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水樹奈々がキュアブロッサム役で「トロプリ」劇場版に出演!「10年前に戻った気分でした」2021/10/20

CULTURE INTERVIEW/水樹奈々(映画「トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!」)

 大人気アニメ「プリキュア」シリーズの劇場版最新作に、「ハートキャッチプリキュア!」(2010~11年、以下「ハトプリ」)で演じた役で出演する水樹奈々。共演者との秘話や、10年前の自分に伝えたい言葉とは!?

── 現在放送中のテレビアニメ「トロピカル~ジュ!プリキュア」(以下「トロプリ」)の劇場版最新作では、雪の王国に現れた謎の怪物との戦いに「ハトプリ」が登場するシーンが大きな見どころとなります。「トロプリ」と、水樹さんがキュアブロッサム/花咲つぼみを演じた「ハトプリ」が映画でコラボしますね!

「そうなんです! まさかお声掛けいただけると思っていなかったので、とってもうれしかったです! 『ハトプリ』がオンエアされてから約10年という長い時間が流れているにもかかわらず、周りからの反響もすごく大きかったです」

── アフレコをされた感想は?

「めちゃくちゃ楽しかったです! 『ハトプリ』のキャスト(水樹、水沢史絵、桑島法子、久川綾)がそろってアフレコすること自体が久しぶりだったので…。『プリキュア! オープン・マイ・ハート!』から始まる変身する時の名乗り口上を録った時に、“これ、これ、これ!”と心踊りました(笑)。一瞬にして10年前の自分たちに戻った気分でした。とはいえ、4人で言う決めゼリフがなかなかそろわなくて(笑)。きっと、新型コロナウイルスの感染防止対策で、お互いの間に仕切りがあったせいだと思います!(笑)」

── (笑)。久しぶりに再会して、どんな会話をされましたか?

「本当に、同窓会みたいな感じでした。アフレコが始まる前からみんなテンションが高くて、前室のさらに前のロビーで、座談会みたいに近況報告をし合って…(笑)」

──「トロプリ」の出演者5人(ファイルーズあい、日高里菜、花守ゆみり、石川由依、瀬戸麻沙美)の印象は?

「残念ながら一緒に収録できなかったのですが、『トロプリ』のキラキラした、元気でアクティブなキャラクターたちにぴったりなキャスティングだなと思います!」

── 日高さんと瀬戸さんとは私生活でも交流があるとか。

「そうなんです。2人とはいろんな作品で共演していて。ご飯に行ったり、ドライブに行ったり、妹みたいに接してます。人生相談を受けたりもしますし(笑)。ガッツのある2人で、私が勉強させてもらえることもたくさんあって、大好きな後輩です」

── そんな後輩の皆さんに「プリキュア」を演じる上での心得を伝えるなら?

「『自分たちのプリキュアが一番だと思え!』。それしかないですね。どの代もみんなきっとそう思ってるから(笑)」

──「プリキュア」シリーズの魅力はどこにありますか?

「今回の映画もそうですけど、変身して敵を倒すことだけじゃなく、お互いに分かり合うためにどうしたらいいんだろうと考える、人と人とのコミュニケーションや関わり合い方が描かれているところですね。それがいつもキーポイントになっているんです。“特別な力なんてなくても、勇気さえ振り絞ればあなたもプリキュアのように困難に立ち向かい打ち勝つことができる”というメッセージが込められているところが、すごく魅力的だと思っています」

──「ハトプリ」放送当時の約10年前の自分に、今の自分から伝えたいことはありますか?

「『信じて突き進め!』ですね! 自分の周りの環境がガラッと変わり始めた時期で、ちょうど初めて東京ドームでライブをやらせていただいたのが10年前の2011年なんです。その2年前の『紅白歌合戦』への初出場をきっかけに、いろいろなスタジアムでライブをやらせていただいたり、TV番組の出演も急激に増えたりしていたので、自分というものをしっかり持っていないと振り乱されてしまいそうでした。“まだまだ力が足りていないことが山のようにあるのに、このままがむしゃらに進むだけでいいのか? 自分をもう一度見直さなきゃいけない”と思っていた時期ですね。なので、より過酷なトレーニングを自分に課したりして…。そのせいで体調を崩してしまった苦い思い出もあります。でも、すべて全力で挑んだからこその気付きや学びがあり、『自分の思う道を進め! それで間違いない!』ということを伝えてあげたいです」

── では、この先の10年を歩む上でテーマにしたいことは?

「『年齢に抗っていく!』です(笑)。スタジアムを端から端まで走っても『全然息があがらずに歌えていてカッコイイ!』と言ってもらえる人でありたいです」

【MY『心をつかまれた』MUSIC】

「1960年代から70年代にはやっていたソフトロックといわれるジャンルの曲がすごく好きです。当時活躍していたシンガー・ソングライターのキャロル・キングの半生を描いたミュージカル『ビューティフル』の日本版で、私が彼女を演じていて…。2017年に初演し、去年再演されたこともあって、彼女の曲や彼女が作曲家として提供した曲など、あらためてその時代の音楽をよく聴いています。“今みたいにパソコンでいろいろなことができる技術があるわけではないのに、こんなハーモニーやアレンジができるんだ!”と感じる部分があって、すごく魅力的です。知恵を絞って素晴らしい音楽を作っていることが格好いいなと思います。当時の音楽全般が好きなので選ぶのが難しいんですけど、強いて具体的な作品を挙げるとしたら…、カーペンターズなどにも曲を提供していたロジャー・ニコルスの『ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ』というアルバムがすごく好きです」

【プロフィール】

水樹奈々(みずき なな) 
1980年1月21日、愛媛県生まれ。水瓶座。O型。吹き替えを務めた映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」が公開中。10月27日に41thシングル「Get up!Shout!」を発売。2022年1月3日、4日に「NANA MIZUKI LIVE RUNNER 2020→2022」が開催予定。

【作品情報】

CULTURE INTERVIEW/映画「トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!」

「映画トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!」
10月23日公開

「トロプリ」と「ハトプリ」が共闘する「プリキュア」劇場版30作目。雪の王国の新しい女王になるシャロン(松本まりか)のお祝いの式に招かれたまなつ(ファイルーズ)たち。だが、謎の怪物が現れ、王国に閉じ込められてしまう。そこに、つぼみ(水樹)らが駆け付け…。

監督/志水淳児 脚本/成田良美  
声の出演/ファイルーズあい 日高里菜 花守ゆみり 石川由依 瀬戸麻沙美 田中あいみ 水樹奈々 水沢史絵 桑島法子 久川綾 川田妙子 くまいもとこ 菊池こころ 
ゲスト声優/松本まりか

【プレゼント】

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(応募期間:2021年10月20日正午~10月27日午前11:59)

ハガキでの応募方法は「TVガイド」10月29日号(P102)をご覧ください。
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取材・文/小畠良一 撮影/藤木裕之 ヘア&メーク/中條三菜子(kind) スタイリング/SAYURI KATAYAMA



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