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「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす2023/05/05

「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす

 ABCテレビで5月7日よりスタートする新ドラマ「サブスク彼女」。原作はSNSを中心に話題を呼んでいる山本中学さんの人気漫画です。“本命として選ばれない”むなしさと、「好き」という言葉で恋愛感情を“搾取”され続けてきた苦い体験から脱するため、“サブスク彼女”というサービスを始めた主人公・トモ。男性に振り回されないための“訓練”として思いついた、月額定額制で女の子のラインアップから好みの彼女を選べる…そんな割り切った恋愛ができるとっぴなスタイルが意外な恋愛模様を巻き起こしていきます。

 本作で主人公・トモを演じるのは、地上波連続ドラマ初主演となる紺野彩夏さん。撮影中の紺野さんにお話を伺うと、「“サブスク×彼女”という難しい題材の中にも、見ている人にも共感してもらえるのではないのか」と、作品の魅力を言葉に紡ぎます。初回放送を前に、ここでは紺野さんのインタビューをお届けします。

「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす

――「サブスク彼女」というタイトルを聞いた時はどんなことを感じられましたか?

「タイトルを聞いた時はすごく衝撃を受けて、原作を読ませていただく前にも『どういう話なんだろう』というのが最初の印象でした。でも読んでみたら、設定はすごく変わっているけど、行動の理由みたいなものはみんな結構当てはまるんじゃないかなって。トモはそれがサブスク彼女に向いてしまっただけで、そうじゃないところでみんなが悩んでいるのは共感してもらえるのではないのかなと原作を読んでいて思いました」

――「わたしの夫はあの娘の恋人」(テレビ大阪ほか)に続いて、難しいテーマの作品が続いているのかなとも思います。

「そうですね(笑)。でも、2人とも不思議と共通しているのは幸せに向かっているんです。『私の夫は―あの娘の恋人―』の三島睦美という役も、『サブスク彼女』のトモという役も、『幸せになりたい』という自分の目標に向かって行動するところは共通していて。2人ともおかしな方向には行っているんですけど(笑)、幸せになりたいという行動原理みたいなものは一緒なのかなと思っています」

「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす

――“サブスク彼女”というシステムはトモ自身が作っていくんですよね。原作を読んでいてもすごく意外だなと感じたのですが、トモの行動力についてはどのように感じましたか?

「思いついたことをパッとできるのは素直ですごくいいなと思います。そういう素直な行動力があるからこそ、なーちゃん(寺本莉緒)だったり、スミレさん(逢沢りな)がついてきてくれて、人を巻き込む力になっているんだと思います」

――サブスク彼女として、なーちゃん、スミレとのシーンも多いかと思いますが、演じられる寺本さん、逢沢さんの印象を教えてください。

「実は逢沢さんとはまだ撮影できていないのですが、“お姉さん”という印象があります。寺本さんとは撮影していて、現場でも普段からなーちゃんみたいなしゃべり方をしているんですけど、ちょっとした瞬間に本人のサバサバした感じがパッと出てくる瞬間があって。本人も『あ、今ちょっと“寺本”が出てた(笑)』と言っていたりしていて。現場でずっとなーちゃんみたいなふわふわしたしゃべり方をしているのもあって、そのギャップがすごく面白いです(笑)」

――ちなみに、紺野さんはサブスク彼女としてのトモ、なーちゃん、スミレの3人からなら誰を選びますか?

「うーん…。でも、スミレなのかな。なーちゃんは扱いがちゃんとしていないとちょっと怖いというか(笑)。トモはトモで、素直なのに頑固なところが空回っている感じが、どう接したらいいか分からなくなっちゃいそうです。表には出さないで割り切っているスミレさんが一番しゃべりやすそうかなと思いますね」

「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす
「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす

――ここまでの撮影の雰囲気はいかがですか?

「共演者の皆さんもスタッフの方もすごく年齢が近い方が多くて、和気あいあいと、みんなで楽しく作っていこうという気持ちが強い現場です」

――作中ではトモをいちずに思うコースケが鍵を握っていきますが、ドラマでは望月歩さんが演じられます。

「望月くんとは今回初めて共演させていただくのですが、最初の本読みの時は一言もしゃべらないくらいおとなしくて、どういう方なんだろうとずっと考えていたんです。でも、現場に入ったらすごくしゃべってくれて、雑談も結構するんです。コースケって、考えていることはあるけど、みんなに明るく話しかけてコミュニケーションを取っているところがあるから、そういうところはすごくコースケっぽいなと思います」

――コースケはトモと同じように純粋すぎるところがあるかなと思うのですが、望月さんが演じるコースケについてはいかがですか?

「コースケの“いいやつ感”みたいところは、やっていてもすごく伝わってきます。トモはトモで、コースケの素直な思いが『いや、ちょっと怖い…』となっているけど、そういう部分もトモとして出しやすいです。純粋にコースケが来れば来るほどトモは怖くて逃げていってしまう、そういう追いかけっこみたいところがあると思っています」

「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす
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――お気に入りのシーンはありますか?

