Feature 特集

【WATCH的イケメン図鑑】Vol.46 トム・スターリッジ2022/08/25

WATCH的イケメン図鑑/トム・スターリッジ

やや気だるげな雰囲気がクールな“夢の王”

 ニール・ゲイマンの人気コミックをドラマ化したダークファンタジー「サンドマン」で、トム・スターリッジ演じる“夢の王”ことドリームが唯一無二の魅力を放っている。

 まず、夢の王ってナンデスカ?…の問いに答えるなら、ずばり人間が眠っている時に見る夢の世界の王様のこと。その王様が思いがけない災難に見舞われたのをきっかけに、夢の世界が荒廃してしまうのが物語の始まりとなっている。まさかの事態を受けた王様は、荒廃した夢の世界に再び命を吹き込む必要に迫られ、再建のための旅を繰り広げることに。

 そんな中で夢の王は現実世界を生きる人間という生き物に触れたり、過去の因縁と向き合ったり、今までにない戦いを強いられたりもするのだが、旅するドリーム様がとにかく魅力的。ちょっと憂鬱な雰囲気で、王様ならではの高慢さもあり、けれどもたまに優しかったり、ヘンに真面目だったり。人知を超えた存在でありながら、いろいろなことを知り、学び、徐々に人間味をにじませていくドリーム様の変化も物語の見どころになっている。

WATCH的イケメン図鑑/トム・スターリッジ

 基本的には達観していて冷えたまなざしに、さりげなく温かみが宿る瞬間がと~ってもステキなドリーム様❤︎ 演じるトム・スターリッジもやや気だるげな雰囲気がクールで、ビジュアルからしてドリーム様にぴったり。黒いロングジャケットを翻しながら旅する姿もかっこよく、本編を見た視聴者からは「彼以外の配役は考えられない!」との声も多数上がっている。近年の日本上陸作で言うと、英国王ヘンリー6世を演じた「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」やロマン派の詩人・バイロン卿を演じた「メアリーの総て」などが印象深く、決して作品数の多いタイプでもなければ、俳優業よりプライベートで注目を集めがちな感もあるトムだけど、そんな彼にとってドリームは過去最高のハマリ役かも。

 原作者のニール・ゲイマンをはじめ、アラン・ハインバーグ(「ワンダーウーマン」などの脚本家)、デヴィッド・S・ゴイヤー(「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」などの脚本家)らクリエーター陣もトムにかける期待は大きく、シーズン2にもやる気満々の姿勢を見せている。8月中旬現在、正式なシーズン更新情報は未着だけど、これは…期待したいところかも? ドリーム様&トム・スターリッジの活躍を、まずはシーズン1で堪能して!

【プロフィール】

WATCH的イケメン図鑑/トム・スターリッジ

トム・スターリッジ(Tom Sturridge) 
1985年12月21日生まれ。イギリス出身。劇作家のチャールズ・スターリッジと女優のフィービー・ニコルズを両親に持ち、俳優の道へ。「悪女」(2004年)、「華麗なる恋の舞台で」(04年)、「ザ・デンジャラス・マインド」(06年)などで注目を集めた後、「パイレーツ・ロック」(09年)で主演を務める。ほかの出演作に「オン・ザ・ロード」(12年)、「リメインダー 失われし記憶の破片」(15年)、「ソング・トゥ・ソング」(17年)、「ヘル・フロント ~地獄の最前線~」(17年)などがある。

【作品情報】

Netflixシリーズ「サンドマン」/WATCH的イケメン図鑑

「サンドマン」(全11話) 
Netflix 
独占配信中

文/渡邉ひかる



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