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フジテレビ平成“木10”ポスターが一挙公開! ビジュアル制作担当が語る「白い巨塔」「Oh,My Dad!!」「ルパンの娘」裏話も2020/10/22

 東京・お台場のフジテレビ本社5階にあるフジテレビギャラリーでは、「フジテレビ平成木10ドラマ大ポスター展」が来年3月末まで開催中。木曜の午後10時台に放送されるドラマ枠・木曜劇場で平成時代に放送されてきた全119作のポスタービジュアルを見学できるイベントだ。

 ここでは平成の時代背景とともに木曜劇場=木10の歴史を振り返るだけでなく、「眠れる森」(1998年)など思い出の名作主題歌映像や、視聴率ベスト5作品のプロデューサーや監督からのオリジナル思い出コメントなど、ここでしか見ることのできないコンテンツも満載。最新作「ルパンの娘」出演者による直筆メッセージにも注目だ。(※「最新ドラマ紹介コーナー」は、12月頃に1月ドラマ「知ってるワイフ」に移行予定)

 知っている作品はもちろん、知らない作品のポスターまでもじっくりと見入ってしまうほどの充実ぶりだった。ずらりと並んだポスターを見ていくと、時代の変遷が分かるようで非常に興味深かったのだが、具体的にはどのような変化があったのか。2003年よりポスター制作に携わるフジテレビ広報局広報宣伝室のゼネラルプロデューサー・鈴木文太郎さんに話を聞いた。

 鈴木さんは木10という枠について、「若者向けでヒットが期待される月9作品が王道を行かなければいけないのに対し、木10はチャレンジングで実験的な番組が多いため、宣伝も比較的自由にやらせてもらえました」と語る。「ラブコンプレックス」(2000年)や「薔薇の十字架」(02年)、「大奥」(04年)、「独身貴族」(13年)などを例に挙げ「遊び心を持って(ポスター制作が)できるのが面白いところ」だと言うが、たしかに個性的で斬新なデザインが印象的だった。

 鈴木さんが最初に手掛けた作品は「白い巨塔」(03年)。「開局45周年の記念作品で、強い原作もある。さらに2クールの大作ということもあり、社運が懸かっていました。これだけの大作をどうやって宣伝しようかと悩みましたが、後に原作の山崎豊子先生から『いいポスター』だと褒めていただいたのはいい思い出です」と振り返る。

 また、織田裕二主演の「Oh,My Dad!!」(13年)では、鈴木さん自身がポスター撮影のために台本を作成したのだとか。父子が笑顔で会話をしているようなポスターだが、「自然な笑顔を要求するのが本当に大変なんです」とポスター制作の難しさを語る。撮影の時点では役者同士のなじみがない場合も多く、どうやって役に入り込んでもらうのかを考える必要があるそうで「台本を基に芝居をしてもらい、しゃべっている設定で仲良くなったうちにようやく到達した1枚です」と当時の苦労を話す。どの作品も、その一瞬を切り取るための計り知れない苦労があったのだと思うと、見方も変わってくるかもしれない。

 平成初期の作品には文字情報が多いものもいくつかあり、これについては「この時代はコピーライターブームがあったのでコピーが重要視されていました」とのこと。「新進気鋭のライターさんに書いてもらったりしていたので、言葉があふれている作品も多いです。逆に今は広告のトレンド的にもそこまでコピーを重視するわけではなくて、ビジュアルで見せていくことの方が多いですね」と時代による変化もあるそうだ。しかし、「確かに合成の技術やアートのトレンドによって発想は変わってきましたが、出演者を奇麗に撮って魅力的に見せていくという根本は変わっていません。そうやって少しずつ進化してきたのかもしれませんね」とポスター制作の根幹は変わらないようだ。

 さらに「ルパンの娘」のポスターは、深田恭子や瀬戸康史ら豪華キャストが実際に集合して撮影したのだそう。「最近はキャストそれぞれが個々で撮影し、後から合成する場合も多いですが、家族写真なので集まっていただきました。パート2ということもあり、チームワークも良く楽しい雰囲気で和気あいあいと撮影されていました」と裏話も。深田が抱いている赤ちゃんの存在が気になる1枚だが、これが狙いなのだそうで「“赤ちゃんがいるの⁉︎”と話題を集めようという作戦です」と明かしてくれた。

 この貴重な機会に、時代の変遷と共に1枚のポスターに込められた工夫を思う存分堪能していただきたい。フジテレビギャラリーで午前11時から午後5時まで開催中だ。(月曜休館、祝日の場合は翌日休館。最終入場は午後4時30分)

【イベント情報】

「フジテレビ平成木10ドラマ大ポスター展」
会場:フジテレビ本社ビル5階 フジテレビギャラリー(無料エリア)
期間:2020年10月17日〜2021年3月末日(予定)
時間:午前11:00〜午後5:00  ※最終入場は午後4:30、途中日時変更の可能性あり
料金:無料

フジテレビ担当M・F

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