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戦地から福岡の妻子へ送り続けた絵手紙――兵士が残したメッセージに光を当てる2021/10/08

 日本テレビ系ドキュメンタリー番組「NNNドキュメント’21」では、10月10日(深夜0:55)にFBS福岡放送が制作した「祖父の絵手紙 戦地に生きた400通」をおくる。太平洋戦争下、家族を守るために戦地へと向かい、生還を果たせなかった兵士のメッセージに光を当てる。

 手紙の送り主は伊藤半次さん。終戦の前年、太平洋戦争の激戦地・沖縄で消息を絶った。遺骨は見つかっていない。福岡市博多区でちょうちんの店を営んでいた彼は、故郷に残した妻や子へ戦地から絵手紙を送り続けていた。職人として腕を磨くため、日本画の先生に弟子入りしていた時期もあったという。400通にもおよぶその書簡は、半次さんの孫・博文さんが今も大切に保管。番組では、戦地での心情をつづった絵手紙などを博文さんと共に読み返し、家族の絆の深さをひもといていく。

 九州エリアでは8月1日にドキュメンタリー番組「目撃者f『防人たちのレクイエム~絵手紙が伝える戦後76年』」としてFBS、NIB、KKTで放送された。FBS報道部の伊﨑健太郎ディレクターは「今回の全国放送では半次さんの絵手紙をより多く、その変遷についても詳しく紹介。また、沖縄戦体験者の貴重な証言を交え、半次さんがたどった過酷な戦場の様子など新たな要素を盛り込んでいます」と語る。

 「目撃者f」の放送後は、視聴者から平和学習など学校の授業でも見られるようにしてほしいという要望も寄せられた。同番組の内容が「NNNドキュメント’21」として全国放送されるのは今年3本目。「ローカル局にとっては一つの目標ですので、非常に名誉でうれしく思っています」と喜ぶ伊﨑ディレクターは、ドキュメンタリー番組のほか「火曜サスペンス劇場」をはじめFBS制作のドラマも20作品以上を演出している。


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