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荒川静香&櫻井翔が4大会連続で日テレ系冬季五輪のキャスターに決定2021/12/14

荒川静香&櫻井翔が4大会連続で日テレ系冬季五輪のキャスターに決定

 日本テレビ系で放送される北京冬季オリンピックのメインキャスターを、トリノ五輪金メダリストで、プロフィギュアスケーターの荒川静香、スペシャルキャスターを櫻井翔が務めることが分かった。2人は、これまで日本テレビ系の冬季五輪番組において、2010年バンクーバー、14年ソチ、18年平昌と、冬の五輪としては4大会続けてタッグを組んでいる。

 22年2月4日に開幕する北京五輪。日本テレビ系列では、序盤の表彰台独占も期待される、2月8日「フィギュアスケート男子ショートプログラム」、金メダルが期待される2月7日の「スピードスケート女子1500m」や新種目「スキージャンプ混合団体ノーマルヒル」などの、注目種目を放送する。

 キャスター就任が決まり、荒川は「冬季五輪のキャスター就任が4回目ということで、選手の世代も交代して、かなり顔ぶれも変わる中、4大会頑張り続けているアスリートもいます。五輪は、選手の数だけバックグラウンドもあり、競技ごとの特色も異なります。特に冬の五輪は、“非日常空間”での競技が多いこともあり、見どころがたくさんありますので、今回はどんな五輪になるのか楽しみにしております」、櫻井は「冬季五輪は、“非日常空間”。ものすごく納得感がありますね。2008年、夏季の北京五輪で、初めてキャスターのお話しをいただいて以降、取材を重ね、選手たちにとって大切な大会であるということを痛感するたび、夏と冬、2年ごとの楽しみにもなっています。五輪は、たくさんのスタッフが携わっていますので、その思いも感じながら取材に行き、選手を応援し、熱い思いを伝える大会が2年ごとにあるのは、個人的にもうれしく思っています」とそれぞれ心境を明かす。

 4度目のコンビとなる2人だが、お互いについて、荒川は「櫻井さんは、競技を伝えるうえで、どの競技も深く、いろいろな視点で見てらっしゃるので勉強になります。やはり語彙力があるので、言葉の表現方法にはいつも感心しています」とキャスターとして力量を褒め、櫻井は「自分には到底理解が及ばない、競技者として経験してきた言葉というのを本当に頼りにしています。荒川さんは、フィギュアスケートではない競技も、ご自身の経験を基に、見ている方が共感できるような表現をしてくださいます。競技者としてすごいのはもちろんですが、魅力や理解度を見ている方にも分かりやすく伝える力が本当にすごいなと思っています」と称賛する。

 また、これまでの冬季五輪で印象に残っていることに関して、櫻井は「山での競技は、風を感じることができるので、応援する人たちも記者たちも、寒い中震えながら…でも選手を見ると熱くなってきて、気温とは別に感じる熱さがあったのが印象的です」と振り返り、荒川は「どれも選べないくらい印象的で、予選の段階でも印象に残るシーンはたくさんあります。直近では、平昌五輪の男子フィギュアスケート。史上初の日本の選手2人が表彰台に乗って、メダルを首にかけたシーンを見て、こんなにも競技力が上がり、日本の選手が胸を張って、表彰台に立てる競技になったのだとうれしくなりました」と出身のフィギュアスケートでの出来事に言及。

 さらに、期待している選手を、荒川は「フィギュアスケート男子シングルは、3選手出場できる予定ですが、3選手とも、メダルを獲得できる力があるので、全力を出しきれたら、必ず結果は良い方向に行くと思っています。そして、新たな歴史を作ると思います。新種目のスキージャンプ混合団体も楽しみ」とし、櫻井は「スピードスケートの髙木美帆選手です。僕の想像ですが、個人1500mへの思いは強いと思います。取材した時に、髙木選手が行っているトレーニングを体験してみて、あらためてすごさを感じました。そんな努力の先に待つものをお伝えできたらと思います。高梨沙羅選手や鬼塚雅選手も、フォルダを見たら4年前の写真が出てきまして…もはや親戚のおじさん気分ですね。競技へのアプローチについて、アスリートの皆さんから学ぶことも多いですし、取材をさせていただいている選手は、より注目してしまいます。スノーボードの戸塚優斗選手のような若い選手の成長も楽しみです」と名前を挙げる。

 そして、北京五輪に向け、荒川は「今回もキャスターに就任させていただくにあたり、アスリートたちのバックグラウンドや頑張りを、余すところなくお伝えできればと思っています。五輪には、たくさんのドラマがありますので、皆さmにも感動をお届けできるよう尽力いたします」、櫻井は「東京五輪で多くの方が感じたと思うのですが、時差のない五輪は、ものすごく一緒に体感できる大会だと思っています。北京五輪は、ほぼ時差のない大会ですので、リアルタイムで皆さんに応援と観戦をしていただきたいなと思います。そして、スポーツの熱さを荒川さんと一緒にお伝えできたらと思っています」と意気込みを語っている。

 2人の起用について、日本テレビスポーツ局プロデューサーの齋藤久美子氏は「共通して『スポーツを愛する強い気持ち』と『選手への最大級のリスペスト』を常に持っていることがお二人の最大の魅力。その思いを2010年バンクーバー五輪からずっと変わることなく持ち続け、数々の取材や中継の中で発揮し続けていることは並大抵なことではなく、本当に尊敬しています。五輪金メダリストである荒川さんは、日本選手では数少ない特別な舞台で金メダルを手にされ、今なおプロスケーターとして活躍し続けているアスリートでもあり、彼女の経験や視点は唯一無二なものです。櫻井さんは真摯(しんし)な取材姿勢だけでなく本当に記憶力がずば抜けており、過去に取材した選手やその内容をすべて覚えています。また新たな発見力があり、同じ選手を取材する場合も常に変化を見抜かれます。その姿勢は選手にも伝わるため、選手の率直な思いや考えをいつも引き出してくれます」とその理由を語り、「今まで積み上げてきた歴史はお二人の最大の武器であり、今大会も最強コンビでどんな歴史を刻んでくれるのかとても楽しみにしています」と期待を寄せている。


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