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八木莉可子、シンガー&アイドル役に奮闘!「音楽活動は安易に手を出してはいけないなという気持ち(笑)」──「パリピ孔明」インタビュー2023/11/01

八木莉可子、シンガー&アイドル役に奮闘!「音楽活動は安易に手を出してはいけないなという気持ち(笑)」──「パリピ孔明」インタビュー

 フジテレビ系で放送中のドラマ「パリピ孔明」。向井理さん演じる名軍師・諸葛孔明が現代の渋谷に転生し、上白石萌歌さん演じるアマチュアシンガー・月見英子を成功に導いていく音楽青春コメディーです。

 本作で、ギターを片手に披露した歌声が「うますぎてびびった!」とSNSで話題なのが、久遠七海役の八木莉可子さん。アイドルグループ・AZALEA(アザリエ)のボーカルとして、楽器だけではなくダンスにも挑戦した八木さんに、練習の過程や音楽にまつわるお話などを伺いました!

「歌手の方へのリスペクトの気持ちがさらに大きくなりました」

八木莉可子、シンガー&アイドル役に奮闘!「音楽活動は安易に手を出してはいけないなという気持ち(笑)」──「パリピ孔明」インタビュー

──まず、本作のオファーを受けた時の心境をお聞かせください。

「ギターとベースと歌とダンスに挑戦させていただく役柄だったので、正直最初は不安でした。ダンスは以前CMで挑戦したことがあるんですけど、習ったことはないですし、ギターとベースに関してはほぼ触ったこともない状態だったので、果たして自分にできるのだろうか…という不安が大きかったです」

──不安な気持ちを抱えつつも、挑戦に踏み切れた理由はありますか?

「そういった多才な役を、経験のない私に託してくださったのはすごくありがたいことなので、頑張ろうと決意して受けさせていただきました」

──撮影では不安な気持ちは解消されましたか?

「いや、むしろ不安は大きくなったところもあって…(苦笑)。というのも、出演されているのは、プロダンサーの方や音楽経験者の方ばかりだったので、撮影の様子を見させていただいてからは、なお緊張した部分もありました」

──ダンスといえば、AZALEAのダンスは個性的な振り付けが印象的でしたが、CM撮影以来のダンスはいかがでしたか?

「自分でダンススタジオを借りて、本番で着る衣装を持って行って練習していました! AZALEAのメンバーとはずっと一緒に練習していたので、めちゃくちゃ仲良くなれて。本番は『今まで頑張ってきた成果をぶつけよう!』って3人で気合を入れて挑みました」

──ダンスレッスンを通して、本物のグループのような結束力が生まれたのですね。

「そうですね。ダンス経験者の子もいるので『こうした方がいいんじゃない?』とか、みんなで教え合いながら練習していたので、そこで一気に仲良くなれました」

八木莉可子、シンガー&アイドル役に奮闘!「音楽活動は安易に手を出してはいけないなという気持ち(笑)」──「パリピ孔明」インタビュー

──本番で披露する時は、どのような心境でステージに立ちましたか?

「七海はダンスをすることに対して少し抵抗があるという役なので、抵抗したい気持ちもありつつ、でも本当に3人で練習してきた過程もあったので『頑張ろう!』という気持ちもありつつ…という少し複雑な心境で撮影に挑みました」

──AZALEAのために書き下ろされた楽曲「No Future But Go To Future」の推しポイントを教えてください!

「七海としては葛藤しながら歌う楽曲ではあるんですが、変わることを否定するのではなく肯定するようなフレーズや、自分の背中を押してもらえるような歌詞がすごく好きです」

──AZALEAは衣装も独特の世界観があって、とてもかわいかったです!

「AZALEAは、お客さんも(和田聰宏演じる)プロデューサーの唐澤さんも含めて、衣装や身に着ける物がピンクで統一されているんです。テーマカラーがあるのが魅力的ですよね」

──普段、七海が着ている衣装にもこだわりがあるのでしょうか?

「それぞれの個性に合うような格好をスタイリストの方が提案してくださっています。一夏(葵うたの)がギャルっぽい服装なのに対して、七海はおとなしめな格好をしていたり、メークも薄めにして、七海の真面目さを表現しています。役柄の個性に合わせたスタイリングがされているのがポイントです」

八木莉可子、シンガー&アイドル役に奮闘!「音楽活動は安易に手を出してはいけないなという気持ち(笑)」──「パリピ孔明」インタビュー

──ダンスに加えて、ギターやベースなどの楽器も未経験ということで大変だったのではないでしょうか?

