「アカイリンゴ」ついに完結へ──小宮璃央＆川津明日香が撮影を振り返る！ さらに、次は“コメディー作品”で共演へ!?2023/03/24
ABCテレビで放送中のドラマ「アカイリンゴ」。性行為が法律で禁じられた近未来の日本を舞台に、欲望に揺れる心情と理性で抑えきれない衝動を繊細に鮮烈に描き、“禁断の映像化”とうたわれた本作が、いよいよ3月26日に最終回を迎えます。
父のように「厚生労働省性行為取締官（通称・セトリ）」になることを目標にしていた主人公・犬田光は、国民的女優・ウチュラこと宇宙美空との出会い、そして性行為等取締法の撤廃とそれによる日本の変化を望む会員制クラブ「G-アンツ」によって、“性行為は悪”と信じていた犬田に段々と変化が。裏切りと葛藤、それぞれの思いが交差する中、犬田は最後にどんな選択をするのか。
TVガイドwebでは、初回放送前に主人公・犬田光を演じる小宮璃央さん、ウチュラを演じる新條由芽さんのインタビュー（https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1999024/）をお届けしましたが、最終回を前に再びインタビューを敢行。今回は主演の小宮さん、そしてヒロイン・水瀬優を演じる川津明日香さんを直撃しました。クランクアップ直後のお二人に撮影を振り返ってもらうと、充実した様子と共に予想外のお話が次々と飛び出すことに。
──無事にクランクアップされたとのことですが、今の率直な気持ちを教えてください。
小宮 「クランクインする前も『何事もなく、楽しく終われれば』と話していたのですが、本当にその通りになって。大きなこともなく、無事に終われたのが一番大きいですね。うれしかったです」
川津 「クランクインする前は、撮影がどうなっていくのか、まだ台本も途中までしか出来上がっていなかったので、どういう流れになって、犬田と水瀬はどうなっていくんだろうって妄想をしていたんです。無事に撮り切れて、皆さん本当に仲良く和気あいあいと『これはこうだよね』と話しながら進められたので、すごく楽しかったです」
──写真撮影の様子を見ていてもお二人の仲の良さを感じました。今回初共演でしたが、お互いの印象は変わりましたか？
小宮 「変わりましたね。3年前くらいに少しだけお会いしたぐらいだったので、ここまでしっかり絡むのは初めてで。一番最初にここであいさつした時は『もの静かなのかな』と思ったりしていましたけど、いい意味で楽しく笑ってくださる方…」
川津 「（話の途中で食い気味に）褒めて。褒めてください」
小宮 「今褒めてるじゃないの（笑）」
川津 「（うんうんとうなずきながら）どんどん褒めて」
小宮 「えーと、川津さんでよかったなと思っています（笑）」
川津 「私は一番最初にお会いした時はまだ10代で、髪色もちょっと違ったから、久しぶりにお会いしたら印象がすごく変わっていて。でも、最初からあっけらかんとした感じの性格だと思っていたので、すごくしゃべりやすかったです。あとは、小宮さんと由芽ちゃんとの関係性ももう出来上がっていたので、全体的にやりやすかったですね。『何話そう…』とか『打ち解けられないかな…？』みたいなのはなかったかもしれないです」
──撮影期間で、お互いの距離を縮めた出来事は何かありましたか？
川津 「休憩時間中は、お互い眠い時は気絶したように寝て、しゃべる時はしゃべるみたいな感じでしたね（笑）」
小宮 「共通の知り合いがたくさんいたんですよ。だから、共通の話題は多かったのかな」
川津 「確かに！」
小宮 「そのおかげもあるのかなと。『この人と仲いいんだよ』『あ、そうなの!? 私も一緒に共演したことあって、一緒にご飯行ったよ』『そうなんだ！ 僕も行ったよ』みたいな、そういう世間話はよくするようになりましたね」
──撮影現場の雰囲気はいかがでしたか？
小宮 「すごく楽しかったです。カメラマンさん、照明さん、録音部の方もみんな仲が良くて、監督とも笑いながら『ここどうする？』『これどうやって撮る？』と話せて、すごい和気あいあいとした現場でしたね」
──以前、小宮さんと新條さんは「インティマシーシーンがすごく大変」とおっしゃっていましたが、撮影を終えた今、印象に残っているシーンを教えてください。
川津 「（第8話で）一つのベッドに3人がいるのはなかなかないのかな。犬田と水瀬、ウチュラの3人でのシーンは、やっぱり1対1でのお芝居よりもちょっとドキドキしたというか、緊張しましたね」
