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「第34回東京国際映画祭」開幕! 池松壮亮、伊藤沙莉ら豪華ゲストがレッドカーペットに登場2021/11/01

 10月30日、「第34回東京国際映画祭」が開幕し、オープニングセレモニーが行われた。徹底した感染症拡大防止対策の下、フランスを代表する大女優であり今年の審査委員長を務めるイザベル・ユペールほか海外からのゲストも招き、東京国際フォーラム・ホールCのロビーでレッドカーペットアライバルを実施。

 コンペティション部門「ちょっと、思い出しただけ」から池松壮亮と伊藤沙莉、ガラ・セレクション部門「GENSAN PUNCH義足のボクサー(仮)」から尚玄や南果歩、ジャパニーズ・アニメーション部門「フラ・フラダンス」から美山加恋、そして同じくジャパニーズ・アニメーション部門「グッバイ、ドン・グリーズ!」から声優の梶裕貴ら、豪華なゲストが華やかな姿で登場し映画祭を彩った。

 松居大悟監督の「ちょっと、思い出しただけ」は別れた男女が最愛だった時をさかのぼり、もう一度別れ直すオリジナルラブストーリー。過去と現在を行き来する役に池松は、「こういう時代の変わり目に、自分の人生、記憶に触れる機会が世界全体で多かったと思うんです。監督、スタッフと自分たちの人生の記憶を持ち寄って、過去はいろいろあったけど今は大丈夫だという映画になればと思っていました」と映画に込めた思いを語った。

 共演の伊藤はコロナ禍での撮影を振り返り、「コロナ禍をいい意味で忘れた瞬間もありました。6年間の話になっているので、6年前から現在まで人間関係も変わって感慨深いなと思ってやっていました」と笑顔を見せた。

 巨匠のブリランテ・メンドーサ監督がメガホンを取った「GENSAN PUNCH義足のボクサー(仮)」は、義足のため日本でのプロボクサーの道が閉ざされてしまった男が、フィリピンへ渡って挑戦を続けるヒューマンドラマ。主演の尚玄はジャパンプレミアを迎え、「コロナの影響で1回撮影が止まり、それから再開するまでに15カ月かかったんです。その間もボクシングを続けて、いつ再開できるか分からない中で、こうして完成して日本で公開を迎えることができて本当に感無量です」と思いもひとしお。

 また、南は、日本とフィリピンの合作という国際的な作品に「メンドーサ監督とは2018年の東京国際映画祭で審査員としてご一緒していて、そこから監督の作品に出演できるご縁をいただいたというのは映画祭ならではの関係。今回も東京でさまざまな映画が見られると思うので、人と人との関係を紡いでいっていただいたらなと思います」と多くの映画人との出会いを楽しみにしている。

 東日本大震災から10年後の福島県を舞台にした「フラ・フラダンス」は、新人フラガールたちが織り成す青春エンターテインメント。主人公・夏凪日羽役を福原遥が務めるほか、山田裕貴、ディーン・フジオカといった実力派が作品を彩る。フラの全国大会優勝経験者・鎌倉環奈の声を演じる美山は、自身もフラの経験者。フラの魅力について「言葉がなくても伝わるものがたくさん詰まっているダンスなので、この映画もどの国の方が見ていただいても楽しめるものになっていると思います」とアピール。チームのムードメーカー・滝川蘭子役の富田望生は福島県出身。「主人公のフラガールたちは、私が初めて憧れを持った女性たちだったので、そんな女性の声を担当できるのは1人の憧れを持った女の子としても、地元の1人としてもありがたいお話で、すごくうれしかったです」としみじみ。

 そして、いしづかあつこ監督とマッドハウスによるオリジナル劇場アニメーション「グッバイ、ドン・グリーズ!」は、主人公・ロウマ/鴨川朗真の声を花江夏樹が担当する、少年たちの奇跡のような出会いの物語。いしづか監督は主題歌を担当した[Alexandros]の川上洋平が「未来を大切にしたくなる映画」と言ってくれたのがうれしかったと述べ、トト/御手洗北斗を演じる梶は役柄について「トトと僕が近いところはなかなか正直になれないところ。彼の中で思い、葛藤、優しさがあるわけですが、それを素直に表に出せない繊細なところがある青年かなと感じました」と共通点を明かした。

 続いて行われたオープニングセレモニーでは、和奏女子楽団ウーマンオーケストラが約5分間にわたるミュージカル映画音楽のメドレーを生演奏して会場を盛り上げ、映画祭の顔であるチェアマンの安藤裕康氏が開催決定への熱い思いと願いを明かし、開幕を宣言した。

 さらに、フェスティバル・アンバサダーを務める橋本愛も祝福に駆けつけ、「コロナ以前はレッドカーペットの周りにお客さまがいらして、年に一度、まれにある皆さんと交流できる楽しいイベントだったので、今年は熱気を感じるような空気ではないにしても、こういう状況で映画祭が開かれたんだということのありがたみを感じています」とコロナ禍での開催となった今年の映画祭への思いを語った。

 “越境”という映画祭テーマに関しては「性別の違いや、世界各国、文化の違いといったさまざまな違いを認め合いながら、歩み寄るにはどうしたらいいかというのを、お互いに誠実に考え合うのが人とのつながりの中で大事だなと思っている」と語り、「そういった意識や、心、感性を育むことが映画の持つ大きな役割だと思う」と“映画祭の顔”らしく堂々とテーマ、そして映画の持つ役割を訴えた。

 続けて、「東京の名画座やミニシアターに足を運ぶとよく思うのが、映画館ごとのカラーや雰囲気が全然違っていて、座席やどんな映画を上映するのかというセレクトなど、その映画館にしかない魅力があって、その場所のその映画館にしかないという特別感が私は大好きです」と日本の映画館の魅力を世界に発信した。

 今年の審査委員も紹介され、コンペティション部門の審査委員長であるユペールは「こんばんは」と日本語であいさつし笑顔。「このようなコロナ禍において映画作りをするのはチャレンジです。そしてこうした映画祭を開催されたということは勝利だと思います。ここにほかの審査員と共に立ててとても光栄に思います。私たちは一緒に映画を見たい。それが、コロナ禍において私が一番やりたかったことです。今回、コンペティションのセレクションを見ると、素晴らしいセレクションだと思います。私たちには映画は必要です。そして映画は私たちを必要としています」と力強く映画祭へエールを送った。


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