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“月9”初出演の技巧派俳優・望月歩を直撃!「もっといろんなことを学んでいきたい」2020/12/28

“月9”初出演の技巧派俳優・望月歩を直撃!「もっといろんなことを学んでいきたい」

 今年、連続テレビ小説「エール」や大河ドラマ「麒麟がくる」(ともにNHK総合ほか)に、立て続けに出演した望月歩が、現在放送中の「監察医 朝顔」(フジテレビ系)で“月9”に初出演している。望月が演じるのは、主人公・万木朝顔(上野樹里)が勤める法医学教室に新たにアルバイトして加わった医学生・牛島翔真だ。2015年に映画「ソロモンの偽証」で物語の鍵を握る中学生を演じ、映画デビュー作ながら、その確かな演技力で一躍脚光を浴びた望月。以降、「アンナチュラル」(TBS系)や「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)などの話題作に続けて出演するなど、着実にキャリアを積み重ねている。注目の技巧派俳優の素顔に迫る。

“月9”初出演の技巧派俳優・望月歩を直撃!「もっといろんなことを学んでいきたい」

── 望月さんは「監察医 朝顔」で“月9”初出演となります。前シーズンはご覧になっていましたか?

「もちろん見ていました! ドラマはいつも全部というくらい見ているので『監察医 朝顔』の前シーズンも見ていました。『~朝顔』は、朝顔先生と家族の何げない日常を切り取ったようなドラマだなと思っていて。そこが、この作品の魅力だと思っています」

── ドラマがお好きなんですね。ドラマをよくご覧になっているということでしたが、望月さんは“月9”で思い入れのある作品などはありますか?

「うーん、何だろう…。(月9ドラマの一覧を見て)あっ! 松本潤さん主演の『ラッキーセブン』(フジテレビ系)は大好きで、よく見ていました! ストーリーも、出演者の方々も本当に素晴らしいんです。“月9”という放送枠のイメージといえば、やっぱり“恋愛ドラマ”という印象が強いです。でも、最近は『朝顔』もそうですが、恋愛ものではない作品も多いですよね。作品の幅が広いなと思います」

── 今回「~朝顔」に出演すると決まった時、「あの空気感の中にどんな役で入れるのかとワクワクした」とおっしゃっていました。望月さん演じる牛島は、朝顔が勤めている法医学教室の一員となるわけですが、現場の雰囲気はいかがですか?

「上野さんをはじめ、法医学教室の皆さんは近すぎることもなく、離れ過ぎていることもなく、程よい距離感なんです。皆さんお優しくて、本当に仲がいいんですけど、仲良くしすぎない。一緒に撮影させていただいていて、とても居心地のいい現場です」

── なれ合い過ぎない、という感じでしょうか?

「そうです。皆さんが程よい距離感でいてくださって、とても楽しく撮影できています」

── 12月28日放送の第9話は、牛島が物語の軸となるストーリーになります。望月さんは牛島をどんなキャラクターだと感じていますか?

「牛島は今どきの男の子で、すぐにケータイで調べたり、SNSで得た情報を信じてしまったり…。僕としては、彼はこれまで失敗したことがないんじゃないかなと思うんです。大学にもストレートで入学していて、苦労した経験があまりない。それが、第9話では初めて挫折というか、失敗してしまう。第9話の台本を読んだ時は『あぁ、牛島やっちゃったな』って思いました」

── 今おっしゃっていたように、牛島はSNSで情報を得る、まさに“現代っ子”。近年、社会的な問題にもなっているSNSが第9話ではテーマにもなっていますが、望月さんご自身にとってSNSはどんな存在ですか?

「僕にとって、SNSはファンの方と唯一つながれる場所です。直接コメントをしたり、コメントを見ることができたり。特に得意・不得意ということではないですが、SNSは頑張っていきたいと思っています。あと、日記のような存在でもありますね。でも、書くネタがない時は少し困るかな…」

── 最近はコロナ禍ということもあって、SNSを充実させるためにカメラを始めたり、自分で動画編集をしてYouTubeを上げたりされる俳優さんも増えていますが、そういったことはいかがですか?

