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香取慎吾が「倫敦ノ山本五十六」で人生二度目の丸刈りに! 草彅剛との“父親”つながりに「ほっこり」2021/12/24

 香取慎吾さんが主演を務める太平洋戦争80年・特集ドラマ「倫敦ノ山本五十六」(NHK総合)が12月30日に放送されます。本作は、NHKの独自取材で明らかになった海軍内部の極秘文書に基づく実録ドラマ。国民から“英雄”と呼ばれるようになる以前の、海軍という組織の中でもがき続けた、新たな山本五十六像が描かれます。

 香取さんが演じるのは、真珠湾攻撃作戦を指揮した提督・山本五十六。今回、大河ドラマ「新選組!」(2004年)以来、17年ぶりにNHKドラマへ出演するということで、NHKならではの作品づくりの印象や撮影中のエピソードをお伺いしました。

――久しぶりのNHKドラマの出演はいかがでしたか?

「大河ドラマ『新選組!』でNHKのドラマに出させてもらったのが17年前みたいですね。17年ぶりに出演させてもらって、スタッフの皆さんをはじめ、衣装やセット、ロケ先など、プロフェッショナルぶりにビックリしました。他の現場ではあまり経験できないような重厚感があって、その場に足を踏み入れるだけで、皆さんが自然と僕を役に連れていってくれるような現場でした。緊張やプレッシャーもたくさんあったんですけど、プロフェッショナルなスタッフの皆さん、キャストの皆さんに支えられて、最後のシーンを撮る日まで、山本五十六役をやり切ることができたなと思っています」

――撮影を終えた心境をお聞かせください。

「今回、この役のために丸刈りにさせていただきました。撮影が終わって少し伸びてきたので、今日は初めてちょっとジェルを付けてみました(笑)。少しずつ髪が伸びてきて、今は刈りたくて仕方がない! 丸刈りは人生で二度目なのかな。撮影の時は6ミリだったんですけど、とても気持ちよくて、このスタイルがすごく好きになりました。一生このままでいいぐらい気に入ったんですけど、今後は仕事のために髪を伸ばします!」

――初めて丸刈りにした時のことは覚えていらっしゃいますか?

「1回目は遅刻して…(笑)。すみません、今のは冗談です。でも、そんなに変わらない理由なんですけど。『新選組!』が始まる時に、1年以上かつらをつけるなら、どんな髪形でもいいんだなと思って、両側をそってモヒカンにしたんです。そしたら会社の人にめちゃくちゃ怒られまして…。『すみません!』って言って、真ん中のモヒカンの部分を全部刈って丸刈りになった状態で、三谷幸喜さんと2人で会見をしたんです。皆さんは『新選組!』への強い思いで頭を刈ってきたと思っていたかもしれないんですけど、そうではなくて、めちゃくちゃ怒られて…。インターネットで検索していただくと、ちょっとだけモヒカンの写真が出てくると思います(笑)」

――検索してみます(笑)。では、丸刈りにすることへの抵抗は…。

「全くなかったんです! 僕はお芝居が苦手で、いつも緊張しちゃうので、見た目とか表面的なものだけではないんですけど、丸刈りにするような役ができたらいいなと思っていた時に、このお話をいただいたんです。自分が思い描いていたトップ・オブ・トップの役をいただけて、その偶然にビックリして『ぜひ、やらせてください』と言ったんですけど、その後に役のことや時代背景を考えたら大変な役を引き受けてしまったなと思いました」

――山本五十六という人物に、どういう印象をお持ちでしたか?

「あまり歴史や人物のことを詳しくは存じ上げていないんですけど、いろんな先輩方の俳優さんが演じてこられた作品を見てきたので、“自分がこの役をやらせてもらう時が来たのか…”というプレッシャーをものすごく感じましたね。僕が演じさせてもらったこの作品の山本五十六は、すごく真っすぐで心(しん)がぶれない分、窮屈で、自分の中では苦しさもありました。ほっとする瞬間がほとんどないような役だった感じがします」

――そんな中でも、お子さんとの撮影はほっとできたのでしょうか?

「撮影の合間に、僕の子ども役の子が意を決したように話し掛けてくれて。『実は僕、この間まで(徳川)慶喜の子どもだったんです』って。草彅剛さんの子ども役をやっていたそうです! 『草彅さんの後、すぐに香取さんの子どもで、すごくうれしいんです』と言ってくれたので『おぉ~そうなのか! ありがとう』という会話をした時は、ほっこりした瞬間でもありましたね」

――香取さんは久々のNHKドラマ出演ですが、大河ドラマ「青天を衝け」に出演されている草彅さんからアドバイスや激励はありましたか?

