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「麒麟がくる」染谷将太が演じる織田信長に帰蝶役・川口春奈が感じたこととは?2020/03/14

 3月8日放送(第8回)の大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK総合ほか)では、明智光秀(長谷川博己)にかなわぬ恋をしている帰蝶(川口春奈)と駒(門脇麦)の女子トークや、帰蝶が光秀から尾張に行くことを勧められるシーンはとても切なく、戦国時代ならではの女性たちの思いが心に残りました。光秀への気持ちを心に秘めて、織田信長(染谷将太)に嫁いでいく帰蝶を演じる川口さんに、大河ドラマ初出演の感想や、帰蝶に対する思いを語っていただきました!

──初めての大河ドラマで時代劇も初めてだそうですが、撮影はいかがでしょうか?

「着物を着てカツラをかぶってお芝居をすることに慣れるところから始まり、全てが初めてで新鮮です。大河ドラマはセットもロケもものすごいスケールで、たくさんの方が関わっていることを日々実感しています。戦国時代の中に自分がいるのは、不思議な感じで、実際にオンエアを見た時はうれしかったです」

──時代劇ならではの新発見はありましたか?

「時代特有の所作があり、一緒にいる相手によって動きが変わったり、リラックスしているのか、緊張しているのかを、手を置く位置で表現できたり、立膝をつくシーンも、見た目は地味ですが、普段しない姿勢なので難しかったりするんです。シーンに合った所作を毎回教えていただいているので、毎日勉強や発見があります」

──今作は鮮やかな衣装も特徴的ですが、実際に着ての感想をお願いします。

「本当に色鮮やかで奇麗な世界観です。各キャラクターによって、色や系統があるので、キャラクターを作っていく上でメークも衣装も一つのスイッチになっています」

──川口さんが演じている帰蝶は、かわいらしさと凛々しさがありますが、どのように演じようと考えられましたか?

「激動の時代を生き抜いた女性で、心(しん)の強さがある。その上、信長をコントロールする賢さや、凛とした強さもあるんじゃないかと思います。心がしっかりしたぶれない女性を演じてほしいと言われたので、そのことは常に心掛けています」

──帰蝶が思いを寄せる光秀役の長谷川さんと共演していかがですか?

「今回初めて共演させていただいたのですが、本当に助けられています。撮影に入る前に温かい言葉をかけていただきましたし、撮影に入ってからも気にかけてくださって、とても穏やかに現場にいらっしゃるので安心感もあります。いつも周りを気にしてくださっているので、感謝しています」

──第8回では、駒と光秀に対する思いを言い合うシーンがありましたが、帰蝶にとって駒はどんな存在でしょう?

「駒は身分の違いがあるために、帰蝶は別の人に嫁いでしまうために、それぞれがかなわぬ恋なので、ライバル心を抱いたりすることはないんです。女の子同士共有し合って、ガールズトークをしているけれども、内容は切ないことが多くて…。帰蝶が駒といる時は素を出していて、女の子にしかできない話を楽しんでいて、普段は見られない表情が見られるんじゃないかと思います」

──駒も帰蝶もひかれている光秀の魅力はどこにあると思いますか?

「戦国時代は光秀の立場なら戦をして人を殺すことが当たり前だと思うんですけど、そこに違和感を抱いていて、自分が変えていきたいという思いがあるところでしょうか。また、好奇心旺盛でタフなところもある一方で、放っておけないところもあり、人に頼まれるとすぐに行ってしまうところなども近くで見ていると魅力的に感じるのではないかなと。何か気になる、もっと知りたいという思いが芽生えるキャラクターだと思います」

──同じく第8回で、光秀に信長を見に行かせる帰蝶の思いをどのように捉えましたか?