──映像で見ていて、距離感もかなり近いなと感じました。
川津 「そうなんです！ 結構近いんですよ」
小宮 「（川津を見ながら）この人、悪いんですよ。僕の上にウチュラがまたがっている状態で『天使の涙だよ』ってローションを垂らされて、そこで水瀬がばって起きて『ウチュラ！』と言うセリフがあったんですけど、（川津が）笑ってできなくて」
川津 「ちょっと待って、弁解させてほしい！ これは、始まる前からどうしても『違うな』と思っていて。数日前からずっと『このシーンがちょっと不安で、最後のこれがなんか違う。言えるかな』といろんな人に話していたんです。最終的にはちょっと変わったんですけど、やっぱり全部が共感を得られないシーンなので、いかに変じゃないように持っていくか。あとは、2人がしゃべっているシーンでも水瀬は寝ている設定で、混み入った話をしているんです。だから、そこもすごく難しいなと思いながらそのシーンを撮影していたんですよ。これが弁解です（笑）」
──そうだったんですね（笑）。小宮さんは印象的なシーンありましたか？
小宮 「やっぱり、インティマシーシーンだと森咲智美さんがすごいなと、第1話から通して思いますね。僕は一方的にやられることが多かったので、森咲さん演じる壇田律先生の衣装だったり、セクシーに魅せるところは本当にすごいなと思います」
──今回、ドラマオリジナルのクライマックスとなっていますが、物語の展開についてはどう感じましたか？
小宮 「第6話からドラマオリジナルの展開になっているんですけど、（和田聰宏演じる）お父さん（犬田陽）のせいで犬田は変わってしまったのに、最終回ではお父さんから『いけ！』と言われて『はい！ お父さん！』みたいな感じで行く場面があって、『あ、そうなっていくんだ』というのが正直な印象でしたね。恨んで終わるバットエンドではなく、ハッピーエンドで終われたことが一番良かったかなと思っています」
──個人的には、川津さんが情報解禁の時にコメントされていた「水瀬はヒーローだ」という言葉にぴったりな展開が続いていたのかなとも思います。
川津 「前半はどうしても激しいシーンだったり性的な描写が増えますけど、後半に進んでいくにつれてウチュラがなんでそうなったのかにもちゃんとした理由があったり、犬田が変わってしまったのにも父親の一件がある中で、水瀬だけは真っすぐに犬田を救うという、その命綱だけでやってきている感じはあって。お互いに助け合うシーンがたくさんある中で、そこはお互いがヒーローというか、正義を持ってやっているのかなと思いました」
──「助け合う」という言葉がありましたが、今回の撮影の中でお互いに助けられたなと感じる部分を教えてください。
小宮 「（川津の顔をジーっと見つめ沈黙）」
川津 「…小宮さんからですよ!? 指示出てます！ 聞こえてますか!?」
小宮 「冗談です（笑）。本当に笑いが絶えない現場だったのは、川津さんがいてくれたからだなとすごく思っているんです。ゲラな部分もあってすぐに楽しく笑えるところがあるので、それにつられて笑顔が出てきたり、撮影も中盤に差しかかってくると、スケジュール的に眠れない時間が多くて、スタッフさんも僕たちも毎日朝から晩まで撮影していて。そんな中で川津さんが楽しく撮影しているところを見ると、僕たちも笑顔で頑張ろうと思えるようになるので、すごく助かりました」
川津 「小宮さんは、やっぱり心の底が明るいしポジティブだから、マイナスな言葉は吐かない。楽しいことが好きだから、現場でも何か面白いことを起こしてくれたので、私もめちゃくちゃ助かりました。眠気も吹っ飛びましたね」
──犬田は「セトリになる」という目標へ向かって突き進んできましたが、この作品を経てお二人が今考えている今後の目標、夢を教えてください。
川津 「私は23歳になるんですけど、25歳、26歳ぐらいまでに自分の好きなことや強み、武器を見つけられたらいいなと思っていて。でもすぐ見つかるものでもないですし、皆さんにお伝えできるのはメディアを通してじゃないとできないと思うので、そのための準備期間として、アクションなどいろんなことができたらいいなと思っています」
小宮 「目標はあまり明確にできてないんですけど、この作品を通して得られたものもたくさんありますし、それを生かしながらほかの役を通して見ている皆さんにエンターテインメントをお届けできるような役者にはなりたいなと思っています。いつこの仕事を辞めるか分からないし、いつ死ぬかも分からないですから（笑）」
川津 「え…？」