「もらっていないです(笑)。草彅さんは、撮影が始まったころ『俺は乗馬の練習しかしていない』ってずっと言っていたんですけど、最後の方は終わるのが寂しい感じになっていましたね。自分もそうだったなというのをすごく思い出しました。それこそ、1年を通して『撮影の調子はどう?』と聞いていて、最初は『撮影が大変』とか『難しいんだ』とかよく言っていたのに、中盤から後半にかけて『面白くてしょうがないし、終わるのが寂しい』と言い始めている彼を見ていて、自分もそうだったなと。大河ドラマはとても大きな作品で、それをクリアした人間にしか分からないものがあるんですよね。それをこんな身近にいる人と話せているのがすごくうれしいですね。彼が活躍している『青天を衝け』が終わった後に、僕もNHKドラマに登場することができて、感慨深いものがありました」

――稲垣吾郎さんも今年、NHKドラマ「きれいのくに」に出演されていましたが、なにかエールはもらいましたか?

「稲垣さんとは、もっと話していないですね(笑)。ちょっとだけ話したのは、通りすがりに僕の髪を見て『おぉ~』と言いながら、興味深そうにいっぱい見ていました。きっと稲垣さんは髪の毛のことをすごく気にされる方だと思うんですけど、僕は『気持ちよくていいよ』とお薦めしたんです。でも苦笑いされて、その会話は終わりました(笑)」

――久々のNHKの現場で、懐かしく感じたことなどありましたら教えてください。

「オープンセットの場所に行った時に『昔と比べたらたいぶ変わったんですよ』と言われたんですけど…。久々って言っても17年ぶりなので、どこが変わったのかも覚えていないんですよ(笑)。17年ってなかなかですよね。でも、髪を刈ってくれたメークさんは『新選組!』の時に僕のメークをしてくれた方だったんです」

――そうなんですね。香取さんは洋服にもお詳しいですが、軍服の衣装はいかがでしたか?

「衣装合わせの時に、クオリティーの高さにビックリしましたね。当時の服があるんですよ! 監督を含めた皆さんは、僕が役の衣装を着ている感じを見ているんですけど、洋服が好きなのでディテールを見て『こんな形、見たことがない!』って気になって。当時はこうだったんだというのが再現されていたり、映らないところまで細かく表現されていたり、今の服とは違うんですよね。それが忠実に再現されているので、すごいです!」

――今回、片岡愛之助さん(山本の親友・堀悌吉役)とは初めてのドラマ共演でしたが、撮影中のエピソードを教えてください。

「愛之助さんとはバラエティー番組で何度もご一緒していたんですけど、お芝居をがっつりやらせていただくのは初めてで。話の内容が重くて緊張感のあるシーンが多かったけど、撮影中にちょっとゆっくりできる時間を見計らった愛之助さんが、飼っているかわいい猫ちゃんの話をしてくれて(笑)。この緊迫した空気からほどける瞬間は今なんだなと、愛之助さんと思いが一致した瞬間がありました」

――では最後に、この作品を通して、今を生きる視聴者の方々にはどのようなことを感じてほしいですか?

「僕は、この時代のお話や軍縮会議が行われていたことを知らなかったので、知るだけでも大きいことなんじゃないかなと思います。このドラマでは、一つの国だけの思いではなく、みんなで未来の話をしているんですよ。僕はとても勉強になったので、そこを見てほしいし、知ってほしいですよね。強い思いを持っている人が増えれば、悪い未来に進むことを少しでも妨げられるんじゃないかな。ドラマでは、相手が心の中でうなずいてくれるまで思いを伝え続けるシーンが多かったので、セリフだけじゃなくて気持ちで人を動かす部分もぜひ見てほしいです」

――ありがとうございました。

あらすじ

 昭和9年、海軍少将・山本五十六(香取)は、ロンドンで開かれる軍縮会議予備交渉の首席代表を命じられます。交渉が決裂したら、日本は国際社会から孤立。イギリスやアメリカとの溝は深まり、やがて戦争になるかもしれません。アメリカの強大な国力を知っている山本は、戦争は避けるべきだと熟考。軍縮体制から脱退し、軍備拡張への道を望む軍上層部の思惑と自らの考えとの間で、厳しい決断を迫られた山本は、ある秘策に打って出ます!

【番組情報】

太平洋戦争80年・特集ドラマ「倫敦ノ山本五十六」
12月30日
NHK総合 午後10:00~11:13

NHK担当 M・I 衣装協力/シャツ room.13(Sian PR)【問い合わせ先】Sian PR TEL:03-6662-5525



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