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《柄本佑 インタビュー》“尾高さん”に夢中な女子が続出!「知らなくていいコト」衝撃の最終回に向けて――2020/03/09

 「知らなくていいコト」で主人公・真壁ケイト(吉高由里子)の元カレ・尾高由一郎を演じる柄本佑。“包容力のある大人の男”な尾高に心奪われ、“尾高沼”にハマる女性が後を絶たない。最終回を前に、尾高そして、柄本自身の魅力に迫る!

──“尾高さん人気”がすごいですが、反響は感じていますか?

「いや…恥ずかしいっすね…(笑)。毎回プロデューサーの方やスタッフさんに言っていただくぐらいで、自分の周りの反響は変わってないんですけど…小さい頃から行っているコンビニのおばちゃんに『あ、尾高さんだ~!』って言われたぐらいで(笑)。あとは、よく行く焼き鳥屋の常連さんに『どうやらカッコいいらしいじゃん』なんて言われたり(笑)。身近な人に見ていただけるのはうれしいんですけど、ちょっと…恥ずかしさもあります」

──第6話のラストのキスシーンも、“首もげキス”“高速キス”と話題になりましたよね。

「『踏みとどまろう』と言ってからが早かったですよね。自分で見ても『はやっ』と思いました(笑)。6話の最初にケイトを抱きしめるシーンがありましたが、そこをきっかけに、抱き合っていた頃の2人を思い出して踏みとどまれなかった…という追いかけ方をしたんです。幸せな家庭と安定した生活を守らなきゃいけないと思っていたのに、ケイトへの思いが積もりに積もってしまったというか。だからある種の爆発力とスピード感が必要だと思って演じてはいたのですが…あんなに速かったとは思いませんでした(笑)」

──ケイトと尾高の恋のかたちについては、どう思われますか?

「たぶん、自分の身には起きないと思うから、こういったドラマを楽しんでいただけるんだと思うんです。このご時世ですから、自分ができないことの代弁者としてドラマがあるというか。フィクションとしての面白さですよね。僕が演じている尾高さんも、スタッフさんや共演者の皆さんと“みんなで作った尾高さん”ですから。こんなにタイミングがよくて、カッコいい男はいないですよね(笑)。メークと衣装、撮影と照明、監督の演出といったチーム力によってつくり出された虚構の存在なので(笑)。でも、こうしてみんなで作ったものを視聴者の皆さんにいいと言っていただけることに、ものづくりの楽しさを感じています」

──ここまで反響があるのはなぜだと思いますか?

「どうなんでしょうね…難しい…。だって『カッコいい』と言われる人生を送ってきてないですから(笑)。今までいろいろな役をやらせてもらってきましたけど、まさかこのタイミングでカッコいいと言っていただけるとは思いませんでした(笑)。ただ、やっぱり重岡(大毅)さん演じる、野中(春樹)との対比でカッコよく見えるのかなとも思います。重岡さんが本当に絶妙に、ゲスく演じてくれていますから。尾高さんは、ケイトがピンチに陥っている時に、すかさず登場する“ヒーロー的なところ”が、女性からしたらカッコいいのかもしれないですよね。助けてほしい時にいてくれる、少女漫画に出てくるようなところがキュンキュンされているポイントなのかなと」

──ケイト役の吉高さんとのお芝居はいかがですか?

「吉高さんは非常に野性的というか、動物的な勘で動かれている女優さんなので、芝居について話をするというよりは、『よーい、スタート!』でセリフを掛け合わせていく中で、変化に反応し合いながら演じている感じです。演じていて毎回違うので、それがとても楽しいですね。1回目より2回目、3回目と、回を重ねるごとにシーンに厚みが増す感じがします。吉高さんのお芝居自体が、『守ってあげたい』と思わせてくれるので、僕が演じる尾高さんの優しさやしゃべり方を引き出してもらっている部分はあると思います」

──アドリブはあるんですか?

「ほとんどないです。最近では、回を重ねるごとに尾高さんが勝手に動いてくれるのでニュアンスが変わることはありますが、無断でセリフを変えたりとか、適当なことを言ったりということはないです。セリフって、大石(静)先生が考え抜いて書かれたものなので、容易には変えちゃいけないと思っていて。“てにをは”からも『こういう言い回しをする人なんだ』という人物造形が感じられるので、自分の言いやすい言い回しにするよりは、こういう言葉を話す人なんだという認識を持って演じたいんですよね。そこが役を探すヒントにもなるんです。それで言うと、1話の台本を読んだ時に、尾高さんの語尾や言い回しから“おおらかで優しくて、いわゆるイケメンと言われる人だな”と感じたので、『これは本当に俺に来た役なの?』とは思いました(笑)」

──髪形など、見た目の役作りはどのようにしたのでしょうか?

「髪形は前髪を下ろして、あまり頓着しているような感じには見えないようにしようという話はしました。衣装合わせの時に、監督やメークさん、衣装さんたちに、ビジュアル面に関しての僕の中のイメージを伝えたんです。こういう役が初めてだったので、『どうしたらいいんだろう』と思っていた部分もあって、まずはメークさんにおまかせして、『もう少しこう感じはどうですか?』と、アイデアを出し合ったりしました。最初はもう少しビシッとした感じだったんですけど、それは報道カメラマンだった時の尾高さんで、3年後の動物カメラマンの尾高さんは、家庭がある中で仕事をしているので、ゆるくふわっとした方がいいかなと。そうやって少しずつ尾高像を見つけていきました。1、2話はまだ髪の毛が短いんですけど、もう少し長い方がいいと思っていたので、今の方が尾高さんのイメージには近いですね」

──最後に、柄本さんが考える最終回の見どころを教えてください!

「(取材時は)僕もまだ9話までしか台本を読んでいないので、10話はどういう方向になるのかな、と思っているんです。9話も、ケイトと尾高のことはどっちにも転べるような展開だったので…。ただ、最終話ですから、乃十阿徹(小林薫)の真相もスリリングに、かなりスピーディーに展開していくのではないかなと思っています。9話でも、ケイト、乃十阿、尾高のやりとりは内容が濃くて厚かったですし、乃十阿の真相と週刊イーストが追いかけていることがケイトの人生とリンクしていくので、10話は今まで体感していた1時間よりもさらに濃い1時間というか、最終話にふさわしい重厚な回になるんじゃないかなと。とにかく自分としては、このドラマの尾高さんを最後まで真摯に努めていきたいなと思っています」

【プロフィール】

柄本佑(えもと たすく)
1986年12月16日東京都生まれ。射手座。B型。近年の主な出演作に、映画「居眠り磐音」「アルキメデスの大戦」「火口のふたり」(すべて2019年)、ドラマ「心の傷を癒(いや)すということ」(NHK総合)など。出演映画「Red」が公開中。4月2日から舞台「もうがまんできない」(下北沢本多劇場ほか)が上演。

【番組情報】

「知らなくていいコト」(最終回) 
日本テレビ系 
水曜 午後10:00~11:00

取材・文/石本真樹 撮影/增田勝行

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