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森田望智☆話題のホラー作品「あの子が生まれる・・・」でドラマ初主演!2020/08/05

 山田孝之が伝説のAV監督・村西とおるを演じ、大きな注目と称賛を集めたNetflixオリジナルドラマ「全裸監督」(2019年)。その「全裸監督」で、やはり伝説の女優である黒木香を体当たりで熱演した森田望智が、現在FODで配信中のドラマ「あの子が生まれる・・・」でドラマ初主演を務めている。原作・脚本を「リング」や「貞子」シリーズで知られるジャパニーズホラーの巨匠・鈴木光司が手掛けた本作で、郊外の病院に勤務する看護師・菜央を演じる彼女は、どんな心境で初の主演に臨んだのだろうか──。その演技への向き合い方から共演者とのエピソード、そして彼女の人となりが伝わってくる恐怖体験や夏にまつわる話までを屈託のない笑顔で語ってくれた。

——まずは、ドラマ初主演についての現在の気持ちから教えていただけますか?

「最初は、初主演ということですごく責任を感じていたんですけど、周りの共演者の方々が力強い方ばかりなので、自分が何をするというよりは、皆さんの力をお借りしてずっと受け身で流れに身を任せることができる現場でした。なので、あまり主演ということは意識しすぎずに、役のことに集中して向き合えたので本当にありがたかったです」

──「受け身で流れに身を任せる」という演技をした感触は?

「受け身のお芝居って、難しいんだなと思いながら演じていました。これまで私が演じてきた役柄は、キャラクターが強いことが多かったと思いますし、仕掛けていくタイプのポジションで演じることが多かったので。今回は、そういう意味で今までとは違う難しさを感じていたと思います」

──今作は、森田さんが演じる看護師の菜央の身に、思いがけずいろいろな事象が降りかかってくる展開の物語ですからね。

「そうですね。その中で、周りの方たちがすごく見応えのあるお芝居をしてくださっているので、見ていて楽しかったですし、私自身が感化されることも本当に多かったです」

──たくさんあるとは思うんですが、共演者の方の演技で印象に残っているものを教えていただけますか?

「芦名星さんとは同じ看護師という役で、ご一緒するシーンが多かったんですけど、芦名さんが演じる美恵は感情が激しく上下する役柄なんです。それで、急に泣いたりとか、いきなり私に抱きついたりとか、見ている人に『この人は、何か普通と違うな』と思わせる演技をされていました。しかも、その演技が台本に書いていなかったとしても、瞬間的にスイッチを入れてその場で監督の要求に応えるんです。そういう感情の作り方や柔軟性は、見ていて勉強になりましたし、そういった演技についてのお話もさせていただきました。山下容莉枝さんは、楽屋でもいつも笑顔で本当に優しい方なんですけど、撮影ではその優しさが逆に怖さになって見えることがあったので、やはり勉強になりました」

──そういった共演者の方たちの演技の中で、森田さんが意識していたのは?

「ホラーサスペンスだからといって、あまりオーバーな演技はしないように注意しました。むしろナチュラルに、気持ちにうそをつかない演技をすることを意識しましたね。見てくださる方は、リアルだからこそ感情移入できるところも多いと思いますし、だとしたら私はリアルでいなきゃいけないなと思って」

──今作は見ていて怖いシーンが数多くありますが、演じていて怖かったシーンを挙げるとしたら?

「いっぱいありますが、今すぐに思い浮かぶのは、振り返ったら目の前に女の人の顔があるというシーンですね。女の人が私の後ろから走ってきて、その気配に気づいて振り返ると、すぐ目の前に怖い女性の顔があるっていう(笑)」

──ホラーは夏の風物詩のようなものですけど、数あるホラー系作品の中で、「あの子が生まれる・・・」ならではの恐怖はどんな部分にあると思いますか?

「事前に監督から『ローズマリーの赤ちゃん』という古いホラー映画を参考に挙げていただいていたんですが、じわじわと迫ってくる怖さがあるんです。今回の作品も終始不気味で、けど具体的にこの何かが怖いというわけでもなく、ただ何かがおかしいなって思いながら、ずっとお話が続いていきます。分からない何かと後からくる怖さ、プラス人間の怖さが組み合わさって、この作品ならではの独特の恐怖が生まれているんじゃないかと思います」

──森田さん自身、ホラー作品が好きだったりするんですか?

