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池田エライザ「ルームロンダリング」インタビュー【後編】 「根拠のある自信を持てるように、全部頑張る」2018/11/18

池田エライザ「ルームロンダリング」インタビュー【後編】 「根拠のある自信を持てるように、全部頑張る」

 放送中のドラマ「ルームロンダリング」(MBS/TBS)では、成仏できない幽霊が居座る、事故物件に住み込む八雲御子役を演じている池田エライザさん。インタビュー後編では、お部屋のこだわりや2018年に印象的だった作品などをお聞きしました。(【前編】はこちら)

こだわりを詰め込んだマイルームは「自分の一大帝国」

池田エライザ「ルームロンダリング」インタビュー【後編】 「根拠のある自信を持てるように、全部頑張る」

──池田さんがもし御子の立場だったら、御子のように幽霊の話を聞いて成仏させようとしますか?

「幽霊は家賃払ってくれないでしょー。一人暮らし好きなんですよ(笑)。居座ってくれるのはいいですよ、でも契約したのは自分だしなー…(笑)。でも性格の不一致の可能性もありますもんね~。性格次第かなーって感じです。日本語をしゃべれる方だったらいいなー。ふふふ。こういう話好きなんですよ(笑)。どうするだろうなぁ。とりあえず『霊媒師とか呼んだ方がいいの?』って霊に相談して、『成仏してみる~?』ってところから始めると思います(笑)」

──(笑)。ご自身のお部屋でこだわっているのはどのような部分ですか?

「映画をプロジェクターで見ることです。紙をひいてるんじゃなくて壁一面に映して見てるんです。それぐらいですかねー…。部屋にはこだわってるんですよ、引きこもりなんで(笑)。自分の一大帝国を築き上げてるんでね。シアタールームから衣装部屋まで全部、こだわりにこだわってます。最近、ダイニングテーブルを家に置いたんです。前はソファーの間に座って低いテーブルで三角座りとかしながら食べてたんですけど、大きいテーブルがあるといいですね。家に帰ったら1日中掃除してますもん。この前、上白石萌音ちゃんがうちに来て、一緒にペスカトーレ作って食べました。タバスコが入ってるオリーブオイルが売ってて、おいしそうと思って買って、あとはホタテとアサリとカキを買って。でも2人ともそんなにお酒飲まないんで、ペスカトーレと生ハムとスモークチーズがあったのに萌音ちゃんのお母さまからいただいたお茶を飲むっていう(笑)。深煎りのお茶を飲みながらペスカトーレを食べてました」

──上白石さんと仲良しなんですよね。

「本当にかわいいんです。服を萌音ちゃんにあげちゃうこともあるんですけど、私ぶかぶかの服ばっかり持ってるから、萌音ちゃんが着るとめちゃめちゃでかくて! それもかわいいんですよねぇ~。あと、萌音ちゃんが最近ミニギターでギターを弾いてるって言ってて、悶え苦しみました。ほんっっとにかわいい。あぁ、なんてかわいいんだ。前に2人でおでかけした時に雨が降ってきたから、肩をこう…肩に腕を回して傘を差してたんですよ。身長が20cm近く違うんで、キュンキュンしちゃって! 萌音ちゃんかわいいなーって。萌音ちゃんがちょこまかちょこまか動いてその度に傘から出ちゃうから、逃げないようにしてました。そんな感じです。何の話だろう(笑)。女の子の話になると止まんなくなっちゃうんですよねぇ」

「まだまだ1年を締めくくる気分にはなれないです」

──2018年も残り2カ月となりましたが(取材は10月下旬に実施)、池田さんは今年多数の映画やドラマに出演され、大変お忙しい日々だったのではないかと思います。振り返ってみて、どのような1年でしたか?

