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「彼女のウラ世界」三浦貴大&剛力彩芽インタビュー【前編】癖が強すぎるキャラクターの“あのセリフ”に困惑!?2021/03/20

「彼女のウラ世界」三浦貴大&剛力彩芽インタビュー【前編】癖が強すぎるキャラクターの“あのセリフ”に困惑!?

 3月22日より、フジテレビTWOドラマ・アニメ/フジテレビTWOsmartと、ひかりTVチャンネルで放送される「彼女のウラ世界」。原作は「東京カレンダーWEB」にて2020年の夏に連載がスタートし、登場人物の癖の強さが大きな反響を呼び話題となった人気同名小説だ。このたび、主演に三浦貴大、ヒロインに剛力彩芽を迎えて映像化。男女のすれ違いを描いた本作は、それぞれの視点から各5話ずつ5夜連続で放送される。

「彼女のウラ世界」三浦貴大&剛力彩芽インタビュー【前編】癖が強すぎるキャラクターの“あのセリフ”に困惑!?

 ドラマのディレクター・西村敏郎(三浦)が、3年付き合った彼女・近藤明子(剛力)にプロポーズした翌日、明子は婚約指輪を置いてこつぜんといなくなった。彼女はなぜ敏郎の元を去ったのか? そして、なぜ一緒にいる間“正体”を隠していたのか? 敏郎はInstagramから情報をかき集め、消えた彼女の足跡を追っていくが…。明子の真実に近づくとともに、敏郎の本性もあらわになっていく。

 今回、そんな2人を演じる三浦と剛力にインタビュー。作品に対する思いや撮影の裏話などを聞いた。

――まずは、ご自身の役について印象を教えてください。

三浦 「敏郎は、自己肯定感が強くて自信がありすぎる男性です。人間としてはあまり好きじゃないですね、友達になりたくないタイプ…(笑)」

剛力 「明子は、敏郎からすると謎が多い人物ですが、普段は明るい女性です。ひとりの人間として悩みも抱えています。敏郎の前では素直になれませんが、実は素直な人だと思うんですよね」

「彼女のウラ世界」三浦貴大&剛力彩芽インタビュー【前編】癖が強すぎるキャラクターの“あのセリフ”に困惑!?

――剛力さんご自身は、明子の“ウラ”の部分に共感できましたか?

剛力 「“なんで敏郎にもっと自分を見せなかったんだろう?”と思うと、共感できませんでした。“もっと本音でぶつかり合えばよかったのに…”と、もどかしくもなりますが、見てくれる人にも歯がゆさを感じていただけると思います」

三浦 「きっと彼女は、プライドの高い敏郎があらゆることに対して、“俺の方が知っているぞ”と思っていることを分かっていたんだよね。だから、それを崩さないようにしていた…明子の優しさじゃない?」

剛力 「彼女自身も、敏郎のそういう自信が刺激になったからこそひかれていたんでしょうね」

「彼女のウラ世界」三浦貴大&剛力彩芽インタビュー【前編】癖が強すぎるキャラクターの“あのセリフ”に困惑!?

――二つの視点から描かれるというのも斬新ですよね。

三浦 「面白いやり方ですよね。僕は同じような作品をいくつか知っていたので、ぜひやってみたいなと思っていました」

――脚本を2パターン読んでみて、いかがでしたか?

三浦 「どういう順番で放送していくのか気になりました。敏郎が明子を追っていくんですけど、その追いかけ方が…。もう少し考えた方が良かったんじゃないかなって(笑)」

剛力 「ははは(笑)。実際も人の視点はそれぞれ違うと思うので、それが一つの物語として放送されるのは面白いなと思いました。いざ撮影してみると、どちらサイドのシーンか分からなくなる瞬間もあったんですけど、撮影を重ねていくにつれて、同じ場面でも“こっちサイドから見るとこうなるんだ!”と、お芝居してみて分かることもありました。あと、イメージシーンもあって…」

三浦 「イメージねえ…(笑)」

剛力 「回想とは違って、敏郎が思う明子を演じるので、明子が思う明子とは違うように演じなくてはいけないシーンもありました。あれは突き抜けてやりましたね」

三浦 「ホラーみたいなシーンもあったもんね」

剛力 「ありましたね(笑)。役を両サイドの視点から見られるので、イメージはしやすかったです。どういうふうに仕上がるか楽しみです!」

「彼女のウラ世界」三浦貴大&剛力彩芽インタビュー【前編】癖が強すぎるキャラクターの“あのセリフ”に困惑!?

――それぞれの役を演じられる上で、意識したことはありましたか?