「苦手です(笑)。やっぱり怖くて。でも、最近は見なくちゃいけないと思って挑戦しつつ、まだまだ慣れない感じです。見ていると、その場で叫んじゃったりしますね。そのぐらい、苦手といえば苦手です(笑)」

──その場で叫ぶほど怖さを感じているということは、それだけ作品にのめり込んでいるとも言えますよね。

「そうですね。作り手の意図に見事に引っかかっているというか(笑)。気持ちが緩んだ時に急に何かが起こったり、来るぞ来るぞって身構えているのに何もなかったり、そういう展開にまんまとハマっています(笑)。だから、まだまだ怖いですけど、ちょっと面白くなってきたんだと思いますね」

──実際の霊体験とかはないんですか?

「私、霊感がないんですよ。ただ、なぜか金縛りにはよくあうので、恐怖体験はいっぱいしてきました。つい1カ月前も、ふと目を開けたら部屋の中に知らない女の人が立っていたり(笑)」

──笑っていますけど(笑)、その女の人は何歳ぐらいだったんですか?

「それが、よく分からないんです。顔が長い髪の毛で覆われていて、白い服を着ていて、よくあるタイプのというか…(笑)」

──いわゆる貞子型ですね(笑)。でも、そういう体験をするということは、霊感があるんじゃないですか?

「ないですよ。撮影で廃墟とかに行っても、何も感じないです。そういう場所に行くと、見える人は見えるって言いますから」

──こうして取材をさせていただくと、森田さん自身はそういった怖い世界とは無縁というか、ふわっとした雰囲気の方ですよね。

「ほわっとしているとは、よく言われます。でも、結構中身はしっかりしているタイプ…だとは自分で思っているんですよ。男性脳というか、あんまり感情的にならないし、客観的に物事を見てしまうタイプです。大きな決断は直感でするんですけど、普段はなるべく効率的に、無駄なことをしないようにって考えちゃいます。ただ、自分の脳に言葉が伴っていないのかなと思う部分はあります。頭の中ではちゃんと整理できているんですけど、言葉が足りなくて相手に伝わらないことも多くて。なので、結論としてはそこそこ普通な感じです(笑)」

──なんというか、絶妙に面白いです(笑)。ところで、お仕事以外の時間だと、何をしている時が一番楽しいですか?

「基本的には、寝ているのが楽しいですね。今にも眠りに落ちそうな、あの間際ぐらいが一番楽しいです! あとは、最近より自炊をするようになって、無水料理を作ったりもしています」

──今回の記事は夏まっさかりの時期に公開される形になりますが、森田さんにとって夏といえば?

「虫です! 虫、苦手なんですよ。虫の中でもセミが一番苦手ですね。夏になると、テレビとかで夏を表現するためにセミのアップを映したりするじゃないですか。あれ、本当に嫌です(笑)。でも、役になったら平気なのかもしれません。以前、ホラー作品に出演させていただいた時に、草むらの中で死ぬ役を演じたんですけど、草むらだから虫がいるのに平気だったので」

──最後に、今後の女優としての目標と主演ドラマの見どころを語っていただければと思います。

「社会と密接している作品が好きですし、そういった作品こそ、人に何かを伝える力があると思っています。なので、そういう作品に多く参加したいと思いますし、そこでしっかり表現できる女優でいたいという思いは、ずっと持っています。これからも、それが変わらずに目標になるんじゃないかと」

──「あの子が生まれる・・・」の今後の見どころについては、いかがでしょうか?

「ここから後半に向けて、どんどん不可思議な謎が解けていく展開になっていきます。最後まで見ていただくと、すべてが一つにつながる物語になっているので、ラストに向けた流れは楽しみにしていてほしいです。実際の私だったら怖くて前に進めない場所でも、私が演じる菜央は勇敢に進んでいきます。そんな菜央の勇気や好奇心の力を借りて、見てくださる皆さんには私がホラーを見ている時以上に(笑)、たくさん怖がっていただけたら!」

【プロフィール】

森田望智(もりた みさと)

1996年9月13日、神奈川生まれ。乙女座。O型。Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督」(19年)で、釜山国際映画祭最優秀新人賞を受賞。同作のシーズン2が21年に配信予定。

【番組情報】

「あの子が生まれる・・・」
FOD
土曜 深0:00配信

菜央(森田)が勤務する病院に運ばれてきた、身元不明の妊婦・英子(小倉優香)の採血をすることに。不敵な笑みを浮かべる彼女の存在が、院長の娘・美恵(芦名)らを翻弄していく。

【プレゼント】

サイン入り生写真を2名様にプレゼント!

応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募期間:2020年8月5日正午~8月12日午前11:59)

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取材・文/大久保和則 撮影/藤木裕之 

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