「まだまだ働きますよ、今年。なので、まだ締めくくる気分にはなってないというか…。果たすべき責任はたくさんあるんですけど、一つ言えるのは、あっという間がすぎる!! 1月、2月に撮った作品のこともまだ鮮明に覚えているし、その時出会った人たちとの会話も覚えているし、でもその時撮った作品が今公開されていて、同時にそれよりもっと前に撮った作品も公開されて…。時間が経つのはあっという間だけど、毎日丁寧に生きていたはずで。なんでこんな早くなっていくんですかねぇ。映画って、1カ月単位とかで撮って、温めている時期があって、公開されて、そこまでで1年くらい関わってる期間があるんです。それでも早く感じるけど、気持ちとしては本当に大事にやってこれたって思うし、今過ごしてる時間も、来年の1月とか、2月、3月の作品につながってるんですよね。まだまだ締めくくりとかじゃなくて、22歳から23歳になっていくように、まだくくれないというか。2018年から2019年になるってだけで締めくくりというよりは、一つ一つ、作品単位で時間を過ごしているなぁという感覚です」

──映画「ルームロンダリング」をはじめ、「伊藤くん A to E」「SUNNY 強い気持ち・強い愛」「億男」など話題作へのご出演も続きましたが、池田さんによって一番印象的だった作品やお仕事を教えてください。

「えー、やだ。そんなこと言いたくない(笑)」

スタッフ一同 「(笑)」

「いろいろありますもん。自分が力不足だったなって思っても周りから評価していただけたりとか、自分が思っているのとは違う形で何か返って来たりとかもあるんですけど、でも自信はそんなにないです。根拠のある自信を持てるように頑張ってるけど、やっぱり自分にはなかなか自信が持てないから。だから頑張るんですけどね。だからまだ『これが1番頑張った』とかもないです。全部頑張った(笑)。変なとこ真面目なんで、一つ一つ、一生懸命やってます。『ルームロンダリング』は関わってる期間が長いので、思い入れは強いですね。日常を過ごす中で、自分の中で置いてけぼりにしちゃってる気持ちだったりとか、最近なんとなく適当に生きちゃってるな、みたいなところをすくい上げてくれる作品になっていると思います。明日がちょっと豊かになる作品なんじゃないかなって思うので、皆さん、どうぞご贔屓に!(笑)。ふふふ(笑)」

池田エライザ「ルームロンダリング」インタビュー【後編】 「根拠のある自信を持てるように、全部頑張る」

 周りを和ませるおっとりとした雰囲気を持ちながらも、誠実で、芯の通った言葉を返してくださった池田さん。御子のように不思議な体験をしたとしても「明確な確証のあるものしか信じられないタイプです。例えば金縛りにあっておばけが見えたって聞いたら、『でも目は閉じてたんでしょ? なんで見えるの? なんで? なんで? なんで?』って性格なんです(笑)」と現実的。また、プレゼント用にサインをお願いすると「おせっかいコメント書きました♡」とそれぞれ異なるコメントを書き加えてくださいました! 池田さんからのありがた~いお言葉の入ったサインポラのプレゼント、ご応募お待ちしております。

池田エライザ「ルームロンダリング」インタビュー【後編】 「根拠のある自信を持てるように、全部頑張る」

【プロフィール】

池田エライザ(いけだ えらいざ) 
1996年4月16日生まれ。福岡県出身。おひつじ座。B型。2009年、雑誌「ニコラ」(新潮社)の専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、13年まで専属モデルを務める。13~18年には「CanCam」(小学館)の専属モデルとして活躍。主な出演作は、映画「みんな!エスパーだよ!」「ReLIFE リライフ」「一礼して、キス」「SUNNY 強い気持ち・強い愛」「億男」、ドラマ「ホクサイと飯さえあれば」「伊藤くん A to E」(ともにTBSほか)など。音楽番組「The Covers」(NHK BSプレミアム)ではリリー・フランキーと共に司会を務める。

【番組情報】

「ルームロンダリング」 
MBS 日曜 深夜0:50~1:20 
TBS 火曜 深夜1:28~1:58

取材・文/宮下毬菜 撮影/蓮尾美智子



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