三浦 「敏郎は理解しがたい性格で、自分にないものをたくさん持っている人物なので難しかったです。でも、見ている方にいろいろな受け取り方をしてもらえるように演じました。“かわいそう”とか“全部お前のせいだろ!”とか。そういうふうに、ちょうどいいグレーなところで演じるようにしました」

――余白を残すような感じですね。

三浦 「あと、彼は普段自分が言わないようなことを平気で言うので、わざわざセリフを立てる必要もなかったです。そうやってサラッと言うのも難しかったですね」

――例えば、どんなセリフですか?

三浦 「明子と初デートをするシーンがあって、初めて会ったその日に『もしかして、俺のこと気に入った?』って言うんですよ。“そんなこと言う!?”って(笑)」

剛力 「言い慣れてる感じでしたよ」

三浦 「言わないでしょ!(笑)」

剛力 「そんな敏郎を見ていると、私は結構いとおしく思えてくるんですよね。台本を読んでいる時は驚いたんですけど、実際にそういう言葉をサラッと言えてしまう彼を見ると、真っすぐな人なのかなとも思えてくるんです」

三浦 「そうじゃないと3年も続かないもんね」

「彼女のウラ世界」三浦貴大&剛力彩芽インタビュー【前編】癖が強すぎるキャラクターの“あのセリフ”に困惑!?

――剛力さんは、何か意識されたことはありますか?

剛力 「監督とは、あくまで明子は(敏郎の前で)いい子を演じている訳ではないということを話していました。一方で、敏郎がいない場面ではどう振る舞ったらいいのかも考えていて…。そこは見た目が全然違うので自然と変えられた部分もありましたが、どちらも作り込みすぎないように意識しました。意外と明子も敏郎の言葉をスルーするんですよね(笑)」

三浦 「明子のイメージする敏郎がひどいよね(笑)。“なんで付き合ってたの!?”ってくらい」

「彼女のウラ世界」三浦貴大&剛力彩芽インタビュー【前編】癖が強すぎるキャラクターの“あのセリフ”に困惑!?
「彼女のウラ世界」三浦貴大&剛力彩芽インタビュー【前編】癖が強すぎるキャラクターの“あのセリフ”に困惑!?
「彼女のウラ世界」三浦貴大&剛力彩芽インタビュー【前編】癖が強すぎるキャラクターの“あのセリフ”に困惑!?
「彼女のウラ世界」三浦貴大&剛力彩芽インタビュー【前編】癖が強すぎるキャラクターの“あのセリフ”に困惑!?
「彼女のウラ世界」三浦貴大&剛力彩芽インタビュー【前編】癖が強すぎるキャラクターの“あのセリフ”に困惑!?

 インタビュー後編(https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-743272/)では、2回目の共演となる三浦&剛力の気になる関係性も明らかに。ガラリと雰囲気を変えた仲むつまじい写真もたっぷりとお届けする。

【プロフィール】

「彼女のウラ世界」三浦貴大&剛力彩芽インタビュー【前編】癖が強すぎるキャラクターの“あのセリフ”に困惑!?

三浦貴大(みうら たかひろ)
1985年11月10日生まれ。東京都出身。映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」で俳優デビューした後、第35回報知映画賞新人賞、第34回日本アカデミー賞新人俳優賞、第86回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞。2021年公開の映画「妖怪大戦争 ガーディアンズ」「大綱引の恋」「大コメ騒動」などに出演予定。


剛力彩芽(ごうりき あやめ)
1992年8月27日生まれ。神奈川県出身。2008年、ファッション雑誌「Seventeen」の専属モデルとして活動開始。13年、ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」(フジテレビ系)でゴールデンタイム枠のテレビドラマ単独初主演を果たす。現在までドラマ、映画、バラエティーと幅広く活躍中。「彼女のウラ世界」は、事務所独立後初のドラマ出演となる。

【番組情報】

「彼女のウラ世界」

<TOSHIRO SIDE>
■FOD
4月9日 配信スタート
金曜 深夜0:00 最新話配信
■ひかりTV
フジテレビTWO テレビオンデマンドサービスで見逃し配信中

<AKIKO SIDE>
■ひかりTV
ひかりTVチャンネル テレビオンデマンドサービスで見逃し配信中

取材・文/藤田真由香(フジテレビ担当) 撮影/蓮尾美智子
スタイリング/涌井宏美(三浦貴大) 津野真吾(impiger) (剛力彩芽)
衣装協力/ジャケット ISAIA六本木ミッドタウン店、パンツ ROL 吉祥寺店
シャツ、スニーカー スタイリスト私物(三浦貴大)
OSEWAYA、CHERRY BROWN、BELLE、BRAND SELECT(剛力彩芽)





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