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岡本圭人、主演舞台「4000マイルズ~旅立ちの時~」役作りのためにロードバイク400kmの旅を報告2022/11/07

 舞台「4000マイルズ~旅立ちの時~」が、12月12日から東京・シアタークリエで開演。大阪公演は2023年1月7日から、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演される。主演を務める岡本圭人が、大阪で会見を行った。

 「4000マイルズ~旅立ちの時~」は、2011年にオフ・ブロードウェイで世界初演、12年にオビー賞のベスト・ニュー・アメリカンプレイを受賞。13年にはピューリッツアー賞の最終候補となり“ヒューマンドラマの傑作”と絶賛された。20年春にはロンドンのオールド・ヴィック劇場で、ティモシー・シャラメ主演で上演されることが発表され話題となった。そんな世界的話題作の日本初演版に、岡本をはじめ、森川葵、瀬戸さおり、高畑淳子の4人が挑む。 

 物語は、大学生のレオ(岡本)が祖母・ヴェラ(高畑)の住むマンハッタンのアパートに、深夜突然現れるところから始まる。レオは、アメリカ西海岸から東海岸までを自転車で横断する旅の途中で不幸な事故に遭い、心に傷を負いながら、旅の最終地点であるニューヨークにたどり着く。一方のヴェラも、夫の死をいまだに受け入れきれず、隣人と朝晩電話で安否確認するだけの孤独な毎日を送っていた。突然始まった2人の共同生活に、レオのガールフレンド・ベック(森川)や行きずりの女子学生・アマンダ(瀬戸)が加わり、さまざまな波紋をもたらす。

 岡本は「作者のエイミー・ハーツォグは“人間”を描くのがとても上手な方です。最初はどういう人物なのか明らかにされないのですが、徐々に分かるようになるストーリーの運び方。本を読んでいると、途中からそれぞれの役に親近感も湧いてきて、“本当にこんな人がいるのかも?”と思わせる力があります」と作品の魅力を語る。

 役作りについては「この役をいただいた時に『自転車で2カ月以上かけて旅する気持ちはどんなだろう?』と思ったんです。レオの気持ちを知りたくて、実はこの前の休みに、新潟の日本海沿いの町から千葉の海浜幕張公園までロードバイクで縦断してみたんです! 1日100kmを4日間、合計400kmの旅です」と驚きのエピソードを披露。

 道中では、発見が多かったようで「トンネルはめちゃくちゃ怖いし、群馬を通ろうと思ったら1000m級の山を越えなくちゃいけなくて、でも暗くなってきてペンションに急きょ泊まったり…。山を登るのは大変でしたけど、登った後の爽快感がすごかったです。山ではサルを5匹見かけました! あとタヌキも!」とレアな体験を報告。

 続けて「荒川を90km下ったりもしました。台本の中に、おばあちゃんから『どんな旅だった?』と聞かれて『大変だけどいい旅だったよ!』と答えるところがあって、どういうことかなと思っていたのですが、その意味が分かった気がしました。その日その時『今日はこっち行ってみようかな?』と思いつきに任せて旅する、きっとレオもそんな感じだったのかなと。帰ってきてから周りには『なんでそんなに焼けてるの?』と驚かれました(笑)」と旅を振り返った。 

 物語のもう1人の主人公とも言えるのが、高畑演じる祖母・ヴェラ。レオと心を交わしていく存在だ。

 「この2人の関係性は、まさに副題『旅立ちの時』の通り。全く違う世代がお互いの傷を癒やし合い、次に進んでいく。そんな関係性が僕は好きです。ヴェラはすごくお節介なおばあちゃんだけど、根は優しくてアートにも詳しくて、いろんな知識も豊富。孫・レオからしたらリスペクトできる魅力的な存在です。演じる高畑さんは日本一の女優さんだと思っています。稽古場でまだ3日しか一緒に過ごしていませんが、本読みを聞いているだけでその役の裏側まで見えてきそうな勢い。すごく刺激的な時間を過ごしています。この舞台の重要なところは会話。会話だけで関係性を見せていくところです。人間らしい会話を展開できるように、高畑さんとも『おばあちゃんは小さい時に何をして遊んでくれたんだろうね?』と台本に書かれていないことまで話して、キャラクターを膨らませています」と2人の息はぴったりの様子。

 さらに、実は高畑とは“深い関係”があるそうで、「僕は覚えていないのですが、その昔、僕の父(岡本健一)と高畑さんとが同じ舞台に出ていた時、まだ3歳だった僕が父の楽屋で暴れ回っていて、その相手を高畑さんがしてくれていたらしいんです(笑)。自分の小さい頃を知る方と、こうして作品を共にするのは貴重な経験。言葉にならない親近感があります。高畑さんへの親近感をいい方向に使えたらと思います」と明かした。

 最後に、公演に向けて「人間誰しもネガティブな部分が必ずあると思います。でもそういう部分って、人とのつながりで解消されていくものかなと思っていて、この作品はまさに人と人とがつながることで心が浄化される、カタルシスを味わえる作品です。皆さんの心、というより“心の中”にきっと響くはず。この舞台を見終わった後に『いい1日になるかもしれない』と思える、そんな舞台を作り上げていきたいです」とアピールした。


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