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吉瀬美智子、「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」“氷点下100度の女”の役作りを語る2023/06/01

吉瀬美智子、「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」“氷点下100度の女”の役作りを語る

 テレビ朝日系で放送中のドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」福田靖氏が脚本を手掛ける本作は、元高校教師という異色の経歴を持つ熱血刑事・仲井戸豪太(桐谷健太)を中心に、刑事と検事、そして刑事ドラマには珍しい判事(=裁判官)も加わり“事件にまつわるすべての人々”をサスペンスとユーモアで描いた大人の群像劇です。

 本作でキーパーソンの1人となるのが、“氷点下100度の女”の異名を持つ判事・諸星美沙子。仕事中は感情を一切見せず、警察からの逮捕状請求、検察からの勾留請求も、証拠や理由が不十分であれば容赦なく却下するため、時に豪太たちと対立する場面も描かれてきました。そんな美沙子を演じる吉瀬美智子さんに役作りを中心にお話を伺いました。

――「脚本が福田靖さんだから、この作品を受けた」と伺いました。今作の台本を読んでみての感想を教えてください。

吉瀬 「福田さんとは2021年の『書けないッ!?〜脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活〜』(同系)でも一緒だったんです。福田さんの作品は笑いあり感動ありのストーリーや、キャラクターの人間らしさなど個人的に心をくすぐられるところがたくさんあるので、この作品をどういうふうに書かれるのかなと楽しみでした。一方で、判事役というだけで『裁判のシーンとか専門用語ばかりだったら大変そうだな』と思っていたんです。やっぱり専門的な役は言葉が難しかったりもするので…。だけど、法の場に立つシーンばかりではなく、その裏側を描きたいというお話だったので参加してみたいと思いました。台本を読んだ段階で『福田ワールドが詰まってるな』と感じて、皆さんの会話劇が想像できたし、きっと面白くなるだろうなと思ったので頑張ってみようかなって」

吉瀬美智子、「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」“氷点下100度の女”の役作りを語る

――判事役の専門用語が不安だったというお話もありましたが、役作りで何か工夫されたことはありますか?

吉瀬 「お仕事のシーンではクールに徹して、もう笑わないくらいの冷徹さを意識して演じているんですけど、めぐちゃん(目黒元気/磯村勇斗)との食事シーンでは少し違った女性らしさを見せていたり、(北村)有起哉さんとの絡みなど、プライベートのシーンは全く違う感じに演じています。やはり人間なので、いろいろな顔があるじゃないですか。関わる相手によって少しずつ違う顔を見せられたらなと思って演じています」

吉瀬美智子、「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」“氷点下100度の女”の役作りを語る

――ご自身と美沙子に共通点を感じる部分はありますか?

吉瀬 「曲がったことがあまり好きじゃないという部分や、自分の軸があるという意味では少し似ているかもしれないですね」

――注目してほしいポイントはありますか?

吉瀬 「有起哉さんとのシーンが本当にもう楽しくて! 二階堂(俊介)検事とどういう関係だったかは私たちも分からないから、想像して演じているんです。『過去にお付き合いしていた』ということだけど、『どのぐらい付き合っていて、どうやって別れて、どういうふうに過ごしたんだろう、何が好きになったんだろう』とか、お互いに想像で話してるんですよ」

吉瀬美智子、「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」“氷点下100度の女”の役作りを語る

――それによって、距離感も変わってきそうですよね。

吉瀬 「その勝手な想像の中ではですけど、好きになったのも、例えば『消しゴムを忘れた時に貸してくれた』みたいな、本当にちょっとしたきっかけで心の隙間に入ってきた感じだったんじゃないか、別れたのも『カラオケの選曲が全然イケてない』とか、そういう小さいことの積み重ねで『なんか違う』となったんじゃないかなと話してましたね。そういう裏側を考えるのがすごく面白かったです」

――二階堂と美沙子のシーンがより楽しみになりました。

吉瀬 「もう別れてはいるんですが、やっぱり未練があったりとかするじゃないですか。比嘉(愛未)さんと一緒にいる時の三角関係的なシーンでは、二階堂が板挟みになっている画がすごく面白くて。法廷とか仕事場じゃない、そういうプライベートのシーンは面白いかなと思います」

吉瀬美智子、「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」“氷点下100度の女”の役作りを語る

 先週放送の第7話はもちろん、吉瀬さん演じる美沙子が事件の被害者となった第3話も動画配信プラットフォーム・TVer(https://tver.jp/episodes/epo0siui9w)にて好評配信中です。美沙子のプライベートに注目しながら、おさらいしてみてはいかがでしょうか。

【番組情報】

木曜ドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」
テレビ朝日系
木曜 午後9:00~9:54

取材・文/金澤久留実(テレビ朝日担当) 撮影/蓮尾美智子



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