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斎藤高政役・伊藤英明が語る「麒麟がくる」。「道三と高政の関係は『スター・ウォーズ』みたい」2020/05/09

 5月3日放送(第16回)の大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK総合ほか)では、ついに斎藤道三(本木雅弘)と高政(伊藤英明)の親子が決裂。道三は高政を討つべく、出陣します。明智光秀(長谷川博己)は美濃を二分する戦いを回避しようと心を砕きます。一方、かわいがっていた鳥を放ち、戦に臨もうとする叔父の明智光安(西村まさ彦)。そこには、勝ち目がないと分かっていながらも道三に仕えて戦おうとしている決意が表れていました。そして、5月10日放送の第17回では、長良川の戦いが勃発。歴史に残る親子対決はどのように描かれるのでしょうか? 高政を演じた伊藤さんからコメントをいただきました!

── 大河ドラマ「麒麟がくる」に出演されていかがでしたか?

「毎回スケール感があって驚かされています。すごくフィールドが広いですが、群像劇がしっかり描かれていて、風景だけではなく、物語や人間関係すべてにおいてスケール感があります。また今回は4Kを使った新しい大河で、セットも2階までできていてびっくりしました。岐阜城のシーンや、はるかかなたから尾張の軍勢が攻めてくる場面を演じている時は、実際にこんなふうに道三や高政が見ていたのかと、思いをはせることができました。あの山(金華山)に城を築城しただけでもすごいなと思います。岐阜城には、僕も出演が決まってから5度ほど登りました。何かの参考になればと思い、あえて雨の日や夕方にも行きました」

── 伊藤さんは道三ファンで、“道三殺し”の高政はあまり好きではなかったそうですが、実際、高政の人生を演じて印象は変わりましたか。

「180°変わったと言ってもいいかもしれません。演じさせていただく役にはいつも愛情を持って演じたいと思っていますが、高政は父親殺しの汚名ばかりが先立って、彼の功績には目を向けたことがなく、なかなか好きにはなれませんでした。しかし、長良川の戦いで高政の下に集まった兵力は1万7500に対し、道三には2700の兵しかなかったと言われています。道三への不満は高政だけではなく、美濃は多くの国を敵に回していたのです。そして、道三を倒した後、高政は他国との関係を改善しようと尽力したようです。高政は出自に疑問を抱き、ものすごいジレンマと葛藤で、気持ちが揺れ動きますが、道三からの愛情が真っすぐに欲しかったのではないでしょうか。偉大すぎる父を持ち、そして世の中に、時代に翻弄(ほんろう)されたんだと思います」

── 光秀を演じる長谷川博己さんの印象はいかがでしたか?

「大河を1年座長としてやるエネルギーもすごいですし、水のようにいろんな形に色を変えて、みんなの演技を受けて、そしてみんなの良さを引き出して、みんなが居やすい場所を作ってくれています。高政が唯一心を許せるのが光秀です。光秀に翻弄されてもなんか許せる男で、高政は光秀に男としてほれていたんだと思います。ただ高政は結構、嫉妬深いから。その嫉妬が攻撃になってしまうけど、光秀にだけは許せてしまう面があったんだと思います」

── また、高政にとって、母親の深芳野(南果歩)はどういう存在だと思いますか?

「唯一のよりどころでしたし、あの時代には珍しくマザコンです。しかも、道三と深芳野が仲良くしているのを目の前で見せられていますが、ただそれは、母親は高政に家督をしっかり継承してもらう目的のためにやっている、ということが理解できなかった。母親の愛が分からないし、母親がどういう思いでそうしているのかが分からず、母親まで道三の元に行かれたら、本当に1人になってしまうという孤独感があったのではないかと思います。母親への愛が悲しみではなく憎しみに変わり、それが復讐に変わる『スター・ウォーズ』みたいですね」

── 道三を演じる本木さんと共演されていかがでしたか?

「すごいです! すべてにおいて完璧です。所作、たたずまい、声の出し方、カメラの方向とか、まばたき一つ、呼吸一つ、ものすごく高いレベルで戦っていらっしゃるので、撮影中はものすごく緊張感がありますが、カットがかかった瞬間、ふっと柔らかくなるし、本木さんは道三そのものでしたね。これが俳優なんだ、これが役者なんだなと思って、ほれぼれしました。本木さんが演じる道三は、とてもすてきな道三でした。それを僕は目の前で一番いい席で見させていただきました。役同様に、この偉大な父親を超えられないと感じました。本木さんとの出会いが僕は一番大きかったですね。本木さんとの出会いは、これからの自分の役者人生においてものすごい大きなものになりました。道三とのシーンは全部好きです。素晴らしい役者さんが道三を演じてくださり、岐阜の人間にとっては誇りです」

── 最後に、第17回で描かれる、長良川の戦いの見どころを教えてください!

「人に翻弄され時代に翻弄されている中で、高政がどのように長良川の戦いに向かうのか、どうやってあの偉大なる父・道三と戦い、どのように終焉(しゅうえん)に向かっていくか、楽しみに見ていただきたいです。この長良川の戦いで一つの時代が終わり、光秀も世にやっと出ていき、三英傑も活躍して、これからもっと面白くなると思います。今回どの役も全く新しいイメージで描かれているので、僕自身も今後が楽しみです。僕自身はクランクアップしてしまいましたが、もう一度出演したくなりました(笑)」

── ありがとうございました!

 さて、第17回では、道三が越前へ落ち延びられるように取り図ったにもかかわらず、それを拒まれ、帰蝶(川口春奈)は憤ります。一方、織田信長(染谷将太)は、道三が劣勢であることを聞き、兵を引き連れて飛び出していくのです。そして、光秀は明智荘を守るべく、光安と共に道三に味方することに。それぞれの思いが複雑に絡みながら、ついに長良川を挟んだ戦いが始まります。道三と高政親子の戦いはどのように決着するのか。また、光秀と光安の動きにも注目です。

【番組情報】 

大河ドラマ「麒麟がくる」 
NHK総合 日曜 午後8:00~8:45 ほか
NHK BS4K 日曜 午前9:00~9:45 ほか
NHK NHK BSプレミアム 日曜 午後6:00~6:45

NHK担当 K・H

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