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「トモダチゲームR4」ついに完結! 衝撃の真相、そして作品が伝える“メッセージ”を振り返る2022/09/12

 テレビ朝日系のドラマ「トモダチゲームR4」。「友情さえあればとても簡単にクリアできる」はずのゲームに突然参加を強いられた高校生たちが、友情とお金を天秤にかけられ、うそや裏切りが重なり互いに疑心が生まれる様子と、手に汗握る究極の心理戦を繰り広げていく姿を描いた考察ドラマが、ついに最終回を迎えた。

 ジャニーズJr.の2組・美 少年&HiHi Jetsが、“アイドルの笑顔”を封印してこれまでに見せたことないようなどす黒い表情を見せてきた本作。最終回ではこれまでの謎がすべて明かされ、そして注目ポイントとなっていた“友一と火室の因縁”も全面対決となった。この夏を大きく盛り上げた新たな考察ドラマ、その結末を振り返っていく。

最終話 振り返り

 大人のトモダチゲームこと「友情の檻ゲーム」が最終局面を迎え、見張りのいない1日が始まる中、ゲームに残る片切友一(浮所飛貴)、美笠天智(佐藤龍我)、紫宮京(藤井直樹)と一時的に手を組んでいたクロキサトル(深水元基)は、ひそかに鍵を入手し、1人で脱獄しようと不敵な笑みを見せながら決意。しかし、ゲームの結末は予想外のものとなった。

 迎えた翌朝、友一らの泣き顔を拝もうと会場に向かったクロキに告げられたのは「ゲーム終了」の合図、そして目の前に現れたのは“脱獄”による勝ち抜けた友一と紫宮の姿だった。2人は「鍵は一つしかない」「友一と紫宮は険悪だから手を組まない」と慢心したクロキをだまし続け、最後の最後に脱獄することでクロキにすべての借金を背負わせることに成功したのだ。

 第3ゲーム「友情かくれんぼ」から敵対し、いつ互いが裏切り蹴落とすか分からなかった友一と紫宮。ここでようやく“天才&悪魔”による共闘が見られることとなった。ゲームの序盤から手を組み、友一がドミノを壊したり紫宮があおったりする裏で、偽の鍵を作り天智に暴力行為をさせて失格処分にするなど、ゲームを完璧にコントロールしていたことが明かされたクロキの表情は、文字通り絶望に満ちていただろう。

 しかし、友一にとってはあくまで目的は「トモダチゲーム運営をつぶすこと」。ゲーム直後に脱獄していけば運営の利益が上がってしまうことを考え、少しずつ参加者を減らしていくことで運営のもうけを減らすと同時に、仲間、つまり天智や四部誠(井上瑞稀)ら友達の借金をなくすことをやってのけたのだ。仲間を助けたいのは紫宮も同じ、意志が疎通した2人だからこそできた作戦を通して、2人の友情が生まれた瞬間でもあった。

最後のゲームで明かされた“真の裏切り者”、その人物は――

 「友情の檻ゲーム」が終わり、それぞれのわだかまりがなくなって再び平和が訪れると思った矢先――トモダチゲームの主宰者・火室ノベル(菊池風磨)は、友一に最後の勝負を持ちかける。それは、友一に“友達”と“友情”について問う「トモダチ絶交ゲーム」だった。

 ゲーム会場へ向かった友一に待っていたのは、おりに閉じ込められた天智、四部、心木ゆとり(横田真悠)、そしてゲーム運営に身を置く沢良宜志法(久保田紗友)の4人に加え、運営の水瀬マリア(片山友希)、マナブくん(声・伊藤俊介)だった。ゲームのルールは、「裏切り者じゃないと思った友達が入っているおりの鍵を一つずつ開け、裏切り者でなければ無事に友達を解放。ただし、その友達が“裏切り者”であればその人物は永久に消される」というもの。全員解放できればCグループに賞金1億円が与えられ、裏切り者以外を助ければいいルールだが、失敗すれば友一が借金1億円を背負うという、これまたハイリスク・ハイリターンなゲームとなった。

 意を決した友一はゲームをスタート。「トモダチゲーム」参加のきっかけとなった天智、お金には目がなくお金があればなんでも解決できると思っている四部、運営側に回って裏切りをにおわせた志法…それぞれが裏切りの可能性を秘める中、鍵を開けていく。3人が裏切り者でないことが分かる中、志法が「トモダチゲーム」の運営に回った理由がいよいよ明らかとなる。

 その理由は、天智がゲームに参加するように仕向けた“裏切り者”が、5人の友情を壊そうとしているとにらんでいたから。そしてその疑いは、志法が運営側で見た1枚の絵によって明確となった。その絵はゆとりが描いていたもの、つまり“真の裏切り者”がゆとりであることが確信となったのだ。5人の中では心優しいが気弱だった彼女がなぜゲームを始めたのか、重い口が開かれた。

