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【「リーガル・ハート」連載・前編】堀井新太を支え続ける言葉とは?「それを思い出して『俺はまだ戦える』と自分に言い聞かせています」2019/08/12

【「リーガル・ハート」連載・前編】堀井新太を支え続ける言葉とは?「それを思い出して『俺はまだ戦える』と自分に言い聞かせています」

 反町隆史さん演じる再建弁護士・村越誠一が、さまざまな中小企業を倒産から救うべく奮闘するドラマ「リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~」(テレビ東京系)。多額の負債を抱え、倒産しか道がないような企業でも、あらゆる手段を使い再建への道を切り開いていく村越の姿はとてもかっこよく、見ていて元気をもらえますよね。かと思えば、彼を支える妻の祥子(和久井映見)をはじめ、村越法律事務所で働く部下の永井茜(小池栄子)や池田伸司(堀井新太)との掛け合いにほっこりするなど、見どころ満載のドラマとなっています。

 今回インターネットTVガイドでは、そんな豪華出演陣のインタビュー連載を敢行! 前編では堀井新太さん、そして後編には反町隆史さん&和久井映見さんにご登場いただきます。

 ドラマでは、法律事務所で村越と一緒に働く事務員・伸司を演じる堀井さん。演じる役柄についてはもちろん、今作で初めて挑戦して苦労したことや、プライベートで興味があることなどさまざまなお話を明かしてくれました!

【「リーガル・ハート」連載・前編】堀井新太を支え続ける言葉とは?「それを思い出して『俺はまだ戦える』と自分に言い聞かせています」

──ドラマでは、村越法律事務所の雰囲気がとても楽しくてほっこりするのですが、撮影現場でも皆さんで和気あいあいとされていたのでしょうか?

「そうですね! 反町さんは初めて共演させていただいたんですけど、とても僕のことをかわいがってくださって。現場でお昼ご飯を食べる時に、近場にいいお店がないか検索して行かれるんですけど、その時に誘っていただいてごちそうになったり、プライベートで一緒に釣りに行かせてもらったりしました。永井茜役の小池栄子さんは、朝ドラ『マッサン』(NHK総合)で姉弟を演じさせてもらっていたので今回もすごくやりやすくて。撮影現場でも何度も僕のボケをひろってくださって、大変お世話になりました(笑)。米倉正臣役の橋爪功さんも初めて共演させていただいたんですけど、撮影の時に『お前がいるから楽しいな』と言っていただいたのがとてもうれしかったです。村越祥子役の和久井さんは本当に朗らかな方で優しいオーラがにじみ出ていました! イメージ通りですごい優しくて…声もとっても奇麗で癒やされました(笑)。全体的に会話が途切れず、雰囲気も明るくてありがたい現場でした」

──今回演じられた伸司は、ちょっとぬけているけど、一生懸命さがすごく伝わってくる印象を受けました。そんな伸司を演じる際に、意識していたことはありますか?

「監督たちと共通して意識していたのは、法律事務所のシーンをできるだけ明るくしたいから、伸司も常に明るくというイメージでした。あと、一生懸命だけど空回りしちゃうところを意識して演じることで、みんなにツッコまれたり…という事務所内の関係性が分かりやすく映ればいいなと思っていました」

【「リーガル・ハート」連載・前編】堀井新太を支え続ける言葉とは?「それを思い出して『俺はまだ戦える』と自分に言い聞かせています」

──作中では、法律用語なども多数出てくるかと思いますが、セリフは大変ではなかったですか?

