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「日本沈没」役さながらの小栗旬のリーダーシップを共演者が絶賛2021/10/04

「日本沈没」役さながらの小栗旬のリーダーシップを共演者が絶賛

 10月10日にスタートするTBS系連続ドラマ「日本沈没―希望のひと―」(日曜午後9・00)の制作発表会が行われ、主演の小栗旬のほか、松山ケンイチ、杏、ウエンツ瑛士、中村アン、國村隼、比嘉愛未、石橋蓮司、仲村トオル、香川照之が出席した。

 ドラマの原作は、1973年に刊行された小松左京による不朽の名作「日本沈没」。この原作に大きくアレンジを加えた本作は、原作でも描かれていた「環境問題」を現代に照らし合わせて鮮明に描き出す。そして、主人公・天海啓示(小栗)を含めて登場人物をオリジナルキャラクターにすることで、2023年の東京を舞台に、今だからこそ描くべき物語が展開。沈没という目に見えない危機が迫る中で、国家の危機にひんしてもなお、一筋の希望の光を見いだすために奮闘する人たちの姿を紡いでいく。

「日本沈没」役さながらの小栗旬のリーダーシップを共演者が絶賛

 目的のためには手段を選ばない、野心家の環境省官僚で、日本地球物理学界の異端児・田所雄介博士(香川)の“ある暴論”を通し、日本が未曾有の事態へと追い込まれていく運命に巻き込まれていく天海を演じた小栗。「信じられるリーダーはいるか」という本作のキャッチコピーから、“信じられるリーダー像”について問われた小栗は「考えてみたんですが、信じられるリーダーみたいな人は、信じる力が強い人なんじゃないかと、自分の中で結論づけました。信じたらその突き進んでいく。自分1人では何もできないから、それを支えてくれる人を信じたならば、その人たちを最後まで信じ抜くという力を持っている人が、リーダーなのかな?と思いますね」と持論を展開。その上で、「役としては、最初は田所博士のことを疑っている時間があるので、そういうところで信じ抜く力にたどり着くのに、天海も時間がかかっているんですけどね」と語り、自身にリーダーっぽい部分があるか尋ねられると「ないですね、全然」と謙遜。

「日本沈没」役さながらの小栗旬のリーダーシップを共演者が絶賛

 しかし、小栗と親交のあるウエンツは「僕はリーダーと思ってますよ」と発言。「基本、(小栗は)かまってほしいというタイプだと思いますので、僕が僕がというタイプ。実際に頼ると頼りがいのある男であるのは間違いないので、僕が演じた役も天海さんに心酔していくというか、共にこの日本の危機を乗り越えるという部分があり、それは天海の役どころでもあり、小栗さんの背中でもあるなと感じていました」と小栗を称賛した。

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 そして、天海と同じく“日本未来推進会議”に経産省代表として参加している常盤を演じた松山。常盤は、有力な若手官僚で天海とは大学の同期で互いを認め合っている人物だ。松山は「天海はどちらかというと前に進んでいくタイプなんですが、常盤は全然違って、周りとのバランスとか、調整していくような立場」と説明し、自分とはタイプの違う常盤紘一を演じるにあたり、「どうしようかと思った」と打ち明ける。そんな時に、現場での小栗の姿が参考になったそうで、「小栗くんは現場にいて、いろんな人に話しかけて、いろんな人のことを見ている。例えば、1人でボーッとしてる人に、『何してるの?』って話しかけているのを見ていたんです。『あぁ、これだな』と思って。そういうアンテナの張り方とか、立ち振る舞いがすごく参考になりました。今回一緒にやらせていただいて、勉強になりましたし、天海が小栗くんで本当によかった。助かったと思いました」と感謝を伝えた。

 そんな松山の言葉を受け、小栗はそんな現場での立ち居振る舞いは、「香川さんから教わったのかもしれない」と告白。「自分が20代前半に香川さんと会った時に、父の影響もあって、『ちゃんと人の名前は覚えなさい』と言われていたので、現場に行った時に、自分よりも先にスタッフの名前を憶えていた方が香川さんで、やっぱり上に上がいるもんだなと思って、それ以来、気を付けるようになったのかもしれないですね」と回顧。

「日本沈没」役さながらの小栗旬のリーダーシップを共演者が絶賛

 すると香川も「それはそうかも」とうなずき、現場で自身が名前を間違われたり、覚えてもらえなかった経験から、当時共演した小栗と「(現場にいる人たちを)ちゃんと名前で呼ばなきゃないかいけない。名前を覚えるのは大切だから、やろうね、と話をしたことがあった」と振り返った。

