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「リエゾン」、ついに完結へ――。クリニック消滅の危機に、佐山が明かす“人に寄り添うこと”の真意とは2023/03/09

「リエゾン」、ついに完結へ――。クリニック消滅の危機に、佐山が明かす“人に寄り添うこと”の真意とは

 テレビ朝日系で放送中の連続ドラマ「リエゾン-こどものこころ診療所-」。郊外の児童精神科クリニックを舞台に、自らも発達障害=凸凹を抱える院長・佐山卓(山崎育三郎)と研修医・遠野志保(松本穂香)のコンビが、さまざまな生きづらさを抱える子どもとその家族に真っすぐ向き合い寄り添っていく姿を描いた全く新しい医療ドラマが、明日3月10日に最終回を迎える。

 多くの子ども、そして家族と向き合う場所であった「さやま・こどもクリニック」に訪れたクリニック消滅の危機、そして佐山や志保たちが歩んでいく未来とは。感涙必至の第8話の見どころを一足先に紹介していく。

思わず口にしてしまった言葉、母を亡くした親子の結末とは

「リエゾン」、ついに完結へ――。クリニック消滅の危機に、佐山が明かす“人に寄り添うこと”の真意とは

 第7話で「さやま・こどもクリニック」にやって来た丸山優実・浩之親子。ASD(自閉スペクトラム症)を抱える優実(加藤柚凪)の子育てに悩む浩之(三浦貴大)だったが、佐山が提案した「グリーフケア」への参加によって、その悩みは解決したように見えた。しかし、浩之から「優実が家からいなくなってしまった」と佐山に電話が入り、不穏な空気を残したまま第7話は幕を閉じた。ラストには、泣き叫ぶ優実の姿、そしてそんな優実を叱ってしまい自分を責める浩之の姿が映し出されたが、親子の間に一体何が…。

 やがて、優実は無事保護されるも「母親に会えると思い、遊園地に向かっていた」という行動の意図に悩む佐山たち。思い当たる節がない中、浩之は事故当日のことを思い出し、佐山に話し始める。妻を失った悲しさによって募りに募った思いは、凸凹を抱える優実に感じていた思いと本音へと変わっていく。一方、別室で優実と一緒に過ごしていた臨床心理士の向山和樹(栗山千明)は、優実の話から遊園地へ向かった理由を知る。それは、優実が初めて参加したグリーフケアでの“ささいなひと言”が関わっているようで…。

「リエゾン」、ついに完結へ――。クリニック消滅の危機に、佐山が明かす“人に寄り添うこと”の真意とは

 向山から理由を聞いた佐山は、かつて自分が母を亡くした頃に叔母・りえ(風吹ジュン)と交わした会話の記憶を思い出し自分の過去と重なったことで、浩之に「優実に母の死をきちんと伝えるべきではないか」と諭す。悩みもがきながらも佐山に背中を押された浩之は、優実と息子の陽太郎(加藤矢紘)に“母親が死んだこと”について伝えることを決意。言葉を選びながら丁寧に伝える浩之の思いは、優実に、そして親子の関係に“ある変化”をもたらす。丸山親子は、“人の死”という繊細なものとどう向き合うのか、最終話で重要なポイントとなりそうだ。

「現実を見ろ」――父の非情な一言に、佐山が本音をぶつける

「リエゾン」、ついに完結へ――。クリニック消滅の危機に、佐山が明かす“人に寄り添うこと”の真意とは

 丸山親子の問題に向き合う一方で、「さやま・こどもクリニック」の存続に揺れる佐山。最終話では、ついに父・高志(小日向文世)と向き合うことになる。「病院経営は簡単じゃない」と合理的に考える父と、自身の経験から患者に寄り添うことを第一に考える佐山。幼少期に溝ができてしまった父と佐山は何を話すのか、なぜ佐山はクリニックを守りたいのか。「おばさんがいてくれたから」――そう語る佐山の、絶対に曲げられない“医師としての信念”が垣間見えることとなる。

「リエゾン」、ついに完結へ――。クリニック消滅の危機に、佐山が明かす“人に寄り添うこと”の真意とは

 さらに、佐山から「佐山記念総合病院」での後期研修を勧められた志保も、自分の現在地と今後の進路に思い悩んでいた。「どうすればいいのか」と悩む中、佐山の弟・秀(塩野瑛久)と出会う。そこで秀が明かした“佐山の意外な一面”と“高志の本音”とは。その後、秀との会話を経てある決意を固める志保。その決断に佐山は何を思うのか、佐山からの“最後のメッセージ”を見逃さないでほしい。

3月10日放送・最終話あらすじ

「リエゾン」、ついに完結へ――。クリニック消滅の危機に、佐山が明かす“人に寄り添うこと”の真意とは

 ASDの少女・優実が家からいなくなってしまったと、父・浩之から連絡を受けた佐山や志保は、後日、優実が亡き母に会えると思い込んで遊園地に向かっていたところを保護されたと知る。浩之は、なぜ優実が遊園地で母に会えると思ったのか心当たりはないというが、同じ頃、別室で優実と一緒に過ごしていた向山は、優実の話から遊園地へ向かった理由を知る。その理由を聞いた佐山は、かつて自分が母を亡くした頃に叔母・りえと交わした会話の記憶がよみがえり、その経験から、優実に母の死をきちんと伝えるべきではと浩之を諭す。

 一方、クリニックの佐山を訪ねて、父・高志が突然やって来る。過去の出来事から確執を抱える佐山に、高志は、「佐山記念総合病院」に新設する児童精神科の医長として佐山を迎え入れる計画の返事を迫るが…。果たして、佐山が出した答えとは。そして、志保や向山たちの運命も左右する「さやま・こどもクリニック」存続の行方は。リエゾンチームが示す感動のラスト――。

【番組情報】

金曜ナイトドラマ「リエゾンーこどものこころ診療所ー」
テレビ朝日系
金曜 午後11:15〜深夜0:15 ※一部地域では放送時間が異なります

テレビ朝日担当 S・H



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