「嫌われ監察官」で兄弟役！小日向文世＆遠藤憲一「自分の本質は、今演じている役とは逆かもしれないです」2022/04/19

　テレビ東京系で5月6日からスタートする金曜8時のドラマ「嫌われ監察官音無一六」。同じ警察官に不正がないか調べる“警察の中の警察”の異名を持つ監察官で、その真っすぐな性格と厳格な行動により、仲間であるはずの警察官たちから疎まれている音無一六（小日向文世）が、優れた観察眼とひらめきにより難事件を解決していく物語です。

　今回、TVガイドwebでは主人公の音無一六を演じる小日向文世さんと、その弟で一六と全く似ていない万丈二六を演じる遠藤憲一さんを直撃取材。演じる上で大切にしていることや、お互いの役どころの印象などを伺いました。

――6回のスペシャル放送を経て、今回連続ドラマ化を知った時のお気持ちをお聞かせください。

小日向　「6回の放送まで来て、そろそろ終わるのかな？と思っていたので、連続ドラマと聞いて驚きました。遠藤さんが一六と全く似ていない弟・二六役で登場したことによって、作品の表現の幅が広がって、連続ドラマにつながったのかなと思いました。単発ドラマと違って、連続ドラマになると撮影期間が長いので、レギュラーメンバーと長い時間を一緒に過ごせるのは楽しいですね」

遠藤　「僕の演じる役はくだけたキャラクターなのですが、小日向さんの役は難しくて長いセリフが多いので、それを連続ドラマの1クール分覚えるのは大変だろうなって思いました（笑）。先輩がたくさん努力している姿を見ていると、とても勉強になるし自分も頑張ろうと思えますね」

――兄弟役を演じるにあたって、2人で相談したこと、工夫している点などありますか？

遠藤　「台本に書いてある通りのことしかしないようにしていますね。照れている時に同じしぐさをする、とか」

小日向　「あまり共通点のない、似ていない兄弟ということなので、あえて台本以上のことで合わせないようにしています」

――小日向さんと遠藤さんの共通点、似ている点がありましたら教えてください。

小日向　「話した限りではないですね（笑）。僕は家でじっとしているのが好きなのですが、遠藤さんは出歩く方が好きなんですよね？」

遠藤　「出歩くと言っても、ウオーキングをするくらいですけどね」

小日向　「あと遠藤さんはすごい読書家なんですよ！」

遠藤　「そう、本読むの好きなんです。でも小日向さんは高校卒業以来、本を読んでいないって（笑）」

小日向　「お仕事で本の帯にコメントを書いたりする時は、その作品を読んだりするのですが、それ以外は文字と言えば台本を読むくらいですね」

遠藤　「音楽を聴くという趣味は同じかもしれないです。聴き方は全然違うんですけどね。僕はウオーキングしながら聴くんですけど、小日向さんは家でじっくり聴く感じですもんね」

小日向　「気に入った曲をひたすらそればかり聴くところは似ているかもしれないです」

――役を演じる上で大切にしている点をお聞かせください。

小日向　「一六が事件を解明していく時のセリフを、よどみなく出てくるようにしようと気を付けています」

遠藤　「二六はコミカルさを求められているキャラクターで、真面目な話をしているところにおちゃらけた空気で割って入る演技が多いんです。展開を壊しすぎないように、程よい明るさで入るというあんばいに気を付けています」

――お互いから見た、役とご本人の共通点を教えてください。

小日向　「遠藤さんと二六は優しさが似ていますね。女優陣も遠藤さんのことはずっと『かわいいね』って言うし（笑）。それは優しいからだと思うんですよね。二六は普段は悪態をついたりしますが、その背後にはちゃんと相手への優しさがあるんです。そういうところが似ているかなと思いますね」

遠藤　「僕は小日向さんの素は一六ではなく、二六に近いんじゃないかと思っています（笑）。自由奔放さがあるというか…。どっちかというと、お芝居の表現に関していろいろ考えて神経質になってしまうのは僕の方なんですよね。撮影直前になると緊張しすぎてピリピリしてしまったりして（笑）。なので本質というか、もともとの気質は僕と小日向さんは役とは逆だと思います」