「日本沈没」役さながらの小栗旬のリーダーシップを共演者が絶賛

 また、スクープを狙う週刊誌の記者として、天海らを追いかける椎名実梨を演じた杏は、「普段の(追われる立場としては)創作がないようにと祈るばかりなんですが、記者は何かあるものを暴き出すとか、引っ張り出す職業だと思うんですけど、自分がつかんだものが、自分が思ったよりずっとずっと重たかったり大きかった時に感じることの重大さとか、衝撃みたいなものは、演じていてすごく感じたし、普段報道されているニュースや記事は、いろんな思いが込められていたり、あるいはタイミングだったり、言い方だったりが一つ一つ考えられて世に出ているものなんだなと、普段の生活でも思うようになりました」と心境の変化を語った。

 そんな杏は現場では雨女だったそうだが、「杏ちゃんは絶対認めないんですよ」と小栗。「むしろ晴れ女ぐらいの気持ちでやっている」とやはり否定した杏だが、「今回3回ほど撮影が飛んだんですよ。雨だか風だかで…。現場まで行ってそのまま帰るみたいなことがあって、波乱を呼ぶ役でしたね」と自ら明かし、小栗は「杏ちゃんが来ると荒れるんだよね」と笑った。

 天海や常盤が参加する“日本未来推進会議”を人物で、国民からの支持率が高い内閣総理大臣・東山栄一役の仲村と、日本の地球物理学の最高権威とされる東京大学の教授で田所とは因縁の間柄の世良徹役の國村は、それぞれ役柄を通じて感じたことを明かした。

「日本沈没」役さながらの小栗旬のリーダーシップを共演者が絶賛

 仲村は「最高責任者でありながら、実は最大の実力者ではない。物語の序盤は弱さとか、人としての小ささが垣間見えるとこからスタートして、立場が人を作るところはあると思うんですが、最終回に向かって、少しずつ成長する総理大臣のつもりで演じました。終わってみて、自分の中で、ちょっと変わったなと思うのは、撮影が終わってから、現実の(政治家の)先生方を、とても優しいまなざしで見るようになりました。『きっといろんな事情があるんだろうな』とか、『言えないことがたくさんあるんだろうな』って思いながら、見るようになりました」と報告。

「日本沈没」役さながらの小栗旬のリーダーシップを共演者が絶賛

 國村も「(演じる)世良さんは学会の権威としてなってますけど、実は田所さんの才能に嫉妬しているというか、逆に言うと非常に認めているというか、そういう役どころで、彼が主張する、『沈没説』についても、ほんとはあるかも?と、どこかでは思っているんですが、政治的な立場もありますし、学者と、政治的な立場の二足のわらじを履かねばならない人の葛藤を、世良さんを通して、実感できるようになりました。そののち、尾身(茂)さんが会見されているのを見ると、人ごとに思えないような感じがしました」と口にした。

 香川はドラマの見どころについて、「國村さんの言葉を聞いていて思ったんですが、立場がある人は絶対言えないことも、田所は立場がなくて、失うものがないので、ギャンギャン言えるんですよね。その中で、主人公である天海は、環境省の役人で(本音を)言えない立場であるにもかかわらず、正しい方向のことを言っていく。天海だけが正しい言葉を発し、切り裂いていくんだなと。それがこのドラマの存在理由なんだなと思いました」と語った。

「日本沈没」役さながらの小栗旬のリーダーシップを共演者が絶賛

 会見の終盤には、10月8日に36歳の誕生日を迎えるウエンツをサプライズでお祝い。ウエンツは「10月10日にドラマがスタートになるということで、36歳がすてきなものになると信じております。イギリスでお芝居をたくさん学んだので、お芝居をしっかりとやれるような1年にしていきたい」と抱負を述べた。

「日本沈没」役さながらの小栗旬のリーダーシップを共演者が絶賛

 そして最後に、小栗は「なかなか言えない立場の人と、言える立場の人の中で、言えない立場の天海の一言一言がさしていく。それぞれみんなとの関係性が変わりながら、未曾有の災難に立ち向かっていく物語になっています。ぜひ、最後まで見ていただけたらうれしいなと思っております」とアピールした。

「日本沈没」役さながらの小栗旬のリーダーシップを共演者が絶賛
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