆき氏と会見に参加した。

 「光る君へ」は、貴族文化が花開いた平安時代を舞台に、世界最古の女性文学と言われる「源氏物語」を生み出した紫式部(吉高)の人生を描くもの。脚本は、同局の大河ドラマ「功名が辻」や連続テレビ小説「ふたりっ子」、「セカンドバージン」など、数多くのヒット作を手掛けてきた大石静氏が担当する。

 光源氏の恋愛ストーリーの原動力は、秘めた情熱と想像力、そして1人の男性・藤原道長への思いがあった。紫式部、道長、そして周りの人々が何を思い、懸命に生きていたのか。その心に思いをはせながら、楽しく見られる、華やかな愛の物語を紡いでいく。

 柄本が扮(ふん)する道長は、平安の貴族社会で、最高の権力者として名を残した男性。藤原北家に生まれ、兄の道隆、道兼の陰で一見目立たない、しかしどこか光るもののある青年貴族に成長する。やがて思わぬ事態が重なり、若くして政権の中心に躍り出ることに。戸惑いながらも、次第に政治家としての力をつけていき、その非凡さが表出。道長は、娘たちを次々と天皇の后(きさき)とし、続く代々の天皇の外戚となることで、頂点に上りつめていく。

 まひろ(紫式部)とは幼い頃に出会い、後に「源氏物語」の執筆をバックアップし、后となった娘に学問を授けさせるために宮中に出仕させる道長。2人には身分差があり、一定の距離があるかに見えるが、実はその心は生涯離れることのできない、ソウルメートとしてつながっていた。互いの人生の輝き、喜び、そして苦しみをつぶさに見つめ合うことになる。

 「若干緊張しています」と言って会見に臨んだ柄本は、「道長さんについては鋭意調査中でありまして、時の権力者という言い方をすると、堅くて怖いイメージがありますが、末っ子でのんびりと育った人物。ですので、皆さんがイメージされているよりも人間味と奥行きがあるように、年齢によって違った表情を見せていけたらと思います。長丁場の撮影なので、とにかく健康面に気を付けたいと思っています」と意気込んだ。

 吉高と柄本は、大石氏が脚本を手掛けた2020年の連続ドラマ「知らなくていいコト」(日本テレビ系)で共演。オファーを受けた際の心境を尋ねると、「大石先生と吉高さんで大河ドラマをやられることは、事前に知っていました。そして今年の3月ぐらいにお話をいただいた時に、数年前に一緒にやったドラマがとても楽しく刺激的だったので、心のどこかで“俺はないのかな?”って思っていたんじゃないかな(笑)。だから、この座組に仲間入りできることがとにかくうれしくて、『ぜひやらせてください』と。お芝居としては吉高さんと一緒のシーンが多いと思いますが、1年を通じてどんなまひろ(紫式部)が生まれ、それに対してどんな道長が出てくるのか、非常に楽しみです」と話した。

 さらに、家族の反応を問われた柄本は、「妻(安藤サクラ)には、1年以上撮影がかかるので事前に伝えました。『やらせてもらうことになったよ』と言ったら、一瞬止まって、『もう1回言って』と言われました。そんなリアクションで、本人もとても喜んでくれて、楽しみにしてくれていると思います」と明かす。加えて、「それ以外は誰にも言ってないんです。情報はどこから漏れるか分からないので(笑)。(家族が)みんな同じような仕事をしていますし。僕の両親が、家でドラマを見ている姿を見たことがなくて、スポーツかニュースばかりだったんです。でも、日曜日の8時に大河ドラマを見ることだけは、僕が小さい頃から割と欠かさずやっていたので、どんなリアクションをするのか楽しみです」と笑った。

 また、道長役を柄本が務めることに決まり、「本当に心強い気持ちを最初に感じた」という吉高。「(前回の撮影時には)台本からは想像もできないようなお芝居をされる方で、瞬発力があり、リアクションが楽しい1クールでした。今回は台本をどうやって体現されるのかを、1年間を通してそばで見られるのが楽しみです。いろんな刺激をいただいた方だったので、まひろにとっての“心の最果ての人”を演じていただけるのは、すごくありがたいです」とコメント。

 続いて、互いの演技の「いい部分」を聞かれると、「本人を前にして恥ずかしいよね」と言い合う2人。吉高は「佑くんのお芝居が大好きで、この長い作品に取り組む上でモチベーションにもなりますし、刺激になります。“音声さんに怒られるんじゃないの?”と思うぐらいのウィスパーボイスでセリフを言う時もあったんです(笑)。そんな想像もできないお芝居を自分が受けると、プランニングしていない反応を返せる自分が感じられるのも楽しいですし、脚本が大石さんですからね。普通じゃないですよ。それも楽しみです」と期待を寄せる。

 一方の柄本も「返す刀みたいになってしまいますが、吉高さんのお芝居が本当に好きで、以前共演した際も、吉高さんに役を引き出してもらっている感覚が大きかった。たとえ“ウィスパーボイス”でお芝居をしても、それを受けてくださる度量があるので、その懐の深さに毎回驚きます。そして、吉高さんは割とクール方なんです。俺の中ではクールな印象があって、そんなところも魅力の一つだと思っているので、そんな姿を最低でも1年間見れることが楽しみです」と称賛。すると吉高は記者に向け、「“クール”って書いてくださいね。いつも変な見出しが多いから(笑)」と訴えた。

 役柄に共感できる部分に関して、柄本は「まだ(共通点を感じる部分まで)いってないけど、道長は思っていた以上に、おおらかに伸び伸びと過ごされていたのかなという印象があります。僕自身がそうかは分からないですが、好きなのはそっちの方なので、共通点とまでは言わないですが、似ているところなのかな。そして、調べれば調べるほど、現代の感覚に近い人だったんじゃないかなと思っていて。僕らが持っているような感覚を大事にしていった方がいいのなと思っています」と述べた。

 作品の制作発表会見時には、大石が本作を「セックス&バイオレンス」のドラマだと語っていたが、大石から役作りについて求められたことを聞かれると、柄本は「今のところは具体的にはないですね。ただ道長という役を僕にいただけたということで、そこに演出が入っているんじゃないかな。あっ! 大石さんから一つ言われたのは、『若い時はすね毛をそってくれない?』と言われました」と意外なリクエストがあったことを報告。

 吉高は「佑くんは、出そうと思っている色気じゃなくて、たたずまいや声の体温で(色気を)感じさせる人。優しさも醸し出してます。ふわっとしたアンニュイな色気もあって、あとはこのスタイルですよね。どんな道長を演じてくれるのか、近くで見られるのも楽しみですし、幼少期から2人の関係性がどう変わっていくのか、2人の関係性の雰囲気も、長い作品を撮影する中で作っていけたらいいなと思います」と柄本との撮影を心待ちにしている。


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