「本当に難しかったです。ベースはピック弾きも指弾きもあるので、練習の途中で指の皮がめくれちゃったこともあります。ベースは一音一音で押さえるんですけど、ギターはコードで押さえないといけないし…ってもう頭がごちゃごちゃになってしまって」

──さらに、弾き語りにも挑戦されていました。

「弾き語りは、自分が歌っているのと、手のストロークのリズムが違うということを初めて知って、シンガーソングライターの方のすごさをあらためて感じました。普段から音楽を聴くことは好きなんですけど、歌手の方へのリスペクトの気持ちがさらに大きくなりましたね」

──普段はどんな音楽を聴かれますか?

「最近だと、友達におすすめしてもらった『んoon(ふーん)』というバンドにハマっています。他にも好きな歌手の方はたくさんいますし、洋楽、k-pop、中国の歌などジャンル問わずいろんな曲を聴いています!」

──今後、八木さんの音楽活動も期待できるのでしょうか…?

「音楽の楽しさというものを知ることができたので挑戦してみたい気持ちもあるのですが、今回やってみて『音楽ってこんなに難しいものなのか…!』と痛感したので、安易に手を出してはいけないなという気持ちです(笑)」

「現場と普段の自分の切り替え方で悩んだ部分もあって…」

八木莉可子、シンガー&アイドル役に奮闘!「音楽活動は安易に手を出してはいけないなという気持ち(笑)」──「パリピ孔明」インタビュー

──七海とご自身で似ている部分があれば教えてください。

「自分と七海が重なる部分は、オタクっぽい部分ですね。私も好きなものを突き詰めちゃうタイプですし、何事に対してもオタク気質なところがあるので、七海の“音楽オタク”な部分が似ているんじゃないかなと思っています」

──ちなみに何オタクですか?

「今は『呪術廻戦」にハマっています(笑)」

──共演シーンが多かった、英子役の上白石萌歌さんの印象についてお伺いしたいです。

「今回初めてお会いしたんですけど、すごく優しい方でした。初めてギターを演奏するシーンで緊張していた私に、ギターの演奏経験がある上白石さんが優しく声をかけてくださって。空き時間には、AZALEAの3人と上白石さんと一緒にダンスの動画も撮りました」

八木莉可子、シンガー&アイドル役に奮闘!「音楽活動は安易に手を出してはいけないなという気持ち(笑)」──「パリピ孔明」インタビュー

──七海は英子に対して「実は私、AZALEAのメンバーなんだ」と告白する描写がありますが、八木さんご自身の「実は〇〇」な部分を教えてください!

「実は怖がりです。クールに見えて強そうと言われるんですけど、そんなことはなくて、お化けも暗い場所も血も苦手です(笑)。真っ暗な部屋で寝られないので、毎日プラネタリウムを付けて寝ています」

──今年はドラマ出演やCMなど飛躍の1年になったかと思いますが、振り返ってみていかがでしたか?

「今年はドラマ『おとなりに銀河』(NHK総合)でヒロインを演じさせていただいたんですが、約3カ月間、毎日撮影をするのも初めての経験だったので、たくさん壁にぶつかりました。お芝居に対しての向き合い方とか、現場と普段の自分の切り替え方で悩んだ部分もあって…。でも、自然体でいる方が役にも入り込みやすいと気付いてからは、気持ち的にだいぶ楽になれたと思います」

──最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします!

「“音楽”が主体となっているので、物語だけではなく、耳でも楽しむことができる作品です。劇中の楽曲がサブスクでも解禁されているので、日常的に聴けるのも含めてドラマの新しい楽しみ方ができるのではないかと思います。本作に登場する音楽はどの楽曲もすごくすてきなので、たくさん楽しんでもらえたらうれしいです!」

八木莉可子、シンガー&アイドル役に奮闘!「音楽活動は安易に手を出してはいけないなという気持ち(笑)」──「パリピ孔明」インタビュー
八木莉可子、シンガー&アイドル役に奮闘!「音楽活動は安易に手を出してはいけないなという気持ち(笑)」──「パリピ孔明」インタビュー

【プロフィール】

八木莉可子(やぎ りかこ)
2001年7月7日生まれ。滋賀県出身。15年エイジアクロス初のモデルオーディション「#THE NEXT」でグランプリを受賞し14歳でデビュー。主な出演作にNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」、「おとなりに銀河」(NHK総合)、「First Love 初恋」(Netflix)など。

【番組情報】

「パリピ孔明」
フジテレビ系
水曜 午後10:00~10:54

取材・文/M(フジテレビ担当) 撮影/尾崎篤志



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