「そうですね。セリフよりも、表情で見せないといけないシーンが多かったのが一番苦戦した部分ですね。今回ナレーションをやらせていただいたので、僕の表情を映してもらう場面が多くて。ナレーションの言葉と同じ表情を見せていかないといけないんですけど、画面を通してみると意外と伸司の表情が伝わらないということが多々あったので、そこは苦労しました。例えば、眉を少し動かしたり、口角をちょっと上げるだけでも意味が変わってくるので、撮影の最初の方は鏡を見ながら試行錯誤していた気がします」

──今回のナレーションは基本的にずっと伸司ですもんね。

「そこが今までやってきたドラマと違ったので、『これだけナレーションをしゃべるのは珍しいな』と思いながらやらせてもらっていました」

──ドラマでは村越がさまざまな企業を倒産から救っていきますが、堀井さんご自身が今までの人生を振り返った時に、誰かに助けてもらったり、人からもらったアドバイスが今も生きているというような経験があれば教えてください。

「朝ドラ『マッサン』の撮影時に、ある監督から『新太は映像として映った時に、なんか好かれるんだよ』と言っていただいたのがすごいうれしかったですね。それって一種の才能じゃないですか? そういうのを俺も一応持っているんだと思って(笑)。自分の中でいろいろあるけど、そう言っていただけたことで『役者をやってていいのかな』と。その言葉を毎回思い出して『俺はまだ戦える』と自分に言い聞かせています」

【「リーガル・ハート」連載・前編】堀井新太を支え続ける言葉とは?「それを思い出して『俺はまだ戦える』と自分に言い聞かせています」

──素敵なお話をありがとうございました! ドラマでは“いのち”というのが大きなテーマとなっていますが、このドラマを通して、“いのち”や“生きること”について新たに感じたことなどあれば教えていただけますか?

「いのち=人生だと思うようになりました。今回このドラマに出演させてもらって一番感じたのは、主人公の村越先生が毎日毎日全力で生きてらっしゃるんですよ。依頼者に活力を与えて、自ら会社を運営できるまでにさせていくお話なので、見ていて『俺も一日一日こんなに全力で生きていたかな?』と思うと、そうじゃないんですよね。暇な時には自分の好きな携帯ゲームをしたりしてちょっとだらけていたんですけど、そういう時間を削って、いろんなことに挑戦して人生を豊かにしていきたいと思いました。例えば、海外交流にすごく興味があって…会話ができるようになりたいと思っています。そういうふうにいろんなことを学んでいって、人として役者として大きくなっていきたいなと、村越先生の姿を見て思いましたね。割と諦めちゃう人の方が多いじゃないですか? 意外と死ぬ気になってやってみたら、何か得るものがあるんじゃないかなと。自分と向き合って苦手なことや嫌いなことにも挑戦していって、人としていろいろ成長していきたいなと思いました」

【「リーガル・ハート」連載・前編】堀井新太を支え続ける言葉とは?「それを思い出して『俺はまだ戦える』と自分に言い聞かせています」

──最後に視聴者の皆さんへ、ドラマの見どころも含めメッセージをお願いします!

「この作品は、誰もが共感できるヒューマンドラマです。村越誠一さんの全力投球を見ていただいて、明日からの活力をもらってください!」

 伸司のキャラクター同様、とても元気に明るく話してくださった堀井さん。ニコッ!と笑いながら答えてくれるその姿が場の雰囲気を柔らかくしてくれるので、お話に出てきた“なんか好かれる”の理由が分かりました。ぜひ皆さんもあらためて画面での堀井さんをチェックしてみてくださいね! 「リーガル・ハート」インタビュー連載・後編では、反町隆史さんと和久井映見さんに登場していただきます。ここでしか読めない完全独占対談で、お二人の22年ぶりの共演についてとてもすてきなお話を明かしてくださったので、後編(8月18日公開予定)もお見逃しなく!

【プロフィール】

堀井新太(ほりい あらた)
1992年6月26日生まれ。東京都出身。 ドラマ「警視庁捜査資料管理室」(BSフジ)、大河ドラマ「西郷どん」(NHK)、「ストロベリーナイト・サーガ」(フジテレビ系)、「盤上のアルファ」(NHK BSプレミアム)、「3人のパパ」(TBS系)、映画「生きる街」「青空エール」、舞台「少女ミウ」、「家族の基礎~大道寺家の人々~」などの話題作に出演。ドラマ「ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~」(NHK総合)が10月18日スタート。

【番組情報】

ドラマBiz「リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~」 
テレビ東京系 月曜 午後10:00~10:54
BSテレ東 金曜 午後9:00~9:54

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当) 
撮影/蓮尾美智子



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