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今夜スタート!「100%!アピ~ルちゃん」水野雅之プロデューサーが「これまでの成功体験を捨てて制作している」番組に懸ける熱き思い2021/10/11

今夜スタート!「100%!アピ~ルちゃん」水野雅之プロデューサーが「これまでの成功体験を捨てて制作している」番組に懸ける熱き思い

 TBS系で、本日10月11日にスタートする「100%!アピ~ルちゃん」(初回は午後9:00からの2時間スペシャル。レギュラー放送は月曜午後10:00=MBS制作)。本作の演出を務め、同局の「プレバト!!」(木曜午後7:00=MBS制作)をはじめ、数多くのヒット番組を手掛ける水野雅之プロデューサーが、「これまでの成功体験を捨てて制作している」という番組の見どころや、番組に懸ける思いを語った。

 自分をうまくアピールし、大成功を遂げる人たちがいる一方で、アピールが下手な人や苦手な人も数多くいるはず。番組では、そんな自分の魅力を伝えきれていない気になる人やスポットへ“アピールちゃん”と称するタレントが発掘に向かい、徹底的にその実態を調査。その魅力を本人に変わって全力アピールしていく。MCは指原莉乃と川島明(麒麟)が担当。その起用の理由について、水野氏はこう明かす。

今夜スタート!「100%!アピ~ルちゃん」水野雅之プロデューサーが「これまでの成功体験を捨てて制作している」番組に懸ける熱き思い

「僕の想像を超えた反応してくれる指原さんと、人気者で優しい人でありながら、僕がVTRを見てもらう時に緊張感を持つことができる川島さん。テレビでありとあらゆる情報に触れている2人なので、この人たちをどう楽しませようかという思いが作り手にはある。視聴者の方が興味がありそうなことを取り上げながら、それを2人が楽しいと感じるものとしてどう見せていくか。2人ぐらい多くの番組に出演している人が楽しいと思うことは、多くの視聴者にも楽しんでもらえるんじゃないかと思います。最初の打ち合わせで、『知っていることは本当に知っていると言ってください』と伝えたんです。そうしないと知らなかった時の驚きが本当なのか分からない。今のテレビは、そのぐらいリアルに作らないといけないと思っています。でも今、『プレバト!!』や『日曜日の「初耳学』(日曜午後10:00=MBS制作)のスタート時とは、比較にならないぐらい緊張しているし、99%は不安しかないんです。実際に楽しんでもらうためには、VTRの内容を高めないといけないし、情報感度の高い2人にさまざまなVTRをぶつけるところからスタートして、それを2人がどう楽しむかによって、番組の色がついてくるのかなと思っています」。

 また、番組ファミリーとして、Hey! Say! JUMPの有岡大貴と、ハリセンボン(近藤春菜、箕輪はるか)も出演。有岡については「特番を放送した時に、番組との相性がよかった。普段はかわいらしく見える有岡くんですが、番組では1歩大人な有岡くんがきちんと自分の意見を言ってくれた。そして、グループ間やメンバー間など、ジャニーズの皆さんは『アピール』ということに対して引き出しがあるんですよね」とその起用の理由を明かす。それぞれに朝の番組で活躍し、好感度の高いメンバーが名を連ねているが、番組の形を考えた時に、期せずしてそろったメンバーだと話した。

 初回放送では、「プレバト!!」でも活躍するモデル・辻元舞に密着。5歳と2歳の2人の男の子を育てる辻元は、おしゃれでキラキラした生活を送っている印象があるが、リアルな子育てライフに密着してみると、そこには料理に手を抜く場面やしつけにおける葛藤が。そんな辻元の姿に、“アピールちゃん”で、3児の母親である藤本美貴は「辻元さんも生きてる…!」と共感し、アピールポイントを見つける。

 今回自宅を公開している辻元だが、その撮影は「プレバト!!」で信頼関係のある水野が1人で行ったもの。取材は「情熱大陸」(同系)と偽って行ったそうだが、「水野が撮影するなら」と辻元は取材を承諾したそうで、カメラを忘れて放心状態になっている場面や、子どもと入浴し、すっぴんを見せるなど、水野も驚いたという素の表情を見せている。

