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【WATCH的イケメン図鑑】Vol.49 ジェレミー・アレン・ホワイト2022/11/25

WATCH的イケメン図鑑/ジェレミー・アレン・ホワイト 「一流シェフのファミリーレストラン」

ちょっとやさぐれた才人役がハマる

 ニューヨークの一流レストランでシェフをしていた青年が、亡き兄が残したサンドイッチ店を継ぐため故郷のシカゴへ帰還。そんな冒頭から始まる話題のドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」の主人公・カーミーを、「シェイムレス 俺たちに恥はない」の天才青年・リップ役でもおなじみ、ジェレミー・アレン・ホワイトが演じている。

 「一流シェフのファミリーレストラン」の話に入る前に、まずはジェレミーを語る上で絶対に外せない「シェイムレス 俺たちに恥はない」について説明を。同作は2011年から10シーズンにわたって放送されたコメディードラマで、シカゴの低所得者地域に暮らすギャラガー家の物語が展開。ジェレミーは一家の長男であり、天才的な頭脳を持つリップを演じていた。このリップくんがなかなか悩ましい青年というべきか、頭脳は天才だけど完全に宝の持ち腐れ状態。貧しい毎日にあえぐ(とはいえ能天気で妙にパワフルな)家族の中で初めて大学に進学し、リッチな人生も夢じゃない!? と思いきや、酒、女、犯罪に振り回されていまいちな日常に逆戻り…。それでも根っこは知性的で、家族思いでもあるのがリップの魅力だった。

WATCH的イケメン図鑑/ジェレミー・アレン・ホワイト 「一流シェフのファミリーレストラン」

 では、「一流シェフのファミリーレストラン」のカーミーはというと、超敏腕シェフではあるものの、やはりどこか陰を感じさせる雰囲気あり。経営難に陥っていたサンドイッチ店の立て直しに奔走する姿は頼もしいし、設備が整っているとは言い難い厨房でサササッと作っちゃうお料理も当然ながら絶品だけど、幸せとは距離を置いている印象を受ける。要はリップがそうであったように、カーミーも“ちょっとやさぐれた才人”なのだが、こういった役柄がむちゃくちゃ似合ってしまうのがジェレミー・アレン・ホワイトの俳優力❤︎ チャームポイントでもある物憂げなまなざしを武器に、役に絶妙な暗さをもたらしている。

 そんなジェレミー演じるカーミーが心に抱えているものは何か、少しずつ、さり気なく丁寧に明かされていくのもドラマのポイント。カーミーはなぜ以前の職場を辞め、兄の店を継いだのか? どんな経緯をたどって兄は弟に店を残したのか? そして、カーミーは店を立て直すことができるのか? シーズン1・全8話の中でも、ラスト2話のエピソードは特に構成、展開、人物描写などすべてが素晴らしく必見! おいしそうな料理を目で楽しみ、作品のクオリティーも堪能しながら、カーミーの不器用な奮闘を見守って。

【プロフィール】

WATCH的イケメン図鑑/ジェレミー・アレン・ホワイト 「一流シェフのファミリーレストラン」

ジェレミー・アレン・ホワイト(Jeremy Allen White) 
1991年2月17日生まれ。米・ニューヨーク州出身。映画「アフタースクール」(2008年)、「トゥエルヴ」(10年)などに出演した後、「シェイムレス 俺たちに恥はない」(11~21年)のリップ・ギャラガー役で知られるように。ほかの出演作に「タイム・ゴーズ・バイ」(12年)、「ニューヨーク ザ・ギャング・シティ」(14年)、「アフター・エブリシング」(18年)など。アメリカのプロレス一家、フォン・エリック・ファミリーのケリー・フォン・エリックを演じた伝記映画「ジ・アイアン・クロー(原題)」の全米公開を2023年に控えている。

【作品紹介】

WATCH的イケメン図鑑/ジェレミー・アレン・ホワイト 「一流シェフのファミリーレストラン」

「一流シェフのファミリーレストラン」(全8話)
ディズニープラス スターで独占配信中

文/渡邉ひかる



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