Feature 特集

【今月のSPOTLIGHT】Vol.3 北村匠海2024/01/27

配信動画・WATCH/今月のSPOTLIGHT「北村匠海」(Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」)

ヒーローの自覚を身につけていく応援したくなる主人公

 冨樫義博氏のベストセラーコミックを実写化したNetflixシリーズ「幽☆遊☆白書」で、主人公の浦飯幽助を演じている北村匠海「東京リベンジャーズ」シリーズをはじめ、近年ますます主演俳優としての存在感を放っている北村だが、「幽☆遊☆白書」の幽助も彼のハマり役の一つに。原作の人気から、配信開始前は実写化自体を不安視する声も上がったものの、それを一蹴する熱演を見せている。

 原作ファンならご存じの通り、幽助は物語の冒頭で交通事故に遭い、いきなり死亡。だが、霊界を仕切るコエンマ(町田啓太)との取引によって生き返り、“霊界探偵”の役目を務めることになる。気になる任務の内容は、人間界に害をなす妖怪を退治すること。こうして、一筋縄ではいかない妖怪たちを相手に死闘を繰り広げることになった幽助は、人間界を守るヒーローと化していくのだが…。

 生前はなかなかの問題児だっただけに、割とチャラくて、けんか上等な単細胞キャラでもあるのが幽助という子。そのため、「人間界を守るヒーローと化していく」とは言ったものの、“彼にそんなことができるの?”という疑問が物語のスリルの一つにもなっている。そのあたりを北村は繊細にくみ取っていて、危機的状況が連続する中で次第にヒーローの自覚を身につけていく主人公の成長譚に。“なんで俺が!?”な雰囲気を漂わせつつも使命に燃え、鍛錬も積み、徐々に力をつけていく幽助を、応援したくなる主人公として実直に演じている。

 そんな幽助が豪快なVFXとともに繰り出すようになるアクションはもちろんカッコいいし、そこに至るまでの鍛錬シーンにも青春スポ根ドラマのようなときめきあり。また、青春といえば、生前の幽助を何かにつけライバル視し、因縁をつけてきていた敵キャラ・桑原(上杉柊平)とのちょっぴり面倒くさい友情も見どころ。幽助にとってはひたすらうざい相手だった桑原が、いつの間にかよき理解者となり、共闘関係を結ぶことになる展開には、幽助の人間味と桑原の愛すべきキャラが相まって“青春”が詰まっている。また、幽助のことを心配する幼なじみ・螢子(白石聖)とのほんのり漂うロマンスの空気にもキュンとさせられるはず。総制作期間に約5年をかけ、昨年12月の配信開始以来好成績を収めているだけに、できれば全5話といわず、もっと幽助の活躍を見たいなと思う。

【プロフィール】

北村匠海(きたむら たくみ)  
1997年11月3日生まれ。東京都出身。「君の膵臓をたべたい」(2017年)で日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。主演を務めた「東京リベンジャーズ」シリーズ(21・23年)をはじめ、「思い、思われ、ふり、ふられ」(20年)、「法廷遊戯」(23年)など多数の作品に出演。ダンスロックバンド・DISH//のメンバーとしても活動している。

【番組情報】

配信動画・WATCH/今月のSPOTLIGHT「北村匠海」(Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」)

Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」(全5話) 
Netflixで独占配信中

文/渡邉ひかる



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