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神尾楓珠×池田エライザ「左ききのエレン」インタビュー 凡才と天才を演じる2人の共通点は“内弁慶”と“引きこもり”!?2019/10/16

「めちゃくちゃ共感できる、『アツい』青春群像劇です」

 監督を務める後藤庸介氏は、こう表現した。

 10月20日からMBSでスタートするドラマ「左ききのエレン」(MBS/TBSドラマイズム)は、理不尽で容赦ない現代社会で、“何者か”になることを夢見ながら大手広告代理店で働くデザイナーと、天才ゆえの苦悩と孤独を抱えながらニューヨークで活動する画家という2人の若者を中心に、「本当の自分」を見つけるまでをリアルに描き出す青春群像劇である。

 デザイナーの朝倉光一役は神尾楓珠さん。ここ1年で最も知名度を高めた俳優の一人と言っても過言ではないほどの活躍ぶりで、ドラマ「恋のツキ」(テレビ東京ほか)、「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)、「都立水商!~令和~」(MBS/TBSドラマイズム)や、映画「うちの執事が言うことには」、「HiGH&LOW」シリーズの最新作への出演など、多数の話題作に出演し存在感を発揮している。

 一方、天才画家の山岸エレン役を務めるのは池田エライザさん。女優やモデル、そして音楽番組の司会としても活躍しながら、さらに今年、もう一つの新しい顔も見せる。映画監督だ。2020年の夏に公開予定の映画「夏、至るころ」で初監督に挑戦。何か発表があるたび、作品を見るたびに、その多彩さに驚かされる。

 そんな2人によって描かれる「左ききのエレン」。まだクランクインから数日、さらに共演するシーンの撮影を迎えておらず「まだあんまりしゃべってないんです(笑)」(池田)というタイミングで、今後の作品に込める思いや、まだ打ち解ける前の互いの印象を聞いた。

「『ジャンプ』作品の実写化に出るのが夢だったんです」(神尾)

──ダブル主演を務めるお二人は、本作が初共演ですね。

池田 「まだあんまりしゃべってないんです(笑)」

神尾 「同じシーンがあんまりないんですよ。僕は、(池田さんと共演と聞いて)めっちゃ緊張しました(笑)」

池田 「なんですかそれ~(笑)。怖い女優みたいじゃないですか(笑)」

神尾 「嫌われちゃいそうだなって思って(笑)」

池田 「私は、神尾さんが演じる光一も神尾さん自身も、結構飄々として見えるんですけど、お芝居を見ていると『素直に受けてくれるなぁ』って思う瞬間があって。共演する身としては、ありがたいなぁと思います」

神尾 「(池田さんが)エレンとしてどしっと構えてくれているから、受けることができるのかなと思います。池田さんとエレンは、まとっている空気感や存在感が一致しているなと感じます。光一も、エレンの前に行くとちょっと物怖じするんですよ。物怖じしながらも頑張って思っていることをぶつけるんですけど、やっぱりどこか物怖じしちゃいますね」

池田 「私は神尾さんがどういう性格の方なのかを知らなかったので、お会いするのが楽しみでした。人の見た目で『この人ってこういう人だよね』って思いつけるタイプじゃないので、どういう方なんだろうと思って。お芝居を見たら『すごい、光一だ!』って。お顔立ちが、何を考えているか分からないじゃないですか。やる気がなさそうに見えると言いますか。でも、“目力世界遺産”でしたっけ?」

神尾 「ばかにしてる?(笑)。別にそれ、言わなくていいじゃん!(笑)」

池田 「ふふふ(笑)。そのアンニュイなお顔立ちと、光一として熱くなっていることの掛け合わせが、すごくすてきだなと思って。いわゆる“熱血くん!”みたいな顔立ちの人が頑張るよりも、あんな人もこんな人も、こうやって奮闘しているかもしれないって思わせてくれる、そんな厚みが出るなってすごく思いました」

──お二人とも原作を読んでいたとのことですが、出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

神尾 「僕は『(少年)ジャンプ』(集英社)が好きで、『ジャンプ』作品の実写化に出るのが夢だったんです。『左ききのエレン』は少し毛色の違う作品だと思うんですけど、『夢がかなった』という感覚でした。世間的なイメージでは、僕はそんなに『頑張るぞ!』って張り切るタイプには見られないんです。だから『僕がキャスティングしてもらえるんだ!』って。びっくりしました」

──「頑張るぞ!」と一生懸命になるタイプに見られることは少ないけれど、実際は努力家なタイプだと。

神尾 「そうです、そうです(笑)」

一同 「(笑)」

神尾 「そんなに悩まないタイプで、あまり苦悩することがないので。悩みながらも、そこで腐らずに前に進もうとすることができる光一はかっこいいなって思います。エネルギーがあるじゃないですか。エネルギーがある人に、僕はなりたかったんですよ。……なれなかったんですけど(笑)」

──池田さんは、出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

池田 「かっぴーさんの漫画を以前から読んでいたんですけど、『左ききのエレン』という作品が始まった時に、『私と同じ、左ききだ!』『私と名前も似てる!』って親近感が湧いたんです。もし実写化をするならエレン役をやりたいなって思っていたんですけど、連載が始まった頃は今よりもまだまだ自信がなかったので、『演じることができるか分からないけど、でもやりたい』って思っていました。やりがいのある役ですし、読み進めていくにつれて『ほかの左ききの人がやったら、本当に悔しいだろうな』と思って。なので、演じることができると決まってうれしかったです」

──最初にエレン役をやりたいと思った頃と比べると、今は自信が持てていますか?

池田 「自信はたぶん、一生つかないと思います。たぶん、年齢を重ねていけば重ねていくほど、エレンのことを理解していけるとは思うんです。でも、今だからこそ敏感に演じることができているので、今この役を演じることができて幸せだなって。もしほかの女優さんがエレン役だったら、私は絶対見ないです(笑)」

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