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【「リーガル・ハート」連載・後編】反町隆史&和久井映見の独占対談!「それぞれが戦ってきた中で同じ思いを持っていたからこそ、再会できたんじゃないかな」2019/08/18

【「リーガル・ハート」連載・後編】反町隆史&和久井映見の独占対談!「それぞれが戦ってきた中で同じ思いを持っていたからこそ、再会できたんじゃないかな」

──今作は、“いのち”というのも大きなテーマとなっていますが、このドラマを通して、“いのち”について感じたことがあれば教えていただけますか?

反町 「村越の話でいえば、娘の麻由(田畑志真)が亡くなったことが相当な引き金になっていて、それは原作者の村松謙一先生がいつも心のはじにずっと抱えていることだと思うんですね。だからこそ、一つの会社があった時に、村越にとって“その会社に関係している人々の家族を救うこと=いのちの重さ”という考えなんだということを僕自身も意識していました」

──作中には、村越が手帳を取り出して麻由の写真を見て元気をもらうシーンが毎回出てきますもんね。和久井さんはいかがですか?

和久井 「特に、1話に出てきた誠一の『潰していい会社なんて、本来一つもない』というセリフがとても印象に残っているんです。そこに人が存在するということは、みんなそれぞれに家族がいてさらに人のつながりが存在するということで。今、目の前に見えているのが5人、10人であってもその後ろには100人も200人もの人が存在しているということ。命があるということ。だから、一つ一つを大切にしていかないといけないんだと。そういうメッセージが、あのシーンの中にバッと見えてくる気がして、グッときました」

【「リーガル・ハート」連載・後編】反町隆史&和久井映見の独占対談!「それぞれが戦ってきた中で同じ思いを持っていたからこそ、再会できたんじゃないかな」

──ドラマでは、村越がさまざまな企業を倒産から救っていきますが、反町さん、和久井さんご自身が今までの人生を振り返った時に、人に助けてもらった経験などあれば教えていただけますか?

反町 「和久井さん、ありますか?」

和久井 「私は常…ですね。撮影現場でも、人とのご縁でも」

反町 「常に!」

和久井 「常に(笑)。今回も反町さんをはじめ、一緒に仕事をさせていただいたスタッフ、キャストの存在に。例えばですが、撮影がずっと続いていくと睡眠や食事の時間がとれなかったりして、いろんなことが重なってきた時にちょっと気持ちが…」

反町 「揺れるよね」

和久井 「そうなんですよね。そんな時、現場の皆さんが、それぞれのポジションで自分の仕事をまっとうされている姿を見て、『あ~いかんいかん! 私もちゃんとしないとな』と思うこと、たくさんあるんです」

【「リーガル・ハート」連載・後編】反町隆史&和久井映見の独占対談!「それぞれが戦ってきた中で同じ思いを持っていたからこそ、再会できたんじゃないかな」

反町 「感じ方というのは、いろいろありますよね。どこでどう感じるかは、自分の中でのアンテナがどの程度の範囲に広がっているかということだと思うんですけど。僕も今回、和久井さんのお話と同じ思いを強く感じたことがあって。というのも、1話を撮影していた最初の頃に、あるメーンのカメラマンの奥さんが病気になられたんですね。『大変そうだな』と思って見ていたんですけど、『大丈夫ですか?』というような軽い言葉はもちろん掛けられず…。でも、そのカメラマンさんは毎日現場に来られて仕事をされていたんです。その姿を見て僕は『このドラマを撮っていて良かったな』と感じてもらえるものを作りたいと思いました。彼に、言葉としては何も掛けられなかったけど『この人と一緒に仕事ができたから、この時は良かった』と感じてもらえる瞬間というものを作りたいなと。だから、今回和久井さんとの共演が22年ぶりということですが、これまでお互いがいろんな現場に立って、いろんなことを感じながら自分なりの姿で戦ってきたと思うんですけど、そのスタッフの皆さんへの気持ちの部分は同じだと思うんですよね。もちろん、今まで自分が演じてきた役や、その役を演じて得た答えなど異なる部分もあると思いますけど、その上でこうやって和久井さんと再会できているということは、感覚として同じものがあったんじゃないかな」

【「リーガル・ハート」連載・後編】反町隆史&和久井映見の独占対談!「それぞれが戦ってきた中で同じ思いを持っていたからこそ、再会できたんじゃないかな」

 とても優しく、丁寧に質問に答えてくださった反町さんと和久井さん。お二人の同じ思いがあったからこそ、22年の時を経ての再共演につながったという、とてもすてきなお話を聞かせてくださいました。そして、お二人はもちろん、前編でインタビューをさせていただいた堀井新太さんやスタッフの皆さんが「良い作品を作ろう」という思いを持ち、それぞれの役割に一生懸命向き合いながら「リーガル・ハート」が作られているんだと感じました。日々生活していると忘れてしまいがちな“いのちの重さ”ですが、反町さんたちの思いがこもったこの作品で、改めて感じてみてはいかかがでしょうか?

【プロフィール】

反町隆史(そりまち たかし)
1973年12月19日生まれ。埼玉県出身。ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系)、「相棒」シリーズ(テレビ朝日系)、「限界集落株式会社」(NHK総合)、「バージンロード」(フジテレビ系)、映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」「相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断」「カノジョは嘘を愛しすぎてる」などの話題作に出演。

和久井映見(わくい えみ)
1970年12月8日生まれ。神奈川県出身。 ドラマ「ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!」(テレビ東京系)、「必殺仕事人」シリーズ(テレビ朝日系)、連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK総合)、「バージンロード」(フジテレビ系)、映画「いちごの唄」「体操しようよ」などの話題作に出演。舞台「不機嫌な女神たち プラス1」が10月19日から上演予定。

【番組情報】

ドラマBiz「リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~」 
テレビ東京系 月曜 午後10:00~10:54
BSテレ東 金曜 午後9:00~9:54

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当) 
撮影/蓮尾美智子

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