 漫画を描くことが好きなゆとりは、いじめの毎日から抜け出すために、友達みんなで信じ合って助け合ってゲームをクリアしていく漫画を描きネットに投稿。その漫画に食いついたある人物が、「漫画の中のユートピアを作ろう」とメッセージを送ったことで「トモダチゲーム」が誕生したのだった。

 しかし、実際のゲーム会場の様子は、互いが疑い、怒号と悲鳴が飛び交うユートピアとは真逆の“ディストピア”に。そして、高校で仲良くなった友一ら4人が“本当の友達かどうか”、試さずにはいられなかったゆとりは、ほかの4人をゲームに参加させたのだった。そんな裏切りを恐れるゆとりを支えたのは火室だった。火室も、父・斯波大善(神保悟志)を亡くしたことで「本当にユートピアが作れるのか」――そう思ったからこそ、ゆとりにゲームのことを提案したのだ。

 火室がここまでゲームを通じて“友情”と“お金”について確かめたい理由――それは以前から謎に包まれていた“友一と火室の過去”にあった。母親を亡くした友一は、大学の恩師であった大善の元に預けられ育てられた。火室も友一を弟のようにかわいがっていたが、お金を稼げば稼ぐほど友一を褒めた大善は、投資家たちに声をかけ、悪魔のようにお金に取りつかれていたという。それが、斯波一家を狂わせる事件を起こすことにつながってしまったのだ。

 すべての真相が明らかになった中、天智や火室の前で友一が下した決断、それは「ゆとりのおりの鍵を開けること」だった。「この中に裏切り者はいない、この『トモダチゲーム』という組織を作り上げる憎悪を生み出した自分が真の裏切り者だ」としたのだった。

 1人立ち去ろうとする友一、それを見た天智、四部、志法、ゆとりは全力で引き留め、「金持ちってことが通じない友達と初めて出会えた」「真面目すぎる私を一度もバカにはしなかった」「本当の友達を見つけられた」「みんなといればいじめられることも唯一忘れられた」とおのおのの本音が飛び交い、初めて5人の友情が芽生えたのだった。

「トモダチゲームR4」が考えさせる“友情”の重み

 「友達の何を知ったら友達じゃいられなくなるのか、何をされたら友達をやめるのか」。最終話で菊池風磨さん演じる火室が放ったこのセリフは、この「トモダチゲーム」という作品を支える土台のようなテーマだったと思う。全8話、登場人物たちの裏の顔や秘密、疑惑が次々と浮かび上がり、先の読めない展開が続いたことで、表面上ではどす黒い心理戦が目に映りがちだったが、常に「友達とは何か」「信じるとは何か」など、人と人との関係に必要なものを、見ている人に問いかけ続けたのではないだろうか。

 冒頭でも述べたように、出演したジャニーズJr.の2組・美 少年&HiHi Jetsのメンバーは普段の“アイドルの笑顔”を封印し、常に役と作品に向き合い続けている様子が配信コンテンツ「トモダチゲームR4リアル」(TELASA)でも公開されている。そんな彼らが言ったセリフだからこそ、“友情”の重みというのも考えさせられるものがあった。那須雄登さん演じる丹羽万里が言った「真の友情は金では買えない」、友一が言った「友達でいるかどうかは自分のここ(心)で決める」といったセリフは、見た人に刺さるものがきっとあるに違いない。

 さらに、互いが互いの良さを高めただけではなく、2組にとって先輩・菊池さんとの共演も作品に大きな影響をもたらした。撮影の裏側では仲むつまじい場面もありながら、最終話での「トモダチ絶交ゲーム」をはじめ、特に浮所さん演じる友一と菊池さん演じる火室の兄弟間の熱いバトルも作品を大きく盛り上げる起爆剤となっただろう。

 最終話のラストでは、友一に「トモダチゲーム」からの新たな招待状が届いて幕を閉じた本作。「今年もすてきな夏をありがとう」「みんなの笑顔からすてきな夏だったことが伝わる」「続編やSPでも会えたらいいな…」などSNS上でも惜しむ声があふれ返ったが、もし、「トモダチゲームR4」の続きがあるのならどんなものになるのか。そんなことに期待しながら、今後も美 少年とHiHi Jetsのメンバーの演技に注目していきたい。

【番組情報】

オシドラサタデー「トモダチゲームR4」
TVerにて最終話配信中、TELASAでは全話配信中

テレビ朝日担当 S・H

<参考文献>ジャにのちゃんねる.“#159【卍が職権濫用でドラマ潜入】トモダチゲームの現場に潜入してみた。” YouTube, uploaded by ジャにのちゃんねる, 2022/9/11. https://www.youtube.com/watch?v=WA_0tLtOn-8.



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