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上川隆也が死者に寄り添う案内人に。「さよならの向う側」をドラマ化2022/07/26

上川隆也が死者に寄り添う案内人に。「さよならの向う側」をドラマ化

 日本テレビ系で9月放送の「プラチナイト」(木曜午後11:59)枠では、「4週連続オムニバスDRAMA」と銘打ち、心を動かす二つのドラマを4週連続オムニバス形式で放送。その1作目が、上川隆也が主演を務める「さよならの向う側」(開始日未定=読売テレビ制作)に決定した。

 ドラマの原作は、清水晴木氏による同名小説。上川演じる“案内人”が、思いがけず訪れた死に戸惑う人々を、現世とあの世の狭間“さよならの向う側”で迎え、彼らの“最後の24時間”に寄りそうハートフル・ヒューマンドラマだ。

 案内人は、“さよならの向う側”にやって来た彼らにある提案をする。亡くなってからここを訪れた人は、24時間の間、会いたい人と会える。ただし、その人が死んだことをまだ知らない人とだけだ。親子、夫婦、思い合う男女…毎話登場する物語の主人公たちは、人生の最後の24時間に誰と会うことを選ぶのか。ヒューマンドラマの第一人者・水橋文美江氏が脚本を手掛け、数々の感動作を放ってきた深川栄洋監督が人々の切なくも温かい愛の物語を紡ぐ。

 「ありきたりですが『人間は捨てたもんじゃない』と演じながら思えた」という上川は、「見るにも聞くにも堪えないような事件や出来事が日々起こっているような世の中ですけれど、その一方でやはり人の持っている『善性』は信じていたいですし、この物語にはそう思わせてくれる温もりがありました。各話の至るところで、救われているような気持ちになれました。あらためて、この案内人は演じがいがあったと思っています」と撮影を振り返る。

 そして、「けがをして松葉杖をついてる時、当たり前に左右の足を出して歩けることの有り難さに気付くように。風邪をひいて寝込んでる時に咳き込まずに呼吸ができることの価値を思い知るように。このドラマは、身近な人と話せるという『当たり前』が持っている重さにほんの少し気付ける、そんな作品ではないでしょうか。身近にある当たり前がちょっとだけ意味を持つような、そんな時間としてご覧になっていただけたらうれしいです」と見どころを語っている。

 原作の清水氏は「小説家になってからの夢の一つが映像化でした。というのも僕はもともと学生時代に脚本家を目指していて、小説と同じくらいにドラマや映画が大好きだったからです。そして、その頃からの10年越しの思いがとうとう実りました。本当に本当にうれしいです」とドラマ化への喜びを伝える。

 続けて「この『さよならの向う側』は、今までで一番の特別な思いがこもった作品です。そしてその作品を同じくらいの熱をもって、素晴らしいキャストさんとスタッフさんに映像化していただきました。見終わった後には、きっと大切な人に会いに行きたくなるドラマになっていますので楽しみにしていてください。小説からドラマになることで、『さよならの向う側』という物語がこれからまたたくさんの人に届きますように。一緒にドラマを楽しむことができれば、何よりもうれしく思います」とメッセージを寄せている。


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