「YouTubeは今のところ予定はないですね(笑)。ゲームが好きなので、動画編集はよかったプレーとかを録画して、それを編集するくらい。ちょっと切って、貼って…という感じで、そんなに難しいことはしないんですけど…」

“月9”初出演の技巧派俳優・望月歩を直撃!「もっといろんなことを学んでいきたい」

── 牛島は自分が本当にやりたいことを模索している医学生ですが、望月さんが“役者”というお仕事を「この仕事に決めた!」と思ったきっかけを教えていただけますか?

「実は、最初から役者になりかったわけではないんです。子どもの頃は嵐さんが好きで、“アイドルなりたい! ジャニーズに入りたい!”と思っていたので(笑)。今の事務所に入って、お芝居のお仕事をいただいて、その流れで今、お芝居をさせていただいている…という感じです。その中で、ターニングポイントを挙げるとするならば、やっぱり『ソロモンの偽証』だと思います。1次オーデションから撮影終了まで1年弱くらいの長い時間をかけた作品ですし、同世代の子が集まっていて、もう一つの学校に通っている感覚でした」

──「ソロモンの偽証」で共演していた藤野涼子さんや板垣瑞生さん、清水尋也さん、富田望生さんたちもご活躍されていますが、その姿は刺激になりますか?

「もちろんなりますよ! みんな頑張っているなぁって」

── 今年は「エール」、「麒麟がくる」、「~朝顔」を含め、ドラマ10本に出演されました。今年1年を振り返っていかがでしたか?

「朝ドラ、大河ドラマ、月9の出演は、もちろん以前から目標にしていたところではあったのですが、『目標が達成できた!』ではなく『これから頑張らなきゃな』と思った1年でした。課題が見つかったというか、『頑張っていかなきゃ』といった感じですね」

── 今年20歳を迎えられて、これから年を重ねるごとに演じられる役の幅がより広がると思うのですが、“こんな役に挑戦してみたい!”と思う役柄はありますか?

「すぐにじゃなくても大丈夫ですか? いつか学校の先生とかやってみたいですね。今までは学生の役が多かったので、教える側も経験してみたいです」

── そんな今年を経て、来年の抱負をお願いします。

「そうですね。お仕事としてではないのですが、もっと勉強しないとなって思っています。そもそも“学ぶ”ということ自体は嫌いじゃないんですけど、学校の勉強が苦手だったんです。最近、同年代の子たちと話していても、得意なこと以外の知識が少ないなと感じることがあって。なので、もっといろんなことを学んで、知識をつけていきたいなって思っています」

── では、最後に俳優としての展望をお伺いできますでしょうか?

「『この役にはこの人だよね』って言ってもらえるような俳優になりたいですね。それって演じる側にとって醍醐味というか、言われて一番うれしい言葉だと思うんです。あとは『この人、作品によって全然違う』とか。作品によって、違う顔を見せられる。そんな俳優になりたいです」

“月9”初出演の技巧派俳優・望月歩を直撃!「もっといろんなことを学んでいきたい」
“月9”初出演の技巧派俳優・望月歩を直撃!「もっといろんなことを学んでいきたい」

【プロフィール】

望月歩(もちづき あゆむ) 
2000年9月28日生まれ。てんびん座。A型。14年放送のWOWOWドラマ「埋れる」で本格的な俳優デビュー。翌年、映画「ソロモンの偽証」での怪演が話題に。16年には映画、舞台で展開された「真田十勇士」に出演し、真田幸村の嫡男・真田大助を演じる。19年には映画「五億円のじんせい」で映画初主演を果たす。そのほか、ドラマ「アンナチュラル」(TBS系)や「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)、連続テレビ小説「エール」、大河ドラマ「麒麟がくる」(ともにNHK総合ほか)に出演。21年には、1月7日スタートのドラマ特区「夢中さ、きみに。」(MBSほか)の出演を控えている。

【番組情報】

「監察医 朝顔」 
フジテレビ系 
月曜 午後9:00~9:54 
※12月28日は午後9:00~10:48

撮影/You Ishii スタイリング/山田 梨乃

衣装協力/ニット 29,000円(ACANTHUS TEL:058-253-2750)、タートルネックニット 15,000円(IKIJI TEL:03-3634-6431)、パンツ 29,000円(KHONOROGICA/HEMT PR TEL:03-6721-0882)、シューズ 18,000円(NO NAME/STOCKMANS TEL:03-5426-2251)



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