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「妻、小学生になる。」堤真一が語る“家族”の存在とは? 「最も身近な他人かな」2022/01/21

「妻、小学生になる。」堤真一が語る“家族”の存在とは? 「最も身近な他人かな」

 堤真一さんが主演を務める金曜ドラマ「妻、小学生になる。」(TBS系)が1月21日よりスタートします。 原作は、芳文社「週刊漫画 TIMES」に連載中の村田椰融さんによる同名漫画で、累計発行部数(紙+電子)が130万部を超える話題作。10年前に愛する妻・貴恵(石田ゆり子)を亡くし、生きる気力を失った夫・新島圭介(堤真一)とその娘・麻衣(蒔田彩珠)が、10歳の少女・白石万理華(毎田暖乃)に生まれ変わった貴恵と再会する…というちょっと変わったホームドラマです。

 少女となった貴恵の姿に圭介と麻衣は戸惑いながらも、万理華(=貴恵)から尻をたたかれ叱咤(しった)激励され、生きる喜びを徐々に取り戻していきます。周囲の人々も巻き込みながら“生きること”に再び向き合おうとする2人の姿にぜひ注目しながら、ご覧ください!

 今回、TVガイドwebでは圭介を演じる堤真一さんを直撃取材! 妻を亡くしてからの人生を“余生”と思って生きているという役への思いや、本作の見どころ、そしてご自身が考える“家族”についてたっぷりお伺いしました。

「妻、小学生になる。」堤真一が語る“家族”の存在とは? 「最も身近な他人かな」

――本作への出演のお話をお聞きになった時の率直な感想を教えてください。

「実は2、3年前くらいからお話をいただいていました。そこから漫画を読み始めたんですが、どのように漫画を映像化していくのか当初は戸惑いもありました。でも、台本をいただき読んでみると、漫画と違った面白さがあり、今は早く次の話を読みたいという気持ちです」

――今回難しい役に挑戦されるかと思いますが、何か役作りはしていますか?

「そうですね…今回の役は、元気な時と落ち込んでいる時の差が極端に大きいので。そのあたりを坪井敏雄さんはじめ、山本剛義さん、大内舞子さん、加藤尚樹さんの4人の監督と話し合って、どのように演じていくか相談しながら進めています。また、演技で表現するだけでは難しい部分もあるので、衣装さんやメークさんとも相談しながら、次第に変わっていく圭介の雰囲気や生きる姿勢を見せていけたらと考えています」

「妻、小学生になる。」堤真一が語る“家族”の存在とは? 「最も身近な他人かな」
「妻、小学生になる。」堤真一が語る“家族”の存在とは? 「最も身近な他人かな」

――共演される石田さんや蒔田さん、毎田さんとは撮影前に何かお話されたりしましたか?

「ゆり子さんとは2度目の共演になるのですが、蒔田さんと毎田さんとはポスター撮影の時が初めましてでした。その時は、あまりお話する時間がなかったんですよね。コロナ渦でなければ、事前に監督らも交えて食事をしながら、ゆっくりとお話したかったんですが…。でも、10年前の幸せなシーンの撮影が前半にあったので、ゆり子さんとは、その空き時間にいろんなお話をさせていただきました。毎田さんに関しては、とにかく元気で、かわいくて、明るい子なんです。衣装合わせの時もずっと笑っていて、僕も彼女も関西人なので、2人で調子に乗ると関西弁が出てしまうかもしれない(笑)。そこは、ちょっと気を付けて毎日の撮影に臨まないといけないなという気持ちです。それにしても、見た目は小学生なのに、内面は大人の女性を演じなくてはならない毎田さんは大変なので、できる限り、精神的にサポートしていけたらなと思っています。ちなみに今回、僕が主人公ではありますが、ストーリー的には完全に毎田さんが主役です。まさに“天才少女登場!”という印象で、この作品で開花して、いつか毎田さんが大人になって主演作品を撮る時に、ぜひ僕を呼んでいただけるよう、今からこびを売っておかなきゃなと(笑)」

「妻、小学生になる。」堤真一が語る“家族”の存在とは? 「最も身近な他人かな」
「妻、小学生になる。」堤真一が語る“家族”の存在とは? 「最も身近な他人かな」

――第1話が今夜放送されますが、注目してほしいシーンがあれば教えてください。

「このシーンを注目してほしいというよりも、他界した妻が10歳の少女に生まれ変わったという…なんとも受け入れられない状況を、初めは疑いつつも徐々に受け入れ始め、そして、どこから信じ始めていくのかという圭介の変化に注目していただけたらと思います。僕自身、そこにやりがいを感じているので、ぜひ!」

「妻、小学生になる。」堤真一が語る“家族”の存在とは? 「最も身近な他人かな」

――本作は、“家族”が題材になっているかと思います。堤さんにとって、“家族”とはどんな存在ですか?

「最も身近な他人かなと。今僕にも子どもが2人いるんですけど、妻が子どもに、『こうしないさい』『あれしなさい』と言っているのを見たり、僕が娘に偉そうなことを言っている時、ふと客観的に、何をこの子に偉そうなことを言っているんだろうと自分自身で思ったり、不思議な気持ちになることがあります。自分の子どもだと言っても、自分の所有物ではないんですよね。いい意味で、妻にも子どもにも、1人の人間として対しているところがあります。それに、子どもは2人とも全く性格が違いますし、やっぱり“個人”だなという感覚です。そういう“個”の集合体だという意識ですが、やはり“家族”は自分にとってかけがえのない命懸けで守るべきもので、どんなことがあっても、いつでも味方でありたいし、どんな選択をしようとも見守っていきたい存在なんです」

――貴重なお話をありがとうございました!

【プロフィール】

堤真一(つつみ しんいち)
1964年7月7日生まれ。兵庫県出身。かに座。AB型。 主な出演作に、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年、07年、12年)、「舞妓Haaaan!!!」(07年)、「クライマーズ・ハイ」(08年)、「孤高のメス」(10年)、「泣くな赤鬼」(19年)、「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」(21年)、ドラマ「白い巨塔」(テレビ朝日系)、「やまとなでしこ」「リスクの神様」(ともにフジテレビ系)、「GOOD LUCK!!」「セーラー服と機関銃」(ともにTBS系)、「スーパーサラリーマン左江内氏」(日本テレビ系)、大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合ほか)などがある。

【番組情報】

金曜ドラマ「妻、小学生になる。」
1月21日スタート
TBS系
金曜 午後10:00~10:54 ※1月21日は午後10:00~11:09

TBS担当 M・M



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