小宮 「未来で何が起こるか分からないからね（笑）」
川津 「そういうことね、確かにそうだわ（笑）」
小宮 「今は今で楽しみながら、お芝居の楽しさ、お芝居の良さを作品を通してお届けできたらなと思っています」
──ちなみに、もしお二人がもう一度共演する時は、どんな作品で共演したいですか？
川津 「（目をキラキラさせながら）何が楽しいかな？ なんだろう…あ、はい！（と手を挙げる）」
小宮 「どうぞ！」
川津 「姉御警察官とポンコツ刑事」
──（一同爆笑）。
小宮 「ポンコツ言うなよ！（笑）」
川津 「めっちゃ良くないですか!?」
小宮 「ポンコツはやめて！」
川津 「私は髪の毛を伸ばして前髪もなくしてイケてる風にして、『ちょっと姐さん！』みたいな感じで。（小宮に）どうですか？」
小宮 「ポンコツ役、多いんだよね」
川津 「そうなんだ!?」
小宮 「あと童貞役も多い…（笑）」
川津 「牛本カンナ（大久保桜子）がスーツを着ていて、私は制服や私服が多かったので、そういう女性を見て格好いいなと思ったんです。それが今フラッシュバックしました」
──見てみたいです（笑）。全部コメディーに振り切った方が面白いかもしれないですね。
川津 「面白そうですよね！」
小宮 「面白くなるといいな…」
──ドラマもいよいよ最終回です。最後に、最終話の見どころと視聴者の方へメッセージをお願いします。
小宮 「全10話を通して、水瀬とウチュラと犬田の関係性がどう変わっていくのか、最終回で犬田と水瀬がどんな人生を描いていくのかがどんどん明確化していって、すごく面白い結末になっていると思うので、ぜひ最後まで見ていただけたらと思っております。『アカイリンゴ』の原作の方もよろしくお願いします。ありがとうございました！」
川津 「それぞれに守りたいもの、崩されたくないものがあって、支え合いながら日々を過ごしていく中で、みんながハッピーエンドになれることって結構難しいと思うんです。でも、水瀬なら水瀬なりにいい道に進んだりと、どういう結末が待っているのかを注目していただきたいなと思います」
写真撮影中、撮影を振り返りながら談笑する楽しそうな姿を見せていた小宮さんと川津さん。インタビュー直後には小宮さんから「ここ最近のインタビューで一番笑ったかも」といううれしい一言が飛び出すと、川津さんは「私はいつもこんな感じだよ！」という予想外の返しが。小宮さんも思わず「力抜けるわ…」とこぼし、最後まで笑いの絶えない取材となりました。
【プロフィール】
小宮璃央（こみや りお）
2002年11月19日生まれ。福岡県出身。20年、ドラマ「魔進戦隊キラメイジャー」（テレビ朝日系）でテレビドラマに初出演。以降、「JKからやり直すシルバープラン」（テレビ東京系）、「永遠の昨日」「高良くんと天城くん」（ともにMBSほか）、映画「グランギニョール」（22年）などに出演。
川津明日香（かわづ あすか）
2000年2月12日生まれ。東京都出身。主な出演作にドラマ「黒崎くんの言いなりになんてならない」（日本テレビ系）、「仮面ライダーセイバー」（テレビ朝日系）、「君の花になる」（TBS系）、「モトカレ←リトライ」（MBSほか）、「覆面D」（ABEMA）、映画「藍に響け」（21年）、「今はちょっと、ついてないだけ」（22年）など。
【番組情報】
ドラマ＋「アカイリンゴ」
ABCテレビ
日曜 深夜0：25〜0：55
テレビ神奈川
金曜 深夜2：00〜2：30
※ABCテレビでの放送終了後、TVer、GYAO!での見逃し配信あり
※DMM TVでは独占配信中
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【締切】2023年4月20日（木）正午
【注意事項】
※ご当選者さまの住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※賞品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為（転売を試みる行為を含みます）が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。賞品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。
取材・文／平川秋胡（ABCテレビ担当） 撮影／蓮尾美智子
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