 そのほか、ローン審査が通りにくいといわれている芸能人が、実際にどのくらいのローンが組めるのか、元NHKアナウンサーの登坂淳一、人気YouTuber・MAKIHIKA(マキヒカ)、マヂカルラブリー・村上の限度額を銀行員に直撃。その上で、“アピールちゃん”であるマヂカルラブリーの野田クリスタルと村上が、返済能力をアピールすることで、限度額がアップするのかを検証する企画や、日本一アピール下手なカレー店店主への密着、北乃きい&中村ゆりかが「アピールしなさすぎな」分かりにくい場所にある名店をガチで探す企画などをおくる。

今夜スタート!「100%!アピ~ルちゃん」水野雅之プロデューサーが「これまでの成功体験を捨てて制作している」番組に懸ける熱き思い

 「今視聴者の方に見てもらえる番組は感情が動く番組。取材相手に食い込めば話を聞けるというのは普遍的なことだと思うので、とにかく取材相手に食い込んで、だからこそ聞けた話を、本人が話すと野暮だけど、番組で伝えたらすごく魅力的に伝わるし、視聴者に楽しんでもらえるはず。僕が番組を制作する時は、一つのVTRが8~10分ぐらいがいいと思っています。でも、今回はその倍ぐらいの長さがあって、ナレーションを入れるタイミングなど、過去視聴率がとれていることを全部捨てているので、恐怖心はあります」と胸の内を明かし、「今回は『初耳学』や『教えてもらう前と後』(同系)とは違って、知的要素よりも“楽しめる”ということに重点を置いて、家事も一段落したであろう午後10時台の放送で、視聴者の方がゆったりと理屈なく楽しめる番組を意識しています。『ナレーションに頼るのではなく、取材から得たコメントを大事にして番組を作ろう』と僕も1周回って帰ってきた感じで、1周回ったからこそ、アップグレードされていなきゃいけないという、高いレベルに挑んでいきたい。視聴率的には、なかなか厳しい枠ですが、まずは同時間帯1位を目標にしています。そのために一番大事なことは、愚直に1人ずつ、番組のファンを増やしていくことだと思います」と意気込んでいる。

 また、初回収録後の出演者からコメントが到着。指原は「VTRの内容がとにかく面白くて、家で見ている感じでリラックスして楽しめました。知らない情報が満載で、いろんな方のいいところを知りたくなるような、温かい番組になっていると思います」、川島は「打ち合わせで『知っている情報があれば、遠慮なく知ってるって言ってください! それくらい自信あるんで!』とスタッフさんがおっしゃっていたのですが、実際にVTRを見て『これは、そりゃ自信あるわ!』と思いましたね。新番組なのに打ち合わせが3分で終わってしまったのですが、スタッフさんは自信満々に『とにかくVTRを見て本音を言ってください!』。本当に見たことのない内容ばかりだったので、『これ、知ってる!』って言えなくて悔しいです(笑)」と感想を述べる。

 さらに、有岡が「応援したくなっちゃう方がたくさん出てくるので、視聴者の方にも応援しながら見ていただきたいなと思います」と言うと、近藤も「本当に、登場する全員のファンになってしまいますよね。『この人、好き!』っていう思いで見終えられる番組だから、見ていて気持ちいい!」と共感。箕輪は「今、こんなにSNSがある時代に『アピールしてないお店なんてあるのかな?』と思っていたんですけど、VTRを見て衝撃を受けました。私たちが一部しか見えてなかったんだなということに気付いたし、見えてなかったものが見えて、世界が広がった気がします」と内容に太鼓判を押した。

 そして、今後の放送に向け指原は「新しい発見がたくさんある番組なので、日常の生活もちょっと見方が変わってくるような、前向きな気持ちになれる番組です。ぜひ、家族で楽しんでほしいです!」とアピールし、川島は「扱うジャンルが広いんですよ。個人的には、世間にアピールできていない名曲や、映画、ドラマなんかも紹介できたら面白いなと思います。ただ、スタッフさんはめちゃくちゃ大変だと思います。このデジタルの時代に、アナログなやり方で、張り付いて撮ってきたVTRばかり。これからもクオリティーは下げてほしくないな、と。レギュラー番組になってもいいVTRを見せてくれると信じているので、今後が楽しみで仕方ないです!」と期待を寄せる。

 加えて、有岡は「学生さんや就活生の皆さんなど、自分をアピールしなきゃいけない局面もたくさんあると思うんですけど…。『アピールしすぎなくてもいいんだな』って、肩の力を抜いてもらえるような番組になればいいなと思います」とメッセージを送っている。


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