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【北京パラリンピック・3/9◆本日の競技をピックアップ】クロスカントリー・川除大輝、20kmクラシカルに続いてスプリントでのメダル獲得なるか2022/03/09

北京パラリンピック2022 ノルディッククロスカントリー 川除大輝 写真:MA SPORTS/アフロ

 クロスカントリーは男女スプリントの予選から決勝までが行われる。立位と視覚障がいの距離は1.3km、走法は制限がないフリー。選手たちは主にスキー板を左右に開くスケーティング走法で滑走する。座位の距離は900m、走法の区別はない。予選は1人ずつ滑り、タイムによって準決勝進出者を決定。準決勝は障がいの程度によりタイム差をつけてスタートし、先着順で決勝へ進む選手が決まる。注目は男子立位の川除大輝。7日に行われた20kmクラシカルを制し、冬季パラリンピック日本男子最年少の金メダリストに。今大会の日本選手団の旗手も任された21歳は、7位に終わった7大会連続出場の第一人者・新田佳浩からエースのバトンを受け継いだ。持ち味はストックを持たず両手を大きく振るピッチ走法。長距離に強く、20kmも後半に順位を上げていく上げていく予定だったが、2kmにトップに立ち、そのまま独走。スピードも備えており、スプリントでもメダルが期待できる。

 その川除に技術や経験を伝えた41歳の新田は、最も力を入れてきた20kmでメダルに届かず。しかし、今大会での引退を表明しているレジェンドの挑戦は、まだ終わらない。その滑りを目に焼きつけたいもの。ほかに男子立位20kmで13位の岩本啓吾、女子立位15kmで8位の阿部友里香、男子視覚障がい20kmで7位の有安諒平、男子座位の森宏明が出場予定。それぞれ健闘が期待される。

 アイスホッケーは1回戦(順位決定戦予備戦)が行われ、まずA組3位の韓国とB組3位のイタリアが対戦する。韓国は強豪が集まったA組ではアメリカとカナダに完敗したものの、2021年世界選手権ではアメリカ、カナダ、今大会不在のRPCに次ぐ4位だった。B組1勝2敗のイタリアより地力は上だろう。もう1試合は、B組1位の中国と2位チェコが対戦。予選リーグでは中国が5-2で快勝したが、今回も地元開催に向けて進めてきた強化の成果を発揮しそう。

 車いすカーリングは予選リーグ10試合が行われる。6試合を終えて4勝2敗で2位に並んだ中国とスロバキアの一戦が見ものだ。また、中国は4位タイのノルウェーとの対戦、スロバキアは6試合を終えてトップに躍り出たスウェーデンとの対戦もある。上位の順位が大きく変動するかもしれない。

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