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上川隆也◆インタビュー 「遺留捜査」父と娘を引き裂いたうそに隠された真実。遺留品に残された思いとは?2020/07/29

 上川隆也さん演じる風変わりな刑事・糸村聡が、事件現場に残された“遺留品”から事件解決の糸口を見つけ出すドラマ「遺留捜査」(テレビ朝日系)。2011年に連続ドラマとして放送して以降、第5シリーズまで続いている人気作です。昨年は5作のスペシャルドラマを放送し、今夜は10作目となるスペシャルドラマをお届けします!

 今作のポイントは“京野菜”と“馬の毛”。どんなに難しい手術もこなす神の手を持つ医者と呼ばれていた今平卓(長谷川初範)が自宅で殺害され、糸村らが出動。ライフル銃によって撃たれた今平は、生前何を思っていたのか、なぜ殺されなければならなかったのか…。糸村を9年演じてきた上川さんに、相棒のような存在である科捜研研究員・村木繁(甲本雅裕)のことや、今作の見どころなどお聞きしました!

――今回が10作目のスペシャルドラマとなりますが、さらに気合が入っていたりするのでしょうか?

「10作目ということを意識したことはないです。僕の中で通常の連続ドラマとしてお届けするものと、スペシャルとの差が希薄なんです。言葉がふさわしいのか分かりませんが、“いつもの『遺留捜査』だ”という思いの方が強かったです。今作は父と娘の物語をお届けする作品になっていますが、台本を読む時には、これまで通りの『遺留捜査』を、これまでと変わらないクオリティーでお届けしたいと思いながら読んでいました」

――父と娘の物語…。どのようなものなのでしょうか?

「今回描かれている父娘の思いこそが、最もスペシャルらしい部分の一つなのかもしれません。これまで『遺留捜査』で取り扱われてきた“遺留品に込められた思い”や、そこに残る“人と人とのつながり”の中でも、業の深いものになっていると思います。令和の時代において、この愛情の是非を問う部分は、視聴者の皆さんに委ねるしかないと思うのですが、ありでもなしでも、人は人を愛する。それはどうしようもない、人の持つ業なんだと思いました」

――2011年に放送された連続ドラマに出演されていた長谷川さんが、役柄を変えてご登場されますね。

「ご一緒できることは本当にうれしかったのですが、今回の長谷川さんの役どころが『遺留捜査』でよくある冒頭で亡くなってしまう役なんです……。糸村は事件が起こってから登場するのが常なので、撮影現場が同じである時でもすれ違いが多くて、ご一緒の時間を過ごせなかったことが残念です」

――長谷川さんとすれ違いが続いたんですね…。

「お会いできないわけではないのですが、『おはようございます』と言って僕が入っていくのと入れ違いに、長谷川さんが『終わったよー!』とお帰りになることが多かったので、本当に文字通り“すれ違い”が続いていました。長谷川さんはすてきなお人柄ですので、現場をとても穏やかに盛り上げてくださいました。ありがたかったです」

――穏やかに盛り上げてくれたということですが、何か印象的な瞬間はありましたか?

「長谷川さんがお帰りになられる姿を、スタッフがにこやかにお見送りしているのを見て、僕も『やはりお人柄がなせることだ』と思いながら見ていました。一つ一つの言動を目の当たりにできなかったことが、本当に残念でした」

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