「初めてカズキ以外の男の子としてコースケが出てくるのですが、居酒屋のシーンでのコースケは昔から知ってるからこそのちょっと砕けた感じ、雑にしゃべれる感じはお気に入りポイントです。あとは、なーちゃんとカフェで初めて会うシーンは、なーちゃんを見て心の中で『あ、本物のこじらせ女子だ』みたいな、ちょっと冷めているのが見えてとても面白かったです。今回、モノローグが結構多いので、ちょっとした表情は恋愛とは別に人を見ている感じがあって面白いなと思います」

――コースケに対する砕けた感じと、初対面のなーちゃんへの緊張した感じが対局だなと思うのですが、演じる上で表情を気にされることは多いですか?

「監督と話していて、『なーちゃんとは初めて会うから、笑ってはいるけど笑えていない感じを大事にして』と言っていただいて。ほかの感情は全然出るけど、笑顔がちょっと引きつっている、“笑っているけど笑えていない感じ”は大事にしています」

「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす

――シーンごとに監督とも話し合って決めていますか?

「そうですね。『ここはこういう表情で』『こっちは逆に何も考えず、フラットにやって』と細かくお話して決めているので、話し合って作る感じは多いです」

――チームとして“ドラマ版サブスク彼女”にこだわっている部分も多そうですね。

「監督がここ(ポケット)に原作漫画を持っているんですよ(笑)。それこそ漫画で印象的なシーンや表情は、監督が漫画をパーっと見て、『ちょっとこういう表情がほしいかも』みたいな、漫画を出して話していたりする時もあります。トモの感じも、なーちゃんもスミレさんも、漫画と似ているところがあるのかなと思います。セリフとかもまるまる漫画から引っ張ってきているところが多いので、実写としてそこは寄せているところもあるのかなと思います」

「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす
「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす

――ドラマタイトルにある「サブスク」というワードには“定額制”という意味がありますが、紺野さんが定期的にやっているルーティンがあれば教えてください。

「なんだろう…湯船に入ること、ですかね(笑)。長い時間、湯船に漬かってスキンケアをしたりするので。あとは、この現場でカメラをもらって写真を撮ったりしています。今回の撮影現場では、オフショット用に『写ルンです』を用意してくださっていて、それでみんなのことを撮っていて。普段は自分のカメラを持っていったりするんですけど、今回はSNSのオフショットはほとんどフィルムカメラなので、私自身撮ることが好きなのもあって、現場でみんなの写真を撮っています」

「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす

――いよいよドラマもスタートします。最後にドラマ初回、そして作品全体の見どころを教えてください。

「初回はこの“サブスク彼女”をトモが思いついて始めるという、最初のターニングポイントなので、どうしてトモが“サブスク彼女”というサービスを始めようと思ったのかというところは見どころなのかなと思います。全体としては、トモ、なーちゃん、スミレさん、コースケ、ヨリ(内藤秀一郎)、それぞれに共感できるところが毎回あるので、そこに共感してもらいつつ、最後にみんながどういう決断をするのかが、作品全体を通しての見どころかなと思います。原作を読んでからドラマ見れば『あ、このシーン漫画で見たな』となるし、逆に『このシーンは漫画ではなかったな』となって、そういう違いも分かってくると思うので、どっちも見ながら楽しんでほしいと思います」

【取材後記】

 インタビュー中は終始落ち着いた様子で受け答えをしていた紺野さん。その答えからは、難しいテーマに対しても、しっかりと考え向き合っている印象を受けました。一方で、写真撮影ではドラマ撮影の合間にも関わらずにこやかに応じてくださり、すてきな写真が出来上がりました。紺野さんが撮影の合間に撮っているというオフショットは番組公式SNS(https://www.instagram.com/sabusukukanojo_abc/)で公開中。ドラマと併せてご覧ください!

「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす
「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす
「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす

【プロフィール】

「設定は変わっているけど、行動の理由はみんなに当てはまるんじゃないかな」――「サブスク彼女」主演の紺野彩夏が作品の魅力を明かす

紺野彩夏(こんの あやか)
1999年6月24日生まれ。千葉県出身。主な出演作に「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系)、「卒業タイムリミット」(NHK総合)、「個人差あります」(フジテレビ系)、「わたしの夫は―あの娘の恋人―」(テレビ大阪ほか)、「覆面D」(ABEMA)など。出演する「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」(NHK総合)が現在放送中。また、雑誌「non-no」(集英社)の専属モデルを務める。

【番組情報】

「サブスク彼女」
5月7日スタート
ABCテレビ
日曜 深夜0:55〜1:30
※放送終了後、TVerで最新話を見逃し配信
※DMM TVでは全話独占配信

【プレゼント】

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取材・文/平川秋胡(ABCテレビ担当) 撮影/蓮尾美智子



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