「行きたくないし、離れたくない。行くことを止めてほしい、止めてくれるのは光秀しかいないという思いもある。そんな中、光秀に『行かれるがよろしいかと』と言われた時には、切なさがあったと思います。帰蝶が光秀にしか自分の思いを言えなかったと思うので、そのシーンはつらかったです」

──第9回(3月15日放送)では、帰蝶は信長に人質として嫁入りします。このシーンを演じてみての感想を聞かせてください。

「生まれた時から人質として嫁がなければいけない宿命があって。断ることは当然できないし、光秀と離れなければいけない切なさもあって、帰蝶の中でたくさん葛藤があったと思います。でも、自分が行かなければいけないという強い覚悟が彼女にはあって、嫁ぐ気になったのだと思います。とはいえ、現代では考えられないことなので、演じる難しさはありました。当時はそれが当たり前だったと思うのですが、なかなか受け入れ難いですよね」

──今作の信長は強いだけではない印象ですが、染谷さんと共演していかがでしょうか?

「今回の信長はキャラが濃いです。信長は子どものような天真らんまんな部分や潔く物事を決める瞬間があるのですが、染谷さんはいろんな表情でコミカルに演じておられるので、新鮮で面白いです。また、信長は突拍子もないことを言ったりしたりするので、最初、帰蝶は『何だ、この人?』と思うんです。でも信長の育ってきた環境や母親との関係を聞くと切なく、帰蝶と通じるものもあるのかなと思います。いつもヘラヘラしているんだけれど、やることが大胆で面白い人だということを知っていくにつれ、のめり込んでひかれていくのではないでしょうか」

──嫁ぎ先の織田家と実家の斎藤家の温度差を、帰蝶はどのように感じていると思いますか?

「帰蝶はとても難しい立場です。自分に使命があり、自分の父である道三(本木雅弘)に対しても、義父の信秀(高橋克典)に対しても常に考えを持ちながら賢く物事を考えて遂行していっているようなイメージがあります。私自身、常にどうしたらいいのかを考えてながら演じています」

──織田信秀役の高橋さんと父・斉藤道三役の本木さん、お二人との共演エピソードを教えてください。

「高橋さんとは撮影中はお話できなかったんです。お会いしたその日が高橋さんのクランクアップの日だったので、『頑張ってね』というお言葉をいただきました。本木さんともまだあまりお話はできていないんですけど、温かく迎えていただいています。本木さんが演じている道三は怖いです(笑)。ものすごい威圧感とオーラがあり、見透かされているような、そこにいるだけで自分も動かされるような気がします」

──帰蝶役はご自身のキャリアにとってどういう存在になると思われますか?

「間違いなく自分を成長させてくれる役です。何もかもが挑戦で不安の中、飛び込みました。自分のことを知らない方たちにも見ていただけて、知っていただける機会だと思っています。頑張って一生懸命やるのみなんですけれども、いろんなものを吸収できたらいいなと思います」

──これからどんどん緊迫するシーンが出てきますが、帰蝶としてどんな役割を果たしていきたいですか?

「第8回、9回で尾張に嫁いだ後も、戦があり、日々目まぐるしく環境が変わっていきます。今、読んでいる第23回、24回の台本でも、衝撃的な出来事があって『えーっ』っとなっています(笑)。激動の時代だからこそ、最後まで強い賢い帰蝶を演じていきたいです」

──ありがとうございました!

 さて、第9回では、帰蝶は信長に輿入れしたものの、祝言をすっぽかされてしまいます。翌朝帰ってきた信長と顔を合わせた帰蝶は、領民を思いやり、前日の不在について謝る信長に興味を持ちます。信長は婚儀に上機嫌の信秀と土田御前(檀れい)に、祝いの品を持参するのですが、それを見た2人から激しく叱責されます。父にも母にも愛されない彼を見た帰蝶は、徐々に信長に寄り添っていくのです。結婚式をすっぽかされても、根に持たず、むしろ寄り添っていく帰蝶。今後の2人から目が離せません。

【番組情報】

大河ドラマ「麒麟がくる」
NHK総合 日曜 午後8:00~8:45ほか
NHK BS4K 日曜 午前9:00~9:45ほか
NHK BSプレミアム 日曜 午後6:00~6:45

